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サイエンスキャッスル東北大会 最優秀ポスター賞受賞!

12月18日(日)米沢興譲館高校にて、サイエンスキャッスル東北大会が株式会社リバネスの主催で行われました。
この発表会は、中高生のための「研究者の登竜門」がコンセプトで、学会のように基調講演、口頭発表、ポスター発表、イベント企画などが行われます。本校からはポスター発表部門に、以下の2テーマで高校2年次生3名が参加しました。
「目から感情を読み取るAIの実用化」
「生分解性プラスチックの分解速度と土壌pHの関係性」

各発表とも審査員や他校生からの質問にも熱心に答えていました。
質疑応答を通して、今後の探究活動を進めていくための助言をたくさんいただくことができ、よい機会となったようです。

審査の結果、 ポスター審査対象演題51テーマ中 第1位となる
最優秀ポスター賞「目から感情を読み取るAIの実用化」
高校2年 大井 真 君が受賞しました!

受賞式

発表会の様子

令和4年度体験型実習講座が行われました!

12月5日(月)に高校2年次理系クラスを対象に、山形大学理学部にて2年ぶりとなる体験型実習講座を行いました。これまでのコロナ禍により大学内で活動する機会の多くが失われてきた生徒たちにとって、大学内で活動できる大変貴重な時間となりました。専門の先生方から専門的な実験等の指導をしていただき、普段の授業とは違った環境と内容に、興味を持ちながら探究心を培いました。

【物理コース】

山形大学理学部 門叶冬樹教授より「放射線に関する実験・実習」を、北浦守教授より「半導体を使った物質科学の講義・実験・実習」を指導していただきました。放射線の実習では、講義を受け、物質の違いによる放射線の透過率の測定、線源からの距離による放射線の強度測定、山形大学内の放射線強度の測定を行いました。また、霧箱を使用し、放射線の軌跡を見る実験を行いました。半導体の実習では、講義の合間に、抵抗率の測定やn型半導体とp型半導体の見分け、LEDのpn接合、正弦波の観察、LEDの半波整流、LEDの光起電力効果といった多くの実験を行いました。いずれの内容も高校の授業ではまだ学習していない内容でしたが、丁寧に興味深く指導していただきました。

 

【化学コース】

山形大学理学部 近藤慎一教授より、「有機合成分野に関する実験・実習」と題して指導していただきました。午前はアニリンと無水酢酸よりアセトアニリドを合成し、精製する過程を行いました。収量の計算、反応・精製の過程は現在学習中の授業にも関連した内容で興味深く、またアセトアニリドの再結晶の様子は大変美しく生徒たちは見惚れていました。午後は、各班で合成した生成物を用いて融点測定を行って純度を検討しました。そしてTAの方の指導を仰ぎながら、高校の施設にはないNMR(核磁気共鳴装置)を用いた測定も行い、化学シフトを読み取り生成物の同定まで行いました。

     

【生物コース】

山形大学理学部 宮沢豊教授より、「DNA抽出とPCR法に関する実験・実習」と題して指導していただきました。シロイヌナズナよりDNAを抽出し、PCRによって遺伝子の一部を増幅する実験を行いました。最後に電気泳動の装置を用いて、遺伝子が増幅できているか確認を行いました。全部の班が増幅に成功したことを確認できました。

     

R04 後期第6回校内東京大学金曜講座開催

12月2日(金)に,後期6回目の東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「経済学の功罪」と題し、高見典和先生(東京大学 教養学部 教養学科・准教授)がご講演くださいました。中学1年生3名、2年生2名、高校1年次38名が会議室で視聴しました。「今の私にとって経済学はただの社会の流れに過ぎない存在だと思っていたが、実際にはその中にメリット、デメリットが存在し、決して一つの大きなものとして捉えられないということを学んだ(高校1年Sさん)」、「経済学が、人間を富を獲得し、消費し、自分の経済的利害しか考えていない存在として捉え、その領域において一般的傾向を論じていたことを知り、興味深いと思った。単純化することで、完全には正しくなくとも、一定の判断をすることで世の中に役立てられているということがわかった(高校1年Kさん)」のように、新しい学びのある講座だったようです。次回の開催は1月20日の「人間と人工知能の協働」です。

R04 後期第4回校内東京大学金曜講座開催

11月4日(金)に,後期4回目の東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「量子の世界のフレミングの法則:ホール効果の物理」と題し、塩見雄毅先生(東京大学 教養学部 統合自然科学科・准教授)がご講演くださいました。中学1年生5名、2年生1名、高校1年次6名が会議室で視聴しました。「普段何気無く見ている磁石には、ホール効果、ローレンツ力など、様々な物理的現象が生じており、磁石という物質の状態を保つことだけでも、電子やスピン流が流れ続けているということが興味深かった。(高校1年Aさん)」のように、新しい発見のある講座だったようです。次回の開催は11月11日の「物語の〈裏〉を読む― 「山月記」「舞姫」って、ほんとは全然違う話かも?」です。

R04 後期第3回校内東京大学金曜講座開催

10月21日(金)に,後期3回目の東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「人口問題の数学」と題し、稲葉寿先生(東京大学 理学部 数学科・教授)がご講演くださいました。中学1年生5名、高校1年次8名、2年次1名が大講義室で視聴しました。「人口の増減を数理モデル化することで、今後の人口変化をより簡単に推定できるようななることがわかった。世の中に存在する事象を数字化することはまだイメージしづらいものの、自然に起こることを数式化するところに面白さを感じた。また、自分の考慮したいものを数式の要素に加えることで、それについて式を作ることができるところに、柔軟性を感じた(高校1年Aさん)」のように、数学の新しい一面を知る貴重な講座だったようです。次回の開催は11月4日の「量子の世界のフレミングの法則:ホール効果の物理」です。

東海大学附属高輪台高等学校SSH成果発表会に参加

10月29日(土)に、パヤオ大学附属校(タイ)、新潟県立新発田高等学校、福井県立若狭高等学校、兵庫県立姫路東高等学校の生徒も参加した高輪台高等学校SSH成果発表会(International SSH Presentation Seminar 2022)に、本校2年次の清水 紘輔君(口頭発表; “Effects of Binaural Audio on English Vocabulary Learning”)、高橋奏翔君と浅黄さらさん(ポスター発表; “How to Close Down a Marginal Village”)が参加してきました。タイからは約80名の生徒が参加していることもあり、口頭発表は全て英語、ポスター発表もほとんどが英語、質疑応答ももちろん英語でした。そんな発表会でも、本校の3名は流暢な英語で堂々と発表し、他校の発表にも英語で質問するなど大きな存在感を示していました。高校生が自分の研究を英語で発表する機会は確実に増えており、本校はこの流れにしっかり対応していることが体感できる発表会でした。

 

R04 未来創造プロジェクト中間発表会を行いました!

10月12日(水)本校アリーナにて、多くの方に質問や意見を頂いて研究改善を図る場および12月に行われる山形県探究型学習課題研究発表会の代表選考会と位置づけて開催しました。今年度も、山形大や県立保健医療大、東根市役所、県立博物館から11名の先生方を研究アドバイザーとして生徒の発表への助言をいただきました。また、県内外9校59名の教員・生徒にも参加いただきました。

発表者(全79テーマ)は2つのグループに分かれて、各グループ4回の発表を行いました。発表を重ねるごとに、生徒たちは「どう話せば内容が伝わりやすい発表となるか」などを考え、工夫している様子が見えました。また、他校生徒の発表や積極的な質疑の姿勢に、生徒たちは刺激を受けていました。発表後には他校の皆さんとの生徒交流会も実施しました。お互いの学校の様子や自分が手掛けている研究テーマ、普段どんな風に課題研究に取り組んでいるのかなど話をして、とても活発に情報交換がなされ、有意義な会となりました。

発表参加校:村山産業高校、長井高校、鶴岡南高校、酒田東高校、岩手県立水沢高校、東海大学付属高輪台高校

(左から生徒発表、オンライン発表、生徒交流会の様子)

酒田東高校課題研究中間発表会に行ってきました

10月19日(水)にSSH校である県立酒田東高校の課題研究中間発表会がありました。本校からポスター発表4本で12名の生徒が参加してきました。

他校を訪問しての発表会は参加した高校2年次生にとっては初めてで、本校にとっても3年ぶりとなる行事でした。酒田東高校では、本校のほかに鶴岡南から2本、酒田光陵から2本、酒田西から2本、酒田南から2本と、地元の学校もたくさん参加していました。そのなかで本校生徒は堂々と発表し、質疑応答にも丁寧に受け答えを行っていました。生徒は、このような場数を踏むことな大切さを感じたようでした。

本校代表として参加した生徒(全員高校2年次生)

探究部 「学習効果と意欲を促進する学習専用機器の作成」横山仁道くん、渡邊廉くん(見学:本間楓くん、大井真くん)

山科ゼミ「生分解性プラスチックの分解速度をはやめるには?」柿崎裕太郎くん、梅村夏芽さん

萩本ゼミ「カテキンで実用的な消毒液を作ろう」五十嵐万菜佳さん、小野朋夏さん、渡邉海愛さん

佐藤洋一ゼミ「効率の良い雪発電はできるか」鈴木琢己くん、片倉大智くん、眞木秀高くん

R04 後期第2回校内東京大学金曜講座開催

10月14日(金)に,後期2回目の東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「ゲーテと医学 文学研究からの科学史アプローチ」と題し、石原あえか先生(東京大学 教養学部 教養学科・教授)がご講演くださいました。中学1年生8名、3年生1名、高校1年次9名が会議室で視聴しました。「ゲーテという人物がどのような人で、どんなことをした人なのかなど、人物像を全く知らなかったが、”詩人”というイメージが変わるような講座だった(高校1年Aさん)」のように、自然研究者としての新しい一面を知る貴重な講座だったようです。次回の開催は21日の「人口問題の数学」です。

 

R04 後期第1回校内東京大学金曜講座開催

10月7日(金)に,後期(冬学期)の、校内で視聴する第1回目の東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「次世代のコンクリート~植物性コンクリートから宇宙での建設まで~」と題し、酒井雄也先生(東京大学 生産技術研究所・准教授)がご講演くださいました。中学1年生3名、2年生2名、3年生3名、高校1年次26名が大講義室で視聴しました。「コンクリートなんてほとんど全部一緒だろ、という考えでいましたが、今回の講義を通してコンクリートには様々な種類があることを学びました。一番驚いたのが『食べられるコンクリート』です。(高校1年Aさん)」のように、多くの驚きと学びがあったようです。次回の開催は14日の「ゲーテと医学 文学研究からの科学史アプローチ」です。