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SSH通信 第4号

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H29 SSH研究開発実施報告書

平成29年度(研究開発1年次)SSH研究開発実施報告書の内容です。

1章  研究開発の課題 (2.123MB)

2章 研究開発の経緯 (2.669MB)

3章1節  生徒が主体となる探究的な学びの展開 (3.508MB)

3章2節  体系的な校外研修「東桜夢フィールド」の開発 (1.590MB)

3章3節  学校設定教科「SS」の設置と学校設定科目 (1.841MB)

3章4節  高大連携事業等の推進と高大接続研究 (1.366MB)

3章5節  地域の科学技術拠点校としての発信・普及の充実 (0.775MB)

3章6節  科学技術育成に関する取組 (3.586MB)

4章 実施の効果とその評価 (1.485MB)

5章 校内におけるSSHの組織的推進体制 (0.727MB)

6章 研究開発実施上の課題及び今後の研究開発の方向・成果の普及 (1.877MB)

7章 関係資料 (3.910MB)

 

H30 第2回東大金曜講座

5月11日(金)の午後5時半より、東京大学教養学部の準教授、鳥井寿夫先生による「タイムマシンは可能か?:原子時計とウラシマ効果」と題した講義を、高校60名、中学生1名が受講しました。テレビ会議による受講ですが、講義後には本校1年生がチャットによる質問をし、鳥井先生に解説もして頂きました。

生徒の感想より

未来へのタイムトラベルが、現存の物理学(一般相対性理論など)で理論上可能であることに驚いた。こうした理論をアインシュタインがはるか前に説いたのはすごいと思う。物理に興味を持つとても良い機会になった。(高校1年 M.E.さん)

講義を受けて現代科学の進歩にとても驚きました。アインシュタインの相対性理論などから、未来へのタイムトラベルは原理的に可能であると聞き、時間・空間的な物の移動ができるようになるにはどんな技術が必要になるのか興味を持ちました。原子時計の存在とそれに関わることを学べてとてもためになりました。物理学は私たちの生活に大きく影響しているので、こういった科学の進歩について学び、また自分にどんな関わりがあるのかを知ることは重要だと感じました。(高校1年 H.A.さん)

H30年度第1回東京大学金曜講座

今年度も、東京大学 教養学部教授の西崎 文子先生を講師としたテレビ会議による講座が4月27日に開講されました。今回は「歴史の中のアメリカ外交 ―「トランプ外交」の意味を考える」と題した、トランプ外交の特徴を、アメリカ例外主義を取り上げてアメリカ史の文脈から分析しながら、アメリカ外交の現在をオバマ大統領と比較して考えるという内容でした。本校生は1年生を中心に44名が17時30分から19時まで大講義室で拝聴しました。

生徒の感想から(抜粋)

トランプ大統領だけが「アメリカは例外」を意味した発言をしていると思っていたけど、アメリカ史の中ではしばしば見られたことだと知って驚きました。ICCに参加しない理由や、例外主義の二面性を知り、理解が深まったと思います。(2年 M. H.さん)

トランプ大統領の考え方はアメリカの例外主義に当てはまると思い、第三者の視点で客観的に見ることの大切さがよくわかりました。オバマとは対照的な考えを持つトランプの政治が、ベトナム戦争の反戦運動のように新しい動きの可能性があるならば、良い方向に変化するという願いも込めて期待してみたいとも思いました。(2年 J. S.さん)

私のイメージではオバマ前大統領の政治はとても協調性があり、今までの過ちやアメリカ、世界が抱える問題にしっかりと向き合っていたように思う。しかしトランプ大統領の政治になり、今のアメリカは「攻撃的」「利己的」になったように感じる。「例外的、特殊な国」「模範である」…。正直、今の私では理解できない。だが、トランプ大統領は不動産業を通じて世界を見、世界の抱える問題、また世界を動かすには経済力が必要で、自国が世界の模範になるべきだと考えたのだと思う。私はこのトランプ外交は世界を変える第一歩であると思う。(1年M. T.さん)

台湾国立彰化高級中學校との交流会

去る4月24日(火)、台湾国立彰化高級中學校の生徒72名が来校し、歓迎式典、施設見学と文化交流を行いました。2学年全員で迎え、式典を行ったあとは、施設見学、かるた部と茶道部による文化体験を行い、その後は生徒による7つの日本的テーマ(アニメ、木と暮らし、雪、kawaiiなど)をプレゼンテーションし、質疑応答や写真撮影を行い、最後は自由にお菓子を食べながら交流を楽しみました。基本的に交流はすべて英語でしたが、中には中国語を用いて自己紹介を行うプレゼンもありました。生徒たちは積極的にコミュニケーションを取ろうとする台湾の高校生に、大きな刺激を受けたようです。

プレゼンや施設案内を担当してくれた生徒の感想(抜粋):

交流会を行うまでは不安なことだらけでした。私はとくに英語が得意なわけではなく、むしろどちらかといえば苦手なほうだったので、尚更心配でした。しかし、実際に交流会が始まると、すぐにその不安はなくなりました。プレゼンテーション中は、台湾の方々は私が英語を間違ってしまっても、真剣に話を聞いてくれましたし、私たちが分かりやすいように丁寧に質問などをしてくれました。交流会ではマジックを見せてくれたり、日本語を話してくれる人もいてとても楽しかったです。(M.S.さん)

交流を終えてみて、実際に目の前に相手がいると、文法を考えたりする時間などなくて、言いたいことが全く英語で表現できないことにショックを受けました。改めて英語で人とコミュニケーションをする難しさを痛感したと同時に、これからもっと英語を勉強したいと思いました。自分の今の現状に満足せず、貪欲に英語を学んでいきたいです。(R.N.君)

本番2日前に原稿がやっとでき、前日の指導で不安と焦りを抱いて臨んだ交流会でしたが、台湾の方々が気軽に話しかけてくれて、またお菓子をくれたり写真をたくさん撮ったり、緊張はあっという間になくなりました。プレゼン本番も笑顔で行うことができました。この体験を通じて、まず台湾の方々のコミュニケーション能力の高さに驚きました。忙しくて、正直疲れたけれども、だからこそやり遂げた達成感は大きく、楽しさも倍増し、とても充実した日々を過ごすことができました。たくさんの人の支えに感謝です。(E.S.さん)

私はこの交流を通じて、自分の英語力を高めることができたと思います。テーマを決めるところから始まって当日まで、あっと言うまでした。それだけ充実していたのだと思います。英訳に苦戦しただけではなく、内容もどうすれば共感したり、興味を持ってもらえるかを考えながらプレゼンを作るのは難しく、同じグループの人達と知恵を出し合いました。かるた部でも、百人一首のルールを英語で説明するのはとても難しかったけれど、台湾の高校生が楽しそうにかるたを取っているのを見てうれしくなりました。準備は大変だったけど、台湾の方に楽しんでもらえたし、なにより自分も楽しめたので参加してよかったと思います。またこのような機会があれば是非参加したいし、次はもっと自分から話しかけていきたいと思います。(A. S.さん)

歓迎式典:

 

 

 

 

 

 

 

 

かるた体験&茶道体験

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本的テーマのプレゼンテーション

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

集合写真

 

H29年度科学者の卵養成講座参加者活動報告会

東北大学が主催する「科学者の卵養成講座(飛翔型科学者の卵養成講座)」に参加し、最優秀賞で1年間の課程を修了した、高校3年八鍬知歩さんの研修報告会が4月10日に本校北アリーナで開催されました。

八鍬さんは、東日本大震災の教訓をもとに、水素発電の将来性に関するレポートをまとめ、自己推薦でこの講座への参加を認められました。5月から8月までの研究基礎コースでは、医学、航空工学、遺伝学、宇宙工学など幅広い科学分野を学び、9月からは学校推薦の参加者も加わって、午前は留学生と英語サロン、午後は講義を聞いてレポートを提出していました。研究基礎コースで優秀な成績を修めると、参加者130名の中から30名が研究発展コースⅠに選抜されます。八鍬さんは、研究発展コースに選抜され、高性能の地デジアンテナを製作し安定してテレビを映すことを目的としてアンテナの周波数帯を計測するという実験を行い、その内容についても報告してくれました。3月には口頭発表とポスター発表を行い、雑誌に掲載する論文も作成したとのことです。

最後に彼女は、科学者の卵に参加すると、1) 科学的視野が広がり、2) 他県の科学好きの友人ができ、3) 大学の教授から直接指導を受けることができ、進路目標が明確になります。また4) 英語サロンを通じて、英語でのコミュニケーション能力に自信がつく、とその魅力を後輩たちに伝えてくれました。

つくばサイエンスツアーを実施しました!

2018年3月19~20日に理系希望者28名が筑波の施設を巡り、科学への興味・関心を深めてきました。

1日目

「物質・材料研究機構」、「防災科学研究所」の2つの施設を訪問しました。

物質・材料研究機構

こちらの施設では、光ファイバーに高負荷がかかった場合に生じるファイバーヒューズ現象の説明・実演、シリコンウェハーなどの研究を行うクリーンルームの説明(お土産をいただきました)、人工ダイヤモンドを作成する超高圧環境の見学・説明、ナノチューブの研究についての説明、電子顕微鏡についての説明をしていただきました。
普段何気なく触れている製品に多くの技術が関わっていることを認識することができました。

 

防災科学技術研究所

こちらの施設では、地震ザブトン装置で様々な地震を体験できました。施設見学は「大型耐震実験施設」、「大型降雨実験施設」の2施設を見学させていただきました。それらの施設の大きさに圧倒されました。また、我々の安全を確保するためには、そのような大型の実験施設が必要であることも認識しました。最後に「Dr.ナダレンジャーの防災科学実験ショー」を見ました。全員がショーに引き込まれて楽しい一時を過ごしました。楽しさの中で、現象が小さいうちは楽しい実験でも、大規模になると災害になると教えていただき、災害について再認識することができました。さらに実験装置「エッキー」をお土産でいただくこともできました。

 

 

2日目

「高エネルギー加速器研究機構」、「筑波実験植物園」と「国立環境研究所」の2コースに分かれて、それぞれの施設を訪問し、その後、「筑波宇宙センター」を訪問しました。

高エネルギー加速器研究機構

フォトンファクトリー(放射光を使った実験施設)では、放射光を取り出す原理の説明や、それらを用いた研究について説明していただきました。材料の研究、タンパク質などの生命にかかわる研究、宇宙についての研究などの様々な研究がおこなわれてることを学びました。Bファクトリー(1周3kmの円形加速器)では、素粒子の説明、B中間子を生成させ、「CP対称性破れ」に関する測定を行っていること、加速器の構造についての説明をしていただきました。粒子を加速し光速に近づける話など、日常とかけ離れた内容に驚きながらも興味を持つことができました。

  

筑波実験植物園

珍しい世界の多種多様の植物を見ることができました。「植物の多様性を知る・守る・伝える」ということを目的として、植物が展示されていました。それらの展示を見ることで、植物の多様性が我々の生活を支えていることを再認識し、重要なものであると学ぶことができました。

国立環境研究所

地球温暖化に関する研究の概要を説明していただきました。地球温暖化が叫ばれて久しい中で、現在どのような調査研究が行われているのかを解説していただきました。改めて地球の危機を感じ、我々一人ひとりが何をしなければいけないかを考える機会をいただきました。また、環境資料タイムカプセル棟では、絶滅危機のある生物の遺伝子が保存され、研究や種の保存に役立っていることを知りました。地球が我々人類だけのものではないと再認識させられました。

筑波宇宙センター

展示館「スペースドーム」では、実物大の人工衛星などを見ることができ、宇宙への関心が膨らんできました。また、見学ツアーでは「きぼう」運用管制室、宇宙飛行士養成エリアを見学しました。「きぼう」運用管理室では宇宙開発を支える様子をうかがい知ることができました。宇宙飛行士養成エリアでは、無重量状態が人体にどのような影響を与えるか、また、無重量状態が生物にどのような影響の実験について学ぶことができました。宇宙に近づけたひとときでした。

 

未来創造プロジェクト合同発表会が開催されました

平成30年2月17日(土)に、SSH事業の一環である未来創造プロジェクト「探究活動」の締めくくりとして、中高合同での発表会が開催されました。午前の部は、中学1、2年から6作品(各3作品)、高校2年から5作品が代表として本校体育館ステージ上で発表を行い、午後の部は代表作品を除いた他のすべてのグループが一斉に発表を行いました。中学校はパワーポイント、高校は「SSH生徒研究発表会」にならいポスターセッションという形式をとりました。県産業技術振興機構理事長 結城 章夫先生や東京大学高大接続研究開発センター教授 白 水  始先生をはじめとするSSH運営指導委員の皆様、東北芸術工科大学の先生方、県教育センター並びに外部の中学校・高校からお越しくださった先生方、そして多くの保護者の皆様にご参観いただき、大盛況で幕を閉じました。また、高校1年次生も参観し、来年度の探究に向けて様々なヒントも得られたようです。高校2年次は10月に行われた中間発表会で出た課題や発見を基に、更なる深い探究を行ってきました。発表時は、最後まで意欲をもって取り組んだことが明確にうかがえ、生徒も以前より自信をもって表現できたようです。質疑応答も中間発表より活発でした。疑問や問題から各自が課題を設定し、実験やフィールドワーク等を通したオリジナルの発見で解決策を見出しまとめ・表現するという探究のプロセスを、身をもって体験若しくは理解する一年となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京大学「高校生のための金曜特別講座」⑨

2月16日(金)、今年度第9回目となる「高校生のための金曜特別講座」が行われました。受講生徒は、1年次生56名、2年次生1名です。

今回は、東京大学教養学部総合自然科学科 教授 松田 良一 先生による「哺乳類の進化と妊娠-胎生の不思議ー」という演題でした。人類にとって、まだまだ未知な現象が多い胎生・妊娠現象について、マウスの実験結果などを交えて分かりやすくお話しいただきました。

また、松田先生は、この「高校生のための金曜特別講座」の創始者であり、この3月末でご退職されるということで、講演後半では、「高校生のための金曜特別講座」の歴史や先生の思い入れを熱く語ってくださいました。

今年度の本講座は終了となります。また4月から開講予定です。

以下に、生徒の感想の一部を紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

免疫の分野で、自己と非自己について学習したことがありました。妊娠のことをよく考えると、なぜ拒絶しないのか、という疑問があることに、改めて気付きました。胎児の細胞が母体に進入しても拒絶しないことは驚きです。理由をもっと詳しく知りたいと思いました。また、マウスの実験で、老いているマウスが若返ったという内容をきいて、あり得ることなのかと驚きました。今まで妊娠については深く考えたことがありませんでしたが、こういった視点から考えると面白いと思いました。(女子)

中学校では理科や保健体育の授業で胎盤や妊娠について触れたが、今日初めて知ったことが沢山あった。特に、妊娠が進むにつれ、ヒトの胎盤の毛細血管が発達することや、疫学的に最終出産が遅い経産婦は長寿になるということが印象的だった。また、妊娠が胎児の生存を高めるとともに、母体にも有益であるということも理解できて良かった。(男子)

東京大学「高校生のための金曜特別講座」⑧

2月9日(金)、今年度第8回目の「高校生のための金曜特別講座」が行われました。受講生徒は、1年次生34名です。

今回は、東京大学教養学部教養学科教授 増田一夫 先生による「ヨーロッパの国境に立ってーヒト・モノ・カネの移動を考える」という演題でした。ヨーロッパの多様な国境(境界線)について学習し、その国境に立って「移民」を取り巻く諸問題について、様々な観点から講演いただきました。講演後の質疑応答では、Skypeを介しての本校生徒の質問に対して、丁寧にご回答いただきました。生徒の感想の一部を掲載します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本の政治やメディアでは「移民」という言葉はほとんど見られない。しかし、ヨーロッパの国々では移民はたくさんいて、国によっては受け入れ状況も異なることを理解した。2015年の調査では、移民が2億4000万人もいることにとても驚いた。その中で、ヨーロッパのある国々は反移民的な政権が統治されていることに疑問を抱いた。移民は、商品でも道具でもなく、人間だ。ある社会を選択してやってくる彼らを受け入れるには、彼らとともに対等な立場で国を作っていく覚悟が必要だと私も思いました。普段からこのような国際問題に目を向けて生活することが大切であると改めて実感した。(男子)

TVや新聞でシリアの難民の話を耳にするが、その背景に国境が立ちはだかっていることは知らなかった。また、難民危機の問題は、受け入れ側が不利になるようなイメージがあり、国から迫害されて最も辛い本人たちの気持ちなど一切考えることはなかった。今回、移民、難民の定義が明らかとなり、何が問題なのか、よく理解する事が出来きた。現在の日本は、少子高齢化が進み、人口について、よりシビアな問題が浮き彫りになっている今だからこそ、日本から遠いヨーロッパの問題でも、日本の未来のために考えていく必要があると思った。(女子)