10月28日(木)7時間目に県キャリア教育推進事業として、高校1年次生に向けて「山形のスペシャリストに聞くトップセミナー」を実施しました。この事業は県内の各分野において活躍するスペシャリストの講話により社会人としての意識を高め山形県の将来を担う高い志を持った人材育成を目的とした事業です。本年度は、NHK山形放送局アナウンサー 羽隅将一 氏を講師としてお招きし、「アナウンサーとして故郷に貢献したい」と題して、ご講演いただきました。講演は、アナウンサーという職業への志望動機やNHKの業務内容、放送中の失敗談、スタジオでの裏話などで大いに盛り上がり、終始和やかな雰囲気の講話となりました。また、「言葉の大切さ」についても語って頂き、特に「ヤバい」という言葉は、良くも悪しくも使われてしまうため、語彙力を低下させる原因になるという話は印象に残りました。さらに、羽隅さんが手掛けた番組には、山形等の過疎地域を「放送の力で元気にしたい」という思いが込められていることも知りました。この講話を聞いて、将来山形を元気づける気概のある生徒諸君が本校から輩出されることを願っています。
カテゴリー: 進路学習課
7月8日(木)に、高校1年次生を対象として令和3年度「高校生と地域企業との交流事業」を実施しました。地域企業として本年度は山形県鶴岡市にある慶應義塾大学先端生命科学研究所からのベンチャー企業として2013年に創立された株式会社サリバテックという企業から講師の前田詩穂氏をお招きし講演を行って頂きました。この企業は、慶應義塾大学先端生命科学研究所の最先端技術であるメタボローム解析技術を応用し、だ液1滴から癌リスクの早期発見を目指した検査キット「サリバチェッカー」を開発・販売をしている会社です。一般的に、ガン検診は「痛い・辛い・費用が高い」というのが常で、「これらの負担を少しでも減らし、ガンを早期発見・治療に繋げ、亡くなる方をできるだけ減らしたい」、「ガンの早期発見により医療費を少なくしたい」、「検査キットの生産を地元の企業と協力することにより地域活性化・地域貢献を果たしたい」との思いから、製品開発を目指したという企業理念に感動しました。さらに、生徒の皆さんは、このような最先端研究成果を実際の製品に応用している素晴らしい会社が山形にもあるということについても知ることができました。今後の文理選択やキャリア形成を考える上で良い情報になったと思います。
3月5日に、高校1年次生を対象に東京外国語大学教授の投野由紀夫先生による英語講義が行われました。投野先生はコーパス言語学で著名な先生でNHKの教育番組を長年担当されています。本日は、使用された英語の大量の言語資料であるコーパスを通して、使用されている英語における基本語彙の重要性と効果的な単語学習法等をご教授いただきました。毎日10分でもよいので単語学習を行うこと。忘れるころに復習をすること。最低でも5回は繰り返し学習すること。「トップ100語」の動詞+基本語の力が不可欠であることなど、今後の学習に大変役立つ内容でした。講義の後、生徒から、単語学習のインターバル等について質問が出ました。先生からは覚えなければならない期日から逆算して最低でも5回学習できるように計画して学習するようにアドバイスをいただきました。投野先生、本日は誠にありがとうございました。
昨日、地域産業理解促進事業の一環で高校1年次の生徒を対象に、株式会社サリバテック取締役CTO杉本昌弘氏よりご講演をいただきました。コロナ感染拡大防止の観点から、オンラインでの講演となりました。サリバテックは唾液一滴から各種癌を判定するキットを開発して販売しています。癌の早期発見に貢献している企業であり、鶴岡市にある慶應義塾大学先端生命科学研究所からのベンチャー企業として2013年に創立されました。
講演では、唾液から各種癌を判定する利点や社会貢献の観点が説明され、その後、杉本先生がどのようにキャリアを積んでいったのかが語られました。様々な紆余曲折を経て現在の仕事に就かれていること、挫折も重ねながらも挫折が功を奏したこともあったこと、などの経験を通して、何かうまくいかなかったことがあっても努力し続けることの大切さを語っていただきました。
先生からのお話のあと、生徒から活発に質問がなされました。「唾液による癌判定の費用はどのくらいなのか」、「コロナ禍の中を生き抜くにはどうしたらよいのか」、「唾液によるコロナ感染の判定は可能なのか」等、様々な素朴な疑問に丁寧に答えていただきました。いまだに収束していないコロナ禍の中にあり、コロナ関連の質問も多くなされました。生徒は、将来の自分のキャリアをいかに築いていくのかを、社会貢献の観点も踏まえつつ、じっくりと考えることができたようでした。杉本先生、お忙しい中ご講演いただきまして、ありがとうございました。
本日、昼休みの時間に高校1年次・2年次合同で東桜立志会が開かれました。東桜立志会とは高い志を持って各自の進路志望の実現を目指す生徒が所属する学習集団です。年次ごとに学習会、添削及び講話等を行なっています。今回は進路学習課長講話ということで1年次・2年次の会員が進路学習課長からの熱いメッセージを受け取りました。「心の持ち方ひとつで人間は変わる」「努力は裏切らない」。会員の目にはこれからの自分の進路志望実現への道のりを見据える熱い志が灯っていました。
進路学習課通信Vol.1
合格体験発表会が行われました。
報告が遅くなりましたが、去る3月23日、この春の卒業生による合格体験発表会が行われました。ついほんの先日まで、進路実現を目指して努力を続けてきた先輩たち6名の生の声を聴く貴重な機会となりました。そのなかでも、東桜学館となって初めて東北大学(工学部)に合格した先輩からは、苦手科目から逃げているだけでは決して合格は勝ち取れないという話がありました。2年次に進路目標を定めたのと同時に苦手教科にも積極的に取り組むようになりました。本人いわく、「笑っちゃうくらいにダメな教科」でも少しずつ分かっていく、できていく喜びに目覚めたそうです。言われてみると、彼はいつも楽しそうに受験勉強していました。「どうせやっても伸びない」、「めんどくさい」と思わず、「まだまだ伸びしろがある」、「わかれば楽しい」…苦手科目ともそのようにつきあえたらどんなに楽しく学習できることでしょうか。また、6名中5名が運動部(ソフトボール部、陸上部、バドミントン部、弓道部)、残る1名も吹奏楽部と、部活動との両立にも苦心しながら、それぞれ自分の生活スタイルにあった学習方法を確立していったようです。自分の失敗談をもとに話してくれた先輩もいました。
この発表会に代表で話をした6名に共通する点は、ともに高い志を最後まで貫いた生徒であるということでした。ある先輩は山形県立保健医療大学(理学療法学科)の推薦入試を受験しましたが残念ながら不合格。心が折れそうになりながらも一念発起し、見事一般入試(前期)での合格を勝ち取りました。またある先輩は前期試験で第一志望の東北大学(文学部)に受験しましたが不合格。第二志望秋田大学(教育文化学部)の後期試験合格を目指して、この発表会の直前まで粘って学習を続けました。彼女が話してくれたのは、「受験を通して学んだこと」と題した次のような内容でした。「…(前期の)結果は不合格でした。正直、今でもとても悔しいです。でも、受験したことは全く後悔していません。東北大学に挑んで得たものがあるからです。これまでにないくらいに勉強しました。(中略)落ちたとわかった瞬間、これまでの努力や自分のすべてを否定されたようで絶望しました。試験の厳しさを知りました。ひたすら自分と向き合い、自分について考えました。自分の本性を知りました。学力以上に人間としての力を得たと思います。(中略)しばらく立ち直れなかったのですが、自分を奮い立たせて後期まで何とか受験してきました。そして、一昨日、秋田大学に合格できました。今は達成感と新たな目標で胸がいっぱいです。…」今回の発表会に参加した在校生たちが1年後、2年後に彼女と同じような達成感を感じながら東桜学館を巣立っていくことを願ってやみません。先輩方、お話ありがとうございました。