4月25日(金)、今年度第1回目となる、東京大学教養学部が主催する「高校生と大学生のための金曜特別講座」の受講を校内で行い、中学生15名、高校生63名の計78名が参加しました。今回は、「植物が光に反応して『動く』メカニズム」と題し、東京大学教養学部准教授の末次憲之先生から授業をしていただきました。
受講後の生徒からは以下のような感想が寄せられました。
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・植物も運動するということに驚きました。また、フォトトロピンという光受容体が植物の光合成を促進していることを知り、大変興味深く感じました。まだ理解が不十分な部分も多く、少し難しいと感じるところもありましたが、この講座を通じて植物への興味がさらに深まりました。 今後の学びに活かしていきたいと思います。
・植物は、屈性という性質があり、光によく当たるように植物が動いていることがわかった。 また、光が強すぎると葉緑体が光を避けるように動くことがわかった。植物にあまり興味がなかったが、この講義を聞いておもしろいなと思えた。
・久しぶりに東大金曜講座を受けて、大学の教授からのとても興味深い内容を聞けて、大学をとても近く感じることができました。また、この、「植物が光に反応して『動く』メカニズム」の講義は、今、高校でやっている生物の単元と同じようなもので、生物の詳しい分類の仕組みや、今まで小学校・中学校でやった生物の仕組みから少し発展した、葉緑体や、呼吸、気孔の仕組みが更に細かく説明されていて、普段の授業を更に大切にして行きたいと思いました。また、これからの東大金曜講座にも積極的に受けていきたいです。
・今回の講話を聞いて、動物と植物の定義が曖昧ななかで、私達が一般的に植物といっているものが系統樹で見るとかなり限定された範囲であることに驚いた。また、植物が曲がるのは屈性の中の光屈性と呼ばれる現象で、それは青い光をchup1が受容して葉緑体を動かし、葉緑体アクチン繊維が沢山生産されることによってそれが起こっているということで、シロイヌナズナが動いているということがわかった。しかし、まだそれが具体的にどう作用しているのかが具体的に理解しにくかったので、理解できるように学習に励んで行きたい。
・植物に光を当てると光合成をするというのは誰もが知っていることだと思うが、植物は光の波長、強さなど様々なものに反応していて、葉緑体自体も光に反応して動いているということを始めて知り、興味深いと思った。また、その反応にも植物の中の様々な物質が関わっていることを知り面白いと思った。その反応が起きる信号についてはまだわかっていないということだったが、その信号の正体を探っていく研究の方法、考察、プロセスなどを詳しく説明してくださり、探究の方法を学ぶことができた。今回学んだことを、探究学習などに活かして行きたい。
・本日の講義で、植物は自分が思っているよりも賢く、生存や進化を行っているのだなと思った。特に、植物に備わっている「光の情報を分析する機能」が備わっているのがとても興味深かった。そして、その光の情報で環境に適応して行くのが面白く、植物にも脳があるのではないのかなと思った。 私は生物があまり得意ではなかったが、今日の講義で少し興味が湧いてきたので、生物の授業も楽しみながら学べたらいいなと思う。
・光屈性や葉緑体集合反応に何が必要なのかがわかった。光の色によって反応や特徴が違うことが不思議だと思った。植物の種類によって葉緑体集合反応や光屈性に必要なフォトトロピンやnptタンパク質が違うことがわかった。植物の動くメカニズムを知り、さらに植物への興味が湧き、自分でも観察してみたいなと感じた。
(生徒の感想は一部抜粋)

