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未来創造プロジェクト意見交流会を行いました                ~東桜学館中学校~

8月22日(金)に、未来創造プロジェクトにおける意見交流会を行いました。これまでの探究活動の内容を発表し合い、意見を交流することで、見方を広めていくとともに考えを深め、今後の探究活動の方向性を探っていくことをねらいにしています。

ここでは、東桜コンピテンシーの【表現力・発信力】【傾聴力】【批判的思考力】の育成もねらいます。

発表は、ポスターセッション形式で、1グループ20分を持ち時間とし、探究テーマの設定理由や今考えている探究の方法などを説明しました。

東北芸術工科大学より5名、山形大学より1名の先生方、そして山形大学理学部の学生さん5名(本校の卒業生)も助言者として来校いただきました。全学年、活発な発表が行われ、聞き手も疑問点を発表者に積極的に質問し、共によりよい探究となるようにと発言する前向きな姿勢がみられました。この意見交流会を通して、これまでの探究活動に新たな気づきが加わりました。今後はフィールドワークに臨み、さらなる探究の深まりをめざしていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆基本目標(6年間)と中学校の学年毎の大テーマとめあては添付資料の通りです。

★R7 学年テーマと計画

 

◆ここまでの学習の様子を、学年毎に簡単に振り返ります。

【1学年】***つくる・うみだす【身近なところからデザイン(よりよく)する】*****

5月 探究の根幹となる「デザイン思考」「Yes, and」の考え方を理解

東北芸術工科大学の柚木泰彦教授をお招きし、「デザイン思考」について学びました。デザイン思考は、本校の探究学習「未来創造プロジェクト」を進める上で基盤となるイノベーション・メソッドです。ガイダンスでは、「Yes,and」の会話からアイデアを広げていく手法や「Will、Can、Need」の意識で課題を見出していくことを学びました。今年度も、3回にわたり「デザイン思考」について演習をしながら学びました。

  • 1回目:ガイダンス 「デザイン思考」「Yes,and」「Will,Can,Need」
  • 2回目:「身近な課題を通してアイディアの広げ方やまとめ方を学ぶ」
  • 3回目:「他者の視点に立つ探究の基本姿勢を育む」友人のペンケースをデザインする

演習では、仲間との交流から課題を明確化するワークなどを行い、課題解決の糸口を探ることができました。「友人のペンケースをデザインする」では、友人の思いに寄り添って、自分たちでアイデアを膨らませたプロトタイプの制作を行いました。使用する人の思いに立ち、インタビューを繰り返してアイデアを考え、試作品を製作しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月 「身近なモノ・コト に、なんでやねん!」で「探究のタネ」を見つける

身近なことから興味のタネを見つけ出すために、『身近ななんでやねん』をテーマに、1日の行動のリスト化し、「なんでやねん」とつっこみを書き、それらを細分化していきました。また、春課題『探究のタネ探し』(本校作成)を活用して、自分の困りごとだけではなく、家族の困りごとにも視野を広げました。

※本校使用テキスト 未来を拓く探究シリーズ「探究ナビ」Benesse 参照

 

7月 「探究のタネ」を育て、課題設定する

多面的に見通すためにワークシート(フイッシュボーン等)を用いて、探究のタネを育て、課題設定しました。その課題を解決するために、インタビューしてリサーチしたことなどをもとに、夏休みの活動も含めた探究計画を立てました。

※本校使用テキスト 未来を拓く探究シリーズ「探究ナビ」Benesse 参照

※1年学習シート①②

ワークシート①(課題探究の見通し)

ワークシート②:フィッシュボーンシート

 

【2学年】***うごく・つながる【やまがたの未来をデザイン(よりよく)する】****

5月 地域創生講話を聴き、視野を広げるとともに「探究のタネ」を探す芽を育てる

広い視野で人々と力を合わせて共に生きる社会をつくるために、地域に深く根ざしてご活躍されておられる3名の方を講師にお招きし、地域創生講話を開催しました。

  • 大山精機専務 大山 真吾 様
  • 果樹園経営  結城こずえ 様
  • 社会福祉士  柴田 邦昭 様

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第1回は、大山精機の大山真吾様より「君たちが創る価値の羅針盤」と題してお話しいただきました。 「何のため(目的)を考えれば、本当のニーズを見つけられるということを知り、「イノベーション創出思考法」では、「新しい価値」のとらえ方や付加価値をつけることの大切さなどを学びました。

第2回は、山形まるつね果樹園の結城こずえ様より農業支援についてお話しいただきました。結城様は、ニューヨークの国連本部にて、国連女性の地位委員会でスピーチの経験をお持ちで、また、やまがた農業女子ネットワークの発起人でもあります。何事も前向きに行動してみることの大切さを学びました。

第3回は、社会福祉士の柴田邦昭様に、「私たちの生活と福祉」と題してお話しいただきました。講話の最後には、柴田様より「未来を担うキミたち一人一人が『誰かを思いやる気持ち』を持つことが地域の力になる」とのメッセージをいただきました。

 

6月 課題を見つけ、テーマを探る

新聞や市報、広報誌などから気になるワードを拾ったり、山形県の様々なデータを分析したりすることを通して、地域を知り、山形の良さや課題を見つけました。自分が興味を持ったキーワードから「自分がやりたいことは何か」「社会で求められていることは何か」「今の自分が技術的にできることか」を改めて自己に問いかけながら探りました。

 

7月 テーマを設定し、解決方法を探る 見通しを持つ

課題設定に向けたビジョンシート(本校作成)を用いて、探究の具体的なビジョンを明確に持ちました。ターゲットを明確にし、どんなことをねらいとして、誰とつながると上手くいくかを考え、具体的にどんな行動を起こしていくかを考えました。

※2年ワークシート①②③

ワークシート①テーマ探しペルソナ設定

ワークシート②課題設定ビジョンシート(記入例)

ワークシート③課題設定ビジョンシート

 

 

【3学年】さぐる・たしかめる【社会に貢献で見る未来の自分をデザインする】

4~5月  課題研究テーマ決定に向けて

本校の高校の先生を講師に迎え、「課題研究」について講義をいただきました。3年では、個々の興味関心に基づき、社会の多岐にわたる分野から、テーマを見つけ研究していきます。リサーチクエスチョンとは何かということや、リサーチクエスチョンをより焦点化して検証を進めていくことについて、先輩方の実践例をもとに学びました。情報収集(先行事例・先行研究)⇒リサーチクエスチョン⇒仮説⇒検証方法の検討⇒検証(調査・実験)⇒結果の考察⇒新たな仮説 というプロセスで、実践を通して学びます。

 

6月 リサーチクエスチョンを導く

個々の興味・関心のあることをキーワード化し、そのキーワードについて定義を明らかにし、学術分野に分類します。それに関わる先行研究を調べ、具体的な「問い」を立てます。「問い」を立てるために、関連する知識を広げたり整理したりしながら、キーワードに刺さっていきます。生徒それぞれの興味・関心を掘り下げるということは、生徒自身の今後の進路選択や生き方にも関わるものであるととらえます。問いに対する答えを導く難しさと、その楽しさや喜びを味わうとともに、他者と協働して課題に向かい、飽くなき探究心を醸成しています。

※本校使用テキスト「課題探究メゾット 2nd Edition 」(啓林館)参照

※3年学習シート①②③④⑤

ワークシート①キーワード学術関連

ワークシート②マンダラート

ワークシート③キーワードマッピング

ワークシート④ロジックツリー

ワークシート⑤クエスチョンマッピング

 

7月 リサーチクエスチョンの設定 検証方法を探る

問い」から「リサーチクエスチョン」を導き、仮説を立てて(答えの予想)、研究の方向性を定めます。ゼミの先生にグループごとプチプレゼンテーションをし、助言をもとにRQ, 仮説、検証方法を検討しました。プレゼンテーションの視点として次の5つを挙げました。

■リサーチクエスチョン(RQ)

■問題の所在(研究の目的や意義、言葉の定義)

■先行研究・先行事例(この問題に関する現状・自分たちの研究との違い)

■研究の仮説(RQに対する「答え」の予想)

■研究の方法(RQの答えを導き出す手法)

ゼミ担当教員は、問い返し、リサーチクエスチョンの内容がより明確になるように指導しました。あやふやなリサーチクエスチョンは、これまでのワークシートを振り返らせ、クエスチョンマッピングを活用しながら導き、先行研究等の情報収集に努めるよう助言しました。

東桜キャンプ ふるさと やまがたの自然に学びました     中学1年生~鳥海山ジオパーク~

中学1年生は、6月5,6日に1泊2日で、山形県海浜自然の家 (飽海郡遊佐町)にて、東桜キャンプを行いました。

主な活動内容は、次の4つです。

①鳥海山ジオパーク散策(牛渡川・丸池様・吹浦海岸) 

②グループ別の海釣り体験・カヌー体験 

③野外炊飯(カレーとご飯づくり)

④仲間づくり

鳥海山は、山形県と秋田県にまたがる標高2236mの活火山です。溶岩によって作り出された景観、約10万年前の噴き出した吹浦溶岩がもたらす伏流水、歴史と文化を楽しめる海、山、島から構成されるジオパーク(2016年認定)です。

移動するバスの中では、探究部が事前に調べて作ったクイズ(鳥海山の成り立ちや自然などに関するクイズ)を解くことで、事前学習をしました。当日は、現地で鳥海山・飛島ジオパークガイドの会の方より、より詳しく地形の成り立ちや生息する生き物の生態などについて学びました。

◆ジオパークを五感で楽しみました!!

牛渡川(うしわたりがわ)  丸池様(まるいけさま)            釜磯海底湧水(かまいそかいていゆうすい)

鳥海山からの伏流水が海岸のあちこちから湧き出ています。ガイドさんより、火山である鳥海山が地下にある溶岩の隙間にスポンジのように水をためこみ、それらが少しずつ地下を流れ下り、20年前の地下水が地表に出てくるのだということを教えていただきました。牛渡川の流水は、真夏でも11℃を維持し続けていることを、実際に手に触れ実感することができました。丸池様も底から湧き出している湧水で満たされているため、朽木が枯れることなくそこに潜んでいるのが、エメラルドグリーンの水面から覗くことができました。吹浦海岸では、伏流水が海底から湧き出てくることを楽しみ、砂鉄採取にも挑戦しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆釣り・カヌー・野外炊飯にも挑戦しました!

グループ別(希望)で、海釣りと海カヌーを楽しみました。普段の生活では体験できないことを存分に楽しみました。

1日目は強風のため海カヌーは中止になりましたが、その代わり海浜自然の家の木製のアスレチックでの活動を楽しみました.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆振り返りアセスメント

振り返りアセスメントでは【探究する力】 【科学的思考力】 【他者を理解し協働する力】 【未来への責任に関する態度】 【地域への貢献する態度】について振り返りました。生徒の記入した感想を一部掲載します。

1探究する力

・地球温暖化で毎年平均気温が上昇しているが、湧き水や水温は今後どうなるのか。

・鳥海山では、標高1000mを超えると気が生えなくなるのはなぜか(森林限界)

・1日24リットルも水が出ているのに、なぜ水の量が変わらないのか。

・丸池様の水はなぜエメラルドグリーンなのか。

・ジオパークの海辺にプラスチックのごみなどがたくさん流れついていたことを目の当たりにし、ごみ問題の深刻さを感じた。

 

2科学的思考力

・「なぜ水がきれいなのか」という疑問に対して、20年前の水が山の中の石や砂を通ることでろ過されているからだと家の人に説明できた。

・湧き水は全て鳥海山に降った雨水や雪解け水である。その温度が一定(11度)を保っているのは、水が毎分24リットルも出続けているから。だから、丸池様の中に沈んでいる木が腐らないということを、根拠をもとに説明できた。

・ジオパーク研修で、液状化は地震(火山の噴火)が起きてできるものだと思っていたが、砂や水が混ざり細かな衝撃を与えればできることが分かった。

・カレーを作りで野菜の順番などを決める時、「〇〇すると、△△になるからこうしよう」と論理的に考え説明できた。

3他者を理解し協働する力

・相手の視点や考え方の認識、自分の考え方だけではいつまでたっても視野が広がらない。他の人と共有、関わっていくことで新たな考えが生まれる。「Yes,and」で意識も強くなった。

・以前は多数の意見を優先に考えたり、友達に助けを求めることがなかなかできなかったが、少数の意見も考えてみたり、助けを求めたりすることができるようになった。野外炊飯では一人ではできないことを、班の人と役割分担をし、協力したからこそ美味しいカレーができた。

・協力することも多かったが、自分一人で判断することができるようになった。時には人と力を合わせ、時には自分一人で行動できるようにしたい。

・あまり話した人が多く不安だったが、一人ひとりの意見を尊重して助け合うことができた。このことから、みんなで協力し合うことで仲間が増えるんだなと思えた。互いの良さを認め合い、新たな良さを発見できた。

・自分の役割でなくても自分から声がけをしたり、仲間の仕事を手伝ったりした。自分から動くのは、相手の為であり、自分の為でもあるんだと思った。「手伝う」ということは困っている人を助けることだと思っていたけれど、東桜キャンプを通して、自分が困っていなくても相手が手伝ってくれることから、重要な考え方であると共感するきっかけになった。

4未来への責任に関する態度

・はじめは釣りやジオパークで体験する楽しいことばかり考えていたが、どうやって自然を守るか、どのようにして自然と共存するかを考えることができるようになっていた。

・「季節風の影響で砂がとんでくるから、樹木を植えて砂を抑えた」というように、身近なことをどのようにしたら解決できるかを考えること。

・自宅で使う洗剤はどんなものを使っているのかを見直してみたい。できるだけ自然に優しいものを使いたい。

・皿を洗う時や髪を洗うときに、使わないのに水を出しっぱなしにしてしまうと水がもったいないし、本当に使いたい人が使えなくなってしまうから、節水をしたい。

・ごみは持ち帰る。いつでもごみを拾えるように、ごみ袋を常に持参する。リサイクルできるように、ごみは分別する。

自家用車を使わずに自転車で移動する。ペットボトルでなく水筒にしたり、エコバックを持ち歩いたりする。等

5地域への貢献する態度

・山形にこんなにも緑があることを五感で感じることができた。事前より圧倒的に知っていることが増えたので、湧き水や海、豊かな自然を守っていきたいと思えた。

・それぞれの地域にある独特の歴史・文化や自然守りたいと思った。特に伝統文化を教えつないでいきたいと思えた。そのきっかけを作る人でありたい。

・大人になったら、山形で働くか山形につながるようなことをしたいと思った。山形のいいところを他県、他国の人々に日本語や英語で伝えたいと思った。

・自分の家の近くにある牛渡川のような「小見川」。あるのが当たり前だったけれど、綺麗な川が少なくなっていることを知り、守っていかないといけないと思った。

・山形では米や果物などのたくさんの農作物が収穫できる。地産地消することで、山形の農業や農家の人の生活を守っていきたいと考えた。

 

 

SS健康科学 高校1年次 「認知症の基礎知識とリハビリテーション」を受講しました

高校1年次生が学校設定科目「SS健康科学」の授業の中で、令和7年9月17日、本校大講義室で、講義「認知症の基礎知識とリハビリテーション」を受講しました。

講師は、山形県立保健医療大学作業療法学科長 佐藤寿晃教授です。

講義の内容は、作業療法とは、認知症とは、認知症の症状とは、認知症に対するリハビリテーションについてです。

スライドや動画を用いて、実生活に結び付けながら、分かりやすく、お話していただきました。

佐藤寿晃教授には、9月10日も本校生徒が山形県立保健医療大学体験学習でも大変お世話になりました。お忙しい中、ありがとうございました。

[生徒の感想]

〇認知症になった人が、病気と向き合うのが難しい分、サポートする側が一緒に向き合うことが必要になると感じた。自分一人で介護をすることは難しいけど、作業療法士をはじめ、助けてくれる専門家がいることも知り、とても心強い。周りの人の力を借りながら、サポートすることが大切だと思った。

〇認知症患者の「生きがい」へのアプローチの話が印象に残りました。作業療法で行う活動が、自己表現の機会となり、「生きがいの再獲得」をはかり、自発的生活を促すことに繋がることです。そのような時に、自分にあった活動をみつけることができたら、喜びが大きいと思いました。

SSH通信第24号を発行しました

SS健康科学 高校1年次 山形県立保健医療大学体験学習を受講してきました

高校1年次が学校設定科目「SS健康科学」の授業で、令和7年9月10日午後、山形県立保健医療大学キャンパス(山形市)で同校の先生方による、健康や医療に関する特別講義を受講しました。薬学、看護、理学療法、作業療法の分野から、7講座開設していただき、ひとり2講座を体験しました。

講師とテーマは次の通りです。

蓮田伸一 教授 「薬が『効く』ために必要な条件」

今野浩之 准教授 「鳥の目・虫の目・魚の目-看護の視点で“地域”をみる-」

山田カオル 准教授 「支える医療って何だろう?~病・障がいと共に生きる人々とともに~」

赤塚清矢 講師 「健康と生活を支える理学療法」

永瀬外希子 講師 「トレーニングの原理・原則から運動について考える」

佐藤寿晃 教授(学科長) 「生活を支える福祉用具~自助具編~」

加藤緩奈 助教 「認知症について知ろう」

本県が抱える健康・医療の問題について、専門の先生方から大学の講義室で学び、様々な問いを投げかけていただく、貴重な時間となりました。

お忙しい中、温かいお出迎えや、オリエンテーション、分かりやすい講義、お見送りもして頂き、大変お世話になりました。

本当に、ありがとうございました。

 

1年次 国際理解講演会が行われました

9月4日に、日本電子(株)技術顧問、(公社)日本顕微鏡学会 学会連携推進委員の広瀬治子 先生をお招きして、本校1年次を対象に国際理解講演会を実施しました。広瀬治子先生は、山口大学にて獣医師免許、医学博士を取得された後、帝人(株)に入社し、バイオミメティクス研究会運営委員や、日本顕微鏡学会 常務理事などを歴任し、2022年に帝人(株)を退職後、JEOL(日本電子株式会社)技術顧問として活躍されています。

今回の講演では、「みなさんの日常と電子顕微鏡」というテーマで、日本が世界に誇る科学技術である電子顕微鏡について、その構造や製造過程、さらには日常生活や社会のさまざまな場面での活用事例について、わかりやすくお話しいただきました。生徒たちは、電子顕微鏡が多様な分野の研究開発や社会課題の解決に貢献していることを学び、科学技術への理解と関心を一層深めることができました。

講演を聞いた生徒からは、以下の感想が寄せられました。

・日本電子株式会社の生産拠点が山形にあるということに驚いた。工場というと、太平洋ベルトのような沿岸部の工業地帯を想像してしまう。しかし、山形のような自然が豊かで静かな土地が「電子顕微鏡」という精密な製造工程を必要とする作業にマッチしているのだという。山形だからこそできるものづくりに誇りを持ち、地域の特色や良さを守っていかなければならないと感じた。

・顕微鏡を物を観察する道具としてしか見ていなかったが、「問題を可視化し、解決するためのツール」として使われることを知り、顕微鏡に対する考え方が変わりました。

・バイオミメティクスという技術の話が印象に残りました。ハスの葉の表面の構造を真似てヨーグルトのフタが作られていたり、サメの皮膚の構造を学んで、水着が作られていることを知り、驚きました。多様な生物の機能が私たちの生活に役立てられているのだと、電子顕微鏡の活用を身近に感じることができました。

広瀬治子先生、お忙しい中、貴重な講演をしていただき、誠にありがとうございました。

令和7年度沖縄・西表フィールドワークに行ってきました

令和7年7月31日㈭から8月4日㈪まで沖縄県石垣市の石垣島と竹富町の西表島に本校高等学校の1年および2年の生徒23名が令和7年度沖縄・西表フィールドワーク研修に行ってきました。

7月31日:東根市のおいしい山形空港に集合し、保護者の皆様の見送りを受けてJAL174便で羽田国際空港に向かいました。関東地方は雲が多く空港手前で少しゆれました。羽田国際空港では昼食を取り20分遅れのJAL973便で新石垣空港に向かいました。天気は良く富士山もきれいに見えました。沖縄島付近からはエメラルドグリーンの海が見えきれいでした。石垣島は湿度が高く南国でした。夕食を空港内で食べましたが、人が多く食事をする場所はどこも混んでいました。タクシーに分乗し、街路燈のまったくない密林に囲まれた山道を前勢岳頂上付近の石垣島天文台まで行きました。残念ながら曇りで少し月が見えましたが星を望遠鏡で見ることができませんでした。代わりにスライドを使って石垣島で見える「南十字座」や「カノープス」「夏の星座」の説明をしてもらいました。九州以南で最も口径の大きい口径105㎝の「むりかぶし望遠鏡」を見学しました。天文台の屋上から石垣市内の明かりや石西礁湖方面の島々の明かりがきれいでした。その後、ジェットコースターのような山道を下り、ホテルに着きました。

8月1日:ホテルを出て荷物を引いて離島桟橋まで歩いていきました。離島桟橋は石垣島から周辺の島々への船が出る場所で多くの人がいました。船に乗り40分ほどで西表島の上原に着きました。船はほぼ満席で生徒の多くは外の席に座り景色を堪能しました。昨晩行った天文台や竹富島、小浜島などの奥に台地状の西表島が見えました。上原港でバスに乗り換え、琉球大学西表研究施設で、荷物をまとめてマングローブ林のある船浦湾に向かいました。バスを降りて琉球大学渡辺准教授の案内でマングローブ林を探索しました。満潮に近く、多いところでは胸近くまで水がありました。生徒は7種類のマングローブ林を構成する木々、アナシャコがつくる陸地、キバウミニナの食事、巨大なヒルギシジミ、多数のシオマネキなどを見る貴重な体験をしました。帰りは道路に戻り琉球大学西表研究施設まで歩いて戻りました。道路わきがヤシやクワズイモ、ヘゴ、アダンなどの密林状態で隙間がないことに驚きました。泥を落とし着替えてバスに乗り上原港で昼食休憩を取りました。次に住吉の星砂の浜に行きました。海岸は穏やかな砂浜なので多くの家族が海水浴に来ていました。砂と思われたのはほとんどが底生有孔虫の殻でした。星砂と言われる突起があるものや円盤状のものなど様々な有孔虫の殻がありました。また、岩礁をつくっている第四紀の琉球石灰岩とその下の新第三紀の硬い西表層の砂岩・泥岩の様子を見ました。丸いポットホール、亀甲状の割れ目なども見ることができました。バスに戻り白浜港に行き、船浮まで船で行きました。昨日まで台風と津波の影響で波が高かったとの事ですが、穏やかな海を10分ほど進むと船でしか行けない船浮に着きました。宿のふなうき荘ではリュウキュウアカショウビンのキョロロローという鳴き声が鳴り響いていました。夕食の時間までに今日使ったラッシュガードなどの洗濯をして過ごしました。夕食は班ごとに同じテーブルにつき食べました。同じ班員同士が話をしながらにぎやかに食べました。タケノコの煮物やイソハマグリの味噌汁などをいただきました。食事の後ご主人の池田卓さんの話を伺いました。歌手、船浮海運社長、民宿の経営など様々な事を行い本も出されている話は説得力がありました。雲があり残念ながら星は見えませんでした。夜になっても暑いままでした。

8月2日:夜明け前にイダの浜まで散歩をしました。とてもきれいで波も穏やかでした。多くのカニ孔、オカヤドカリを見て人の痕跡がほとんどない静かな浜を堪能しました。朝食後、午前中シーカヤック午後シュノーケリングの班と午前シュノーケリング午後シーカヤックの班に分かれて活動しました。昼食は内離島西側の硬く締まった砂浜で弁当を食べました。シーカヤックで水打川のミズウチの滝まで行き滝の水を浴び、滝つぼで泳ぎました。白浜と内離島往復+αで7㎞ほどをこぎとても疲れました。シュノーケリングは船でサバ岬を廻りゴリラ岩を見て、綱取集落跡の東海大学沖縄地域研究センター付近で器具の使い方の練習をしました。慣れてから西側の崎山湾で様々なサンゴ礁の生き物を観察しました。青や桃色のサンゴ、色鮮やかな熱帯の魚たち、シャコ貝、ウミガメなどを見ることができました。浅い部分には死んで白くなったサンゴ骨格がありました。時折雨が降ったりしましたが貴重な経験が出来てよかったです。夕食には地元で採れた魚 グルクン(タカサゴ)のから揚げ、島豆腐の味噌汁などが出ました。ゆっくり最後の会食を楽しみました。食後、外で雲の合間から星空が見えました。緯度24度で北極星が低く、牛飼い座、おとめ座、白鳥座、琴座、わし座などがクッキリ見えました。残念ながら雲が多く満天の星にはなりませんでした。昨晩から時々降雨があったのでカエルの鳴き声がうるさいほど聞こえました。

8月3日:カエルの大合唱で目が覚めました。朝荷物をまとめて朝食後に船浮を後にしました。白浜まで船で行き浦内川までバスで行きました。遊覧船に乗り浦内川をさかのぼりました。浦内川は沖縄県で最も長い川で100種類以上の魚が住む川です。魚が時々跳ねたり、リュウキュウイノシシやチュウサギ、カンムリワシ?などが見えました。本当に生き物にあふれていました。終点の軍艦岩で降りて、展望台、マリデューの滝、カンビレーの滝まで歩きました。途中キノボリトカゲ、マルヤスデ、などが道端にいました。熱帯の密林を構成するヤシ、シダ、ヤブレガサウラボシ、サキシマスオウ、アコウ、ガジュマル、クワズイモ、アダンなどが見られました。マリデューの滝は水量が多く迫力がありました。カンビレーの滝のポットホールにはオタマジャクシがいて、いつもカエルが発生する亜熱帯を実感しました。帰り道、セマルハコガメが散歩をしていました。動きが速くじっとしていませんでした。遊覧船に乗り込み汗を拭き船の中で昼食を食べました。次に産業遺産のウタラ炭鉱跡まで行きました。明治時代にエネルギー資源を求めて施設をつくったのが跡形もなく、閉鎖から約80年で密林状態になることを実感できました。バスに戻り西表野生生物保護センターに行きました。センターでは2班に分かれて展示の説明とVTRを見ました。解説員の説明で希少生物の保護と観光で生きる島民の生活の両立は難しい事を実感できました。大原港へ行き船で石垣島に行きました。日曜日なので船は満員でした。離島桟橋に着いてホテルまで歩いて行きました。ホテル着後夕食と買い物に行きました。

8月4日:ホテルで朝食後、バスで石垣島鍾乳洞に行きました。鍾乳洞は140万年前から13万年前にできた琉球石灰岩が隆起後、雨水(弱酸性)に溶食されてできたものです。上から垂れた鍾乳石と下から伸びた石筍や溶けてできた空洞を覆う様々な形の石がきれいでした。石垣空港に向かう途中では広いサトウキビ畑が見えました。空港は多くの人がいて混雑していました。飛行機ANA090便が遅れたため30分ほど遅れて出発しましたが順調に羽田空港に着きました。空港内で全員が今回の研修に対する感想を発表しました。山形行きの飛行機JAL179便は出発が1時間近く遅れ、おいしい山形空港に1時間近く遅れて19時30分頃に着きました。

*参加した23名が4泊5日の日程を無事に過ごすことができ、予定した研修をすべて行うことができました。

7月31日:石垣島天文台むりかぶし望遠鏡の前で

8月1日:船浦湾マングローブ林で琉球大学渡辺准教授の説明を聞く

8月1日:船浦湾マングローブ林の中の川を渡る

8月1日:星砂の浜で星砂を採集

8月2日:日の出前のイダの浜で

8月2日:崎山湾のサンゴ礁

8月2日:崎山湾でシュノーケリング

8月2日:内離島で昼食後に海に浸る

8月2日:シーカヤックでミズウチの滝の水を浴びる

8月3日:浦内川カンピレーの滝で

8月3日:浦内川稲葉集落跡リュウキュウイノシシとカンムリワシ?

8月3日:浦内川遊歩道で機敏なリュウキュウセマルハコガメ

8月4日:石垣島鍾乳洞で

東桜探究フェスタ2025を行いました

8月3日(日)山形県立図書館の研修室にて、東桜探究フェスタ2025を実施しました。本校の総合的な学習の時間に行っている探究活動「未来創造プロジェクト」の昨年度の成果を現中学2、3年生、高校1年生の代表各3グループが発表しました。本校を卒業し、大学生となった先輩からアドバイスをいただくとともに、現在の大学での学びについてもお話を聞きました。また、高校生の代表11チーム(各種コンクール等に出場)の研究をまとめたポスターも掲示しました。

当日は探究学習に興味のある県内の小学生とその保護者の方、一般の方にもご来場いただき、質問や感想などを頂戴するとともに、意見を交流することができました。

 

 

 

 

 

 

 

本校の探究学習の主なねらいとその概要内容を紹介します。

  • 中学1年生は「身近なところからデザインする」というテーマで、デザイン思考を生かし、自分の周りに目を向けながらよりよくしようとする姿勢と発想を生み出す力を育成します。身近な困りごとを解決するために、様々な方向からアプローチを繰り返し、課題解決策を目指します。モノ・コトに関するデザインについてアイディアを練り上げ、プロトタイプをつくり実際に試してみることで改善点を洗い出し、また作り直すなど、試行錯誤する体験を協働的に行ってきました。

【発表内容の要約】

◇防止で寝癖を防止する

◇食器を早く乾かすラック

◇出し入れしやすいロッカー

  • 中学2年生は「やまがたの未来をデザインする」というテーマで、社会のつながりの良さや郷土愛を育むとともに社会や地域のために自分たちができることを行動する力を育みます。出身小学校の協力を得て、地元の小学生を対象に紹介する機会をつくったり、地元の公民館や各種機関の協力を得て、参加者と交流しながら地域の良さを伝える場をつくったりしてきました。中には継続して、今年度も活動しているものもあります。

【発表内容の要約】

◇天童織田藩と維新軍楽の歴史伝承で郷土愛を育む

◇紙芝居で伝える「若木神社」

◇果樹廃棄物を活用した「果物染め」

  • 中学3年生は、「社会に貢献できる未来の自分をデザインする」をテーマに、個々の興味関心に基づき、調査研究をし、社会の多岐にわたる分野において活躍、貢献できる資質能力の素地を作ります。専門家の研究した文献を参照しながら、自分なりの仮説をたて、検証実験を繰り返し、結論を導きました。

【発表内容の要約】

◇音楽によって運動パフォーマンスは上がるか

◇果物電池による発電

◇紙飛行機の滞空時間を伸ばす

 

 

 

 

 

 

 

本校の卒業生である山形大学大学院生と東北大学学部生が参加し、生徒の発表内容にアドバイスをしてもらいました。発表者はもちろん聴衆者も、深く考えるきっかけになりました。最後に東桜学館中学校・高等学校に在学中に学んだこと、現在の大学での学習や研究内容についてお話しいただきました。中高生の時の探究が、今の学びはもちろんのこと生き方にもつながっていることや失敗から学んだこと、探究そのものを楽しむことなど、等身大のお話にぐいぐい引き込まれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※中学校では8月22日に意見交流会を行います。同学年同士で発表し合い、意見を交流します。東北芸術工科大学や山形大学の先生方や本校出身の山形大学生に来校いただき、アドバイスをいただきます。

令和7年度 高校生国際サミットに参加しました

令和7年8月7日~8日、福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校で行われた、高校生国際サミットに高校2年次生3名が参加しました。本イベントは、ふたば未来学園が拠点校となっている、「WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業」の一環として、国際社会で活躍できる人材を育てることを目的に行われたものです。福島県や宮城県、石川県の高校生に加え、フィリピンやイスラエルの高校生など、生徒・教員合わせて100名以上が参加するサミットでした。

本校は、ふたば未来学園の事業連携校として、これまでもオンラインミーティングに参加し、他校の生徒と約半年間、ゼミ活動を行ってきました。今回は、対面での議論を通じ、地域や世界の課題に対し、当事者としてどのように関わることができるのか、より深く考える機会となりました。

一日目は、OECD教育局教育訓練政策課 シニア政策アナリスト、田熊 美保 氏の基調講演をいただき、東日本大震災・原子力災害伝承館の見学、歓迎レセプションなどが行われました。

二日目は、各グループで、これまでのゼミ活動や前日の見学をふまえ、「2065年への手紙」の作成・発表を行いました。「災害からの復興」や「人口減少社会の到来」などの課題に対して自分たちができることを議論し、スライドにまとめて発表しました。どのグループでも活発な意見交換が行われ、昼食の時間も議論が盛り上がる様子が見られました。

今回のサミットは基調講演やスライドの発表が英語で行われました。様々な社会課題に関する話題を英語で聴いたり発表したりすることに加え、他県や他国の高校生との交流が、生徒にとって大きな刺激となったようです。以下は、参加した生徒の感想(一部抜粋)です。


学校や住んでいる地域、学校で行っている探究の内容は人それぞれ違ったけれど、共通して自然を守りたいという思いをもって集まった仲間と多角的に議論することはとてもいい刺激になりました。各々が相手を否定せずに自分とは違った価値観を受け入れる、オープンマインドな姿勢を持つことで、新しい視点を得ることができ、自己刷新していくことでよりよい未来へ繋げていくことができるということを学ぶことができました。


今までの探究活動では、自分の周りの地域のことにしかフォーカスしていなかったけど、私たちが住む地域と他の地域を比べて探究することも大事ということを知った。OECDの田熊美保さんの話を聞いて、自分自身のコントロールの仕方も知ることが出来たのがとても良かった。


最初は不慣れな環境と知らない人への緊張からあまり積極的に話すことはできなかったけれど、それがなくなるにつれ、色々な人と話すことができました。普段話すことができない人と話すことで、違う文化や考えと出会い、とても楽しかったし、これからにも活きるような新たな考えを得ることができました。


なお、本事業について、福島県内のニュースで紹介されました(リンクはNHKのホームページ)。

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 神戸医薬研究所へ見学に行きました!

8月5日(火)に、SS総合探究Ⅱで「セイタカアワダチソウが持つ発芽・生長抑制物質の可能性」というリサーチクエスチョンを引き継いだ高校2年次3名が、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 神戸医薬研究所へ見学に行き、ラボの見学や多くの研究者からアドバイスをいただきました。

最初、神戸医薬研究所 所長 和田耕一様から薬に関する講演をお聞きし、新薬開発についての概要を学びました。新薬ができるまでの道のりは長く、新薬誕生の成功率は3万分の1とのことで、大変な苦労を強いられる現状を知ることが出来ました。その後、ラボ見学を実施していただき、最先端機器類が整然と並んでいる様子も見ることができ、研究所の規模大きさに圧倒されました。次に、本校の生徒たちが、10数名の研究者を前にして「セイタカアワダチソウが持つ発芽・生長抑制物質の可能性」のテーマで研究発表も行いました。生徒たちは様々な角度からの質問に困りながらでも何とか答えていました。最後に、研究所の職員の皆様から今後の研究についてのアドバイスもいただきました。私たちが思いつかない観点での研究の方向性など大変勉強になりました。

実際の資料分析やこの訪問をご計画頂いただいた神戸医薬研究所の立石様をはじめ、多くのスタッフの皆様にお世話になりました。本当にありがとうございました。

8月6日(水)と7日(木)は、神戸国際展示場で行われた令和7年度SSH生徒研究発表会の見学を行いました。ここでもレベルの高い研究を聞いて、その質の高さに驚いた様子でした。今後の研究の継続に期待しています。

【生徒の感想】

今回は大変貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。ベーリンガーインゲルハイムさんを訪問させて頂いた場面では、初めての発表で戸惑ってしまうこともありましたが、ディスカッションを通して今後の計画や実験方法について話し合う事ができ、大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。また、SSH生徒研究発表会では思わず圧倒されてしまうような研究発表ばかりでしたが、来年自分達もあの舞台に立てるように努力していきたいと強く感じました。この気持ちを忘れずに日々の研究に励んでいきたいと思います。

私は今回の見学で、様々な新しい発見をし、全国の高校生の探求の質の高さを実感することが出来た。ベーリンガーインゲルハイムでは薬の開発についてのお話をお聞きしたり、最先端の機械を見学させていただいたりし、薬の開発の難しさを実感したとともに、技術の高さにとても驚かされた。そして研究発表で様々なアドバイスを頂き、これからの探究活動を更に良くできるように努力しようと思った。全国SSH研究発表会では、他校の発表から自分たちの探究活動に取り入れられそうなものをたくさん発見することが出来た。そして、全国レベルの研究にとても圧倒され、自分たちもこのレベルに到達できるよう、頑張りたいと思った。今回学んだことを忘れずに、探究活動により一層力を注ぎたい。

今回参加したSSH生徒研究発表会では様々な学校の研究を聞いた。どの学校の発表もレベルが高く、研究の面白さに気付かされた。自分には考えたことがないような斬新な研究テーマを追求し、それを将来に活かしていくんだという熱意を感じた。この経験を活かして自分たちもこれからの研究により力を入れてあのレベルで戦えるように日々精進していきたい。