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日本機械学会主催 ROBOMECH2025 in Yamagata の高校生特別セッションで発表してきました!

6月6日(金)に日本機械学会主催「ROBOMECH2025 in Yamagata 」が山形ビッグウィングで行われ、その中の高校生特別セッションに参加しました。

本校からは高校3年次生1名が”コマ芯棒の先端形状と回転時間の関係性について”というテーマでこれまでの研究成果を発表し、質疑応答を行いました。多くの大学の先生や学生さんに発表を聞いていただき、研究者の方々から専門的な助言をいただきました。

機械学会ということで熱気のあふれる学会発表の場も体験でき、発表生徒にとって大変有意義な時間となりました。

 

令和7年度 東桜サイエンスラボを実施します!

毎年恒例の小学生及びその保護者、中学生を対象とした東桜サイエンスラボを、今年も実施します!

実施要項は以下の通りですので、ご覧ください。

本年度も参加者を各コース先着10組20名を定員とします。

募集期間は7月2日(水)10:00から行いますので、サイエンスラボの実施要項をよくお読みいただき、ご応募ください。なお、申し込みの際は、本校HPへのアクセスが集中するとサーバーがダウンする可能性があります。そのため、事前に申し込みフォームにアクセスしURLをブックマークとして保存していただく等、本校HPを介さずにお申し込みいただくことにご協力ください。多数のご参加をお待ちしております。

【サイエンスラボの案内】

R7サイエンスラボ募集要項

 

【サイエンスラボ申し込みはこちらに!】

R7サイエンスラボ申込フォーム

R7年度前期 第2回校内東大金曜講座開催

6月6日(金)、東京大学教養学部が主催する「高校生と大学生のための金曜特別講座」の受講を行いました。中学生18名、高校生68名の計86名が参加しました。今回は、「史料をどう『読む』か?ヨーロッパ中世の人々の痕跡を見つけ出す」と題し、東京大学文学部准教授の菊地重仁先生から授業をしていただきました。

受講後の生徒からは以下のような感想が寄せられました。

 

・自分は、日本史が好きで、家にたくさん本があるが、今回の講座で、世界についても興味を持つことができた。中学では、世界のことについても学習するので、どんどん知識を取り入れたい。

・史料の「読み方」によって、一つの資料でも様々な解釈ができたり、時代背景を想像できたりと、読み方が歴史を読み解く上での大きな基盤になっていると感じた。大学では史学を学びたいと思っているので、今回学んだことを、大学の授業や研究にもつなげていきたい。

・昔の人々の文書から時代の状況が読み取れるということに驚きました。カールは財力や権力を示すために紙面に余白を残した、という話がとても面白く、時代ごとに高価なものが違って、それを利用した力の示し方がそれぞれあるのだな、と思いました。今まで以上に歴史を学ぶ楽しさに気づけたように感じます。

・人が生み出した文章において、書き手の「主観性」「時代拘束性」を考慮して読解することは重要だと感じた。史料では文書の紙の形、印章、配置などから大体の目的や書き手の立場が分かった。文章を考察するうえでは、時代背景・書き手の情報はもちろん、その文章が他の文章や社会にどんな影響を与えているのか、なども含めて考えることで理解が深まると感じた。

(生徒の感想は一部抜粋)

SS総合探究Ⅱ 「研究計画書」発表会を実施しました。

6月3日(火)の6・7校時、高校2年次SS総合探究Ⅱにおける「研究計画書」発表会を実施しました。この会では、研究分野ごとに分かれた教室で、事前に作成した「研究計画書」に基づいて、班ごと発表・質疑応答を行いました。この会を経て、これから行う課題研究に具体性を持たせることが狙いの一つです。

本校で教育実習が行われている期間ということもあり、6名の実習生にも参加していただき、活発な意見交換ができました。生徒にとっては、今後の研究に向けた具体的な活動を考える上で、大きな収穫となったようでした。

 

R7年度前期第1回校内東大金曜講座開催

4月25日(金)、今年度第1回目となる、東京大学教養学部が主催する「高校生と大学生のための金曜特別講座」の受講を校内で行い、中学生15名、高校生63名の計78名が参加しました。今回は、「植物が光に反応して『動く』メカニズム」と題し、東京大学教養学部准教授の末次憲之先生から授業をしていただきました。

受講後の生徒からは以下のような感想が寄せられました。

・植物も運動するということに驚きました。また、フォトトロピンという光受容体が植物の光合成を促進していることを知り、大変興味深く感じました。まだ理解が不十分な部分も多く、少し難しいと感じるところもありましたが、この講座を通じて植物への興味がさらに深まりました。 今後の学びに活かしていきたいと思います。

・植物は、屈性という性質があり、光によく当たるように植物が動いていることがわかった。 また、光が強すぎると葉緑体が光を避けるように動くことがわかった。植物にあまり興味がなかったが、この講義を聞いておもしろいなと思えた

・久しぶりに東大金曜講座を受けて、大学の教授からのとても興味深い内容を聞けて、大学をとても近く感じることができました。また、この、「植物が光に反応して『動く』メカニズム」の講義は、今、高校でやっている生物の単元と同じようなもので、生物の詳しい分類の仕組みや、今まで小学校・中学校でやった生物の仕組みから少し発展した、葉緑体や、呼吸、気孔の仕組みが更に細かく説明されていて、普段の授業を更に大切にして行きたいと思いました。また、これからの東大金曜講座にも積極的に受けていきたいです。

・今回の講話を聞いて、動物と植物の定義が曖昧ななかで、私達が一般的に植物といっているものが系統樹で見るとかなり限定された範囲であることに驚いた。また、植物が曲がるのは屈性の中の光屈性と呼ばれる現象で、それは青い光をchup1が受容して葉緑体を動かし、葉緑体アクチン繊維が沢山生産されることによってそれが起こっているということで、シロイヌナズナが動いているということがわかった。しかし、まだそれが具体的にどう作用しているのかが具体的に理解しにくかったので、理解できるように学習に励んで行きたい。

・植物に光を当てると光合成をするというのは誰もが知っていることだと思うが、植物は光の波長、強さなど様々なものに反応していて、葉緑体自体も光に反応して動いているということを始めて知り、興味深いと思った。また、その反応にも植物の中の様々な物質が関わっていることを知り面白いと思った。その反応が起きる信号についてはまだわかっていないということだったが、その信号の正体を探っていく研究の方法、考察、プロセスなどを詳しく説明してくださり、探究の方法を学ぶことができた。今回学んだことを、探究学習などに活かして行きたい。

・本日の講義で、植物は自分が思っているよりも賢く、生存や進化を行っているのだなと思った。特に、植物に備わっている「光の情報を分析する機能」が備わっているのがとても興味深かった。そして、その光の情報で環境に適応して行くのが面白く、植物にも脳があるのではないのかなと思った。 私は生物があまり得意ではなかったが、今日の講義で少し興味が湧いてきたので、生物の授業も楽しみながら学べたらいいなと思う。

・光屈性や葉緑体集合反応に何が必要なのかがわかった。光の色によって反応や特徴が違うことが不思議だと思った。植物の種類によって葉緑体集合反応や光屈性に必要なフォトトロピンやnptタンパク質が違うことがわかった。植物の動くメカニズムを知り、さらに植物への興味が湧き、自分でも観察してみたいなと感じた。

(生徒の感想は一部抜粋)

START2025(国際英語プレゼンテーション大会)のご案内について

7月18日(金)13:00~16:45に本校において、「START2025(国際英語プレゼンテーション大会)」を開催します。

複数の高校から高校生が集い、海外とオンラインで結び、高校在学中に取り組んだ個人やグループの探究・研究活動の内容を英語で発表し、質疑・応答を行います。

昨年度は、本校高校3年次生の代表4グループ他にも17校(理系16テーマ、文系10テーマ)からの参加がありました。昨年度の様子はこちらのページ(国際英語プレゼンテーション大会(START2024)を開催)をご覧ください。

他校生の皆さまの参加をお待ちしております(発表の参加申込は5/19(月)まで)。

参加、見学を希望する場合は、詳細について以下の要項をご覧いただき、7/4(金)までに本校担当までご連絡下さい。会場の広さの都合により、見学は学校関係者のみとさせていただきます。

START2025 参加案内  参加申込票

START2025 見学案内  見学申込用紙

つくばサイエンスエッジ2025に参加してきました!

3月28日(金)・29(土)につくば国際会議場にて、「つくばScence Edge2025」が行われました。この発表会は課題研究やクラブ活動で取り組んだ研究をもとに、科学に関する「アイデア」を、全国から集まった多くの高校生が発表する会となっています。本校からは令和6年度の2年次生9名が以下の3つのテーマで発表し、国内外の高校生と交流を行いました。

・発表タイトル

「セイタカアワダチソウが持つ発芽,生長抑制物質の可能性」:日本語フロアポスター発表とブースポスター発表

「ルービックキューブの揃え方をプログラミング的に考える」:日本語フロアポスター発表とブースポスター発表

「コマ心棒の形状と回転時間の関係性について」:日本語フロアポスター発表

生徒の皆さんは、この発表会において、研究内容のアイデアやレベルの高さ、他校生徒の積極性と質問力、発想力の高さに感心していました。本校の選ばれた2つグループの生徒たちはブースでの発表も行い、多くの聴衆を惹きつけていました。それぞれの発表では、物おじせずに発表を行い、堂々と質問にも答えていました。また、海外から参加した高校生も多く、日本人であっても全て英語による発表を積極的に行っており、英語発表の重要性が認識できた2日間となりました。

【生徒の感想】

・この2日間で、とても参考になるアドバイスを頂いたり、この研究の長所を賞賛して頂いたりして、とても良い体験ができました。いつもの発表会以上に専門的な知識を持つ人が多く居たため、よりハイレベルで濃密な意見の交流ができたと思います。この研究を更に進化させるためにも、ここで得たものを研究を引き継いでもらう後輩に伝えていきたいです。

・私はつくばScience edgeに参加するにあたりより多くのデータを集め形にしたものを自分の研究として持っていったが、これでは戦うことができないということを実感することができた。この発表会に参加し上位に選ばれた研究の多くは大学と連携しなければできないような高校生にとっては難しい研究や、アプリや物販可能なものなど誰もが使える形になったものが研究の結果となっている研究だった。私の研究は基礎研究なので上記のような応用研究と比較することはあまりできないが、私はこの研究の活かし方を考えていなかったので意識の面ですでに彼らよりも十分後ろにいることを認識することができた。三年次になると論文にまとめなければならないので実験をすることは難しくなるが、今回得た新たな視点の研究も行いより正確な論文を書き上げたい。

・探究内容も多岐に渡り、様々な着眼点から研究に取り組んでおり、なるほどと感じる体験を過ごすことができた。また、自身の研究について他校の生徒や教師の方、教授の方々と議論を交わすことができ、今後の指針を決める有意義な時間を過ごせた。この経験を生かして、今後の探究活動をブラッシュアップしていきたい。

 

 

 

 

 

 

 

令和6年度 つくばサイエンスツアー

令和7年3月18日から19日の日程で、つくばサイエンスツアーが実施されました。

理系を選択した生徒88名と引率教員3名で、三つのコース(化学、農業・生物、物理)に分かれて様々な研究施設を訪問しました。以下、生徒の感想をお伝えします。

JAXA筑波宇宙センター(各コース共通)

・宇宙服のヘルメットが、太陽光から目を守るためにサングラスの役割を果たしていることや、服が14層になっていて、内部が暑くならないように肌から近い3層が冷却仕様になっていることなど、宇宙服には宇宙空間で作業がしやすいように、様々な工夫が施されていて興味深かった。

・JAXAはロケットの打ち上げがメインだと思っていたが、それまでに多くの人の努力があることを知ることができた。様々な研究を行っているが、地球との重力の差を用いて行っている研究が多かった。宇宙は医学の研究とも関係していることを知り、興味を持った。

・日本の「きぼう」といった人工衛星やH3ロケットが宇宙に飛び立つには、多くの人々の努力が込められているということがわかりました。管制室の役割がたくさんあることや、宇宙飛行士になるための選抜や訓練などの中身を学ぶことができました。

物質・材料研究機構(化学コース)

・材料と物質の違いについて、ダイヤモンドなどの具体例を用いて知ることができました。物質について研究をする中で新しい物質を見つけたり作ったりなど、将来の持続可能性が広がるような研究で興味深かったです。

・講義を受けて、材料を発見、高性能にする、効率を良くするという、3つの取り組みを行っていることを知りました。また、実際の研究中の状態のものを見ることができて非常に良かった。

理化学研究所(化学コース)

・顕微受精などの研究の映像を見たり、冷凍保存し た精子を解凍するところを実際に見たりすること ができて、よりくわしく生物や遺伝子について知ることができました。紫外線を当てると緑に光るネ ズミを実際に見て驚きました。

国際農林水産業研究センター(農業・生物コース)

・今まで、あまり農業に興味を持っていませんでしたが、農業の形式を変化させていくことで、地球温暖化の解決に大きな影響を与えるという話を聞いて、興味を持つことができました。

・農業は人間が生きるにあたり切っても切り離せないものですが、食のニーズが多様化したいま、「自国で食べる分を自国で賄う」というフェーズは最早越しており、各国間がお互いに協力・研究することが重要であると分かりました。

サイバーダインスタジオ(農業・生物コース)

・ロボットという最先端の技術がどう用いられているのかを、自分の目や耳で学ぶことができた。リハビリなどで不自由な方への大きな手助けになるHAL(注)が商品開発されるのが楽しみ。また、装置をつけた本人と小さいロボットが連携することで動きを真似る動作がおもしろかった。

(注)身体機能を改善・補助・拡張・再生することができる、世界初の装着型サイボーグ

建築研究所(物理コース)

・建築研究所での見学を通して、建物の素材の重要性に改めて気づいた。頑丈で丈夫な素材を求めて、プレスしたり燃やしたりするなど、人工的に劣化させる実験や、自然にさらすなどの自然的に劣化させる実験を行っていて、将来の火事や地震による家への被害減少が期待できると思った。

・特に興味を持ったのは強風対策の研究だ。近年は気候変動により強い風の吹く日が多く感じられ、ニュースでも各地で竜巻が起こる事案についてよく聞くようになった。それらに対応するために特別な施設をつくり、実際に検証までしていて素晴らしかった。

高エネルギー加速器研究機構(物理コース)

・素粒子や宇宙の起源を探る最先端の研究に触れ、巨大な加速器の仕組みや、粒子の衝突実験を学び、科学のスケールの大きさに圧倒された。大きな加速器だが、フレミング左手の法則が応用されており、理解しやすかった。

・加速器を使って、宇宙や物質、生命などの分野について研究しており、普通に実験するのではなく、工夫しながら実験を進め、深い研究を行っていることがわかって面白かった。


令和6年度SSH研究開発実施報告書(第Ⅱ期3年次)

令和6年度(研究開発3年次)SSH研究開発実施報告書の内容です。

令和4年度指定スーパーサイエンス ハイスクール研究開発実施報告書 第3年次

British Council公開授業・研修会について

本校は平成29 年度から文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を
受け,国際社会で活躍できる科学技術人材の育成を目指し,様々な取組を展開してまいりました。そ
の中で、国際性を育む教育活動を重点の1 つとして位置づけており,様々な取り組みを行ってきまし
た。この度,本校で採用している英語コミュニケーションの教科書ENRICH LEARNING に編集協
力をしている British Council の講師の先生方をお招きし、下記のように特別講習を実施することと
なりました。
つきましては,ご多忙のことと存じますが, British Council が東北で研修の機会を設ける貴重な機
会となりますので、ご出席くださいますようご案内いたします。

1.日 時:令和7年3月14日(金) 午前8 時35 分〜午前12 時30 分
(受付は午前8 時15 分より開始)
2.会 場:山形県立東桜学館中学校・高等学校 2階多目的室 および会議室
3.講 師:British Council
4.研修会内容:
①公開授業(午前8 時35 分~〜午前11 時40 分)
A) 高校1年習熟度Advanced Course (会議室)
B) 高校1年習熟度Basic Course (2階多目的室)
ENRICH LEARNING English Communication I (東京書籍)を用いた授業
授業者:British Council 講師(本校教員がAT で入ります)
< 休 憩 >
②事後研修会(午前11 時50 分から30 分程度)
希望者対象に座談会のような形で実施します。
5. 申し込み:次のGoogle Form から3 月12 日までにお申し込みください。
https://docs.google.com/forms/d/10WpzygwhExceoju5qbLLudu64-RV0bb22C0hIEygNLo/
6.問い合わせ
山形県立東桜学館中学校・高等学校 山口和彦 <syamaguchik@touohgakkan.ed.jp>