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令和7年度東桜サイエンスラボを開催しました

令和7年度東桜サイエンスラボを令和7年7月29日㈫本校北棟2Fで行いました。

県内の小学生親子74名が参加し、4つのコースに分かれて実験を楽しく体験しました。

コースは次の4つです

コース1「身近なものでおもちゃをつくろう!~ねるねるねるね・スーパーボール・冷たい玉~」

コース2「身近なもので電池を作ろう」

コース3「楽しむ科学~めっき・シャボン玉・ブラックライト~」

コース4「DNAを見てみよう」

各コースは中学、高校の探究部が指導したり、TAとして実験の補助を行うなどして活躍しました。

加者の感想から「自分のペンダントをつくれてとても楽しかった。さいぼうを見れてよかった。」「素晴らしい準備物と環境の中で、普段経験できない体験をさせていただきありがとうございました。先着順というのが、なかなかハードルが高かったですが、良い思い出になりました。」

  

コース1:ねるねるねるねをつくる

   

コース2:できた電池でモーターを動かしてみる

コース3:めっきをしてみよう

          
       

 

 

 

コース4:親子で顕微鏡を使って細胞観察

 

START2025を開催しました

令和7年7月18日(金)、本校を会場に、第4回となる英語プレゼンテーション大会STARTが山形県教育委員会の後援で開催されました。今年度は、タイからナレースワン大学付属中等学校と、同じくナレースワン大学理学部付属科学プログラムであるSCiUS、そしてノーンヒンウィタヤコム高校の3校が海外から、国内からは東京、兵庫、新潟、岩手、秋田、宮城、福島から計10校、そして県内の3校を加え、合計16校が現地、オンラインで集いました。参加した生徒たちは、全体でのオープニングセレモニーの後、分野ごと5つのルームに分かれて、これまでの探究活動について英語でプレゼンテーションをし、その内容について他校の生徒や審査員である大学の先生方からの質問に回答しました。また、発表の後にはルームごと交流の時間が設けられ、参加者同士が親睦を深めました。参加した生徒たちからは、「母国語ではないということもありその場で対応する力はあまりなかったので沢山練習を繰り返しました。そのおかげで自分なりに良い発表をすることが出来ました。準備の大切さを改めて学びました。」「自分と似た実験をしている方の研究を聞けたので今後の実験の参考になって楽しかった。」「交流時間がとても良かった。司会の方が優しくサポートしてくれて、楽しく交流することができた」などの感想が寄せられました。

当日の発表だけでなく、準備の過程や交流の時間も、参加者にとっては特別な経験になったようです。

各Room、受賞タイトル、発表校は以下の通りです。

Room 1 

第1位:How can we increase the number of organ donors in Japan  / Asaka

第2位:Proposal for Enhancing Public Transport in Yamagata City Based on the Ausbau ÖPNV Framework / Touohgakkan

Room 2

第1位:What Stories of Stepchild Bullying Tell Us / Yokote

第2位:A Study on the Attitudes of Students and Parents at Naresuan University Secondary Demonstration School Toward Child Labor in the K-pop Industry / Naresuan

Room 3

第1位:The Relationship of Circle Sequences Inscribed in a Vertical Parabola / Naresuan

第2位:How to Make a Spinning Top Rotate Longer : An Investigation into Factors Affecting Rotation Time / Touohgakkan

Room 4

第1位:The Usefulness of vegetable -Derived surfactants / Yokote

第2位:The effects from onion extract lemon grass extract and moringa leaves extract in slowing down the adhesion of blood / Nonghinwittayakom

Room 5

第1位:Nanogel Formulation of Ocimum basilicum L. and Ocimum sanctum L. Oils for Acne Treatment and Prevention / SCiUS

第2位:Creating Traditional Mineral Pigments from Local Agate : A Study in Natural Material Use / Touohgakkan

おめでとうございます!

各校でのこれまでのご指導や、円滑な運営の協力に改めて感謝申し上げます。また、当日は多くの本校生徒もボランティアで、司会や案内役としてイベントの運営に協力してくれました。

本校としても、引き続きこのような機会を広く提供し、国際的な場面で活躍できる生徒を育成していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

【国際】タイのナレースワン大学と連携協定を締結します

 

 

 

 

 

 

 

この度、本校はタイのナレースワン大学と連携協定を締結することが決まりました。本校で行われたSTART2025のために来校したナレースワン大学付属中等学校のスコンチャイ校長と、ナレースワン大学理学部付属科学プログラムSCiUSの代表であるマルーンポン博士らと協定締結に向けた最終協議を終え、今後ナレースワン大学の学長の承認をもって、正式に協定が締結されることとなります。協定締結後は、これまで以上に二校間の連携を深めて、生徒・教員の交流事業や、共同研究を行うことを予定しています。

STARTの前日には、本校1年次、2年次生徒との合同授業や合同昼食会が行われ、タイから来校した8名の高校生との交流を本校生徒も楽しみました。また、夕方からは本校生徒会との交流事業も行われ、早速活発な交流がスタートしています。生徒会との交流の様子は、こちらの記事をご覧ください。

今後は、海外連携協力校として、互いに、本校の国際的な教育活動のさらなる充実を図っていきます。

高2授業での交流の様子「タイの発明品を英語で紹介しよう」

高1授業「パスタとマシュマロでタワーを作ろう」

 

SS総合探究Ⅱ 地域FW(フィールドワーク)を実施しました!

令和7年7月22日(火)、23日(水)の2日間、また、高校2年次生がSS総合探究Ⅱの一環でフィールドワークを行い、各グループの探究テーマに沿って官公庁や企業などを訪問しました。

7月22日(火)には、山形大学STEAM教育センターの先生方とオンラインでつながり、生徒自身で各先生方に自分たちの研究のプレゼンを行いました。そして、各班の生徒たちが具体的な研究内容や研究方法などに関して、ご助言をいただきました。

また、同日、本校のOBである山形大学 大学院理工学研究科 2年 村田桃香様より、大学院での具体的な研究内容や研究生活等について講演をしていただきました。この講演の中で研究室に入って良かったことは、先行研究をベースにした研究デザイン力が育まれたという点を挙げていました。生徒の皆さんから多くの質問もあり、先輩から良い刺激を沢山いただいくことができました。

様々な機会を通じて、生徒たちは今後の探究活動の方向性がより具体的になったようです。10月8日(水)の中間発表会が楽しみです。

村田先輩の講演会と山大STEAM教育センターの先生方の指導の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

令和7年度山形県立東桜学館高等学校 2年次生SSH課題研究「未来創造プロジェクト」中間発表会開催のお知らせ

10月8日(水)12:00~15:30に本校において、高校2年次生が全員で取り組んでいる課題研究の中間発表会を行います。

山形県内外の高校を招いて、対面における合同での研究成果発表会を行います。発表後の時間で、探究活動についての生徒・教員の交流会も実施予定です。

発表で参加、または見学(生徒・教員)を希望する場合には、下の要項をご覧いただきお申込みください。なお、保護者の見学は実施しておりませんのでご了承ください。

R7 中間発表会のお知らせ

R7 参加申込書

第10回アジア化学教育ネットワーク(化学教育国際会議:NICE)で「Best Poster Presentation」を受賞!

7月26日(土)に第10回アジア化学教育ネットワーク(化学教育国際会議:NICE)が山形国際ホテルを会場に行われ、その中の高校生セッションに参加しました。

本校からは高校3年次生2名が”Produce Mineral Origin Pigments from Local Agate”というテーマで、これまでの研究成果をすべて英語で発表し、さらに英語で質疑応答を行いました。多くの大学の先生やアジアの学生に発表を聞いていただき、様々な方々から助言をいただきました。そして優れた発表者に贈られる「Best Poster Presentation」を受賞しました。

国際学会という発表の場も体験でき、発表生徒にとって大変有意義な時間となりました。

 

 

 

R7年度前期第5回 校内東大金曜講座開催

7月11日(金)、今年度第5回目(前期最終回)となる、東京大学教養学部が主催する「高校生と大学生のための金曜特別講座」の受講を校内で行い、中学生7名、高校生45名の計52名が参加しました。今回は、「生物地理学:生物の分布を科学的に考える」と題し、東京大学 教養学部 学際科学科・准教授 池田 啓 先生から授業をしていただきました。

以下は受講後の生徒からの感想(一部抜粋)です。

講座を受ける前は、生物地理学は、生物の分布を地理的な目線で考えて、研究を進めていくものだろうとしか考えていなかったものの、この講座を受けてみて、生物の分布を現在の地理的要因や現在の生物の状態のみで判断するのではなく、過去の生物の状態や、過去の地理的要因、そして歴史的要因でも考えて総合的に判断していくということを知り、生物地理学はただ単に理系関係のものではなく、地歴科目全体も関わってくるもので、複雑で面白い教科なんだと魅力的に感じた。

今回の講演は、視野を広げることが研究においてどれほど重要なのかを再認識させてくれた。生物の分布や進化には必ず理由があり、その要因は様々な可能性があることについて述べられていた。今回はその中でも、氷河期による気候変動についての話が中心で、日本の高山植物の起源についてだけでも南下説と北上説という真逆の二説が存在することが話に上がった。少ない情報源から短絡的に結論を下すのではなく、さらなる情報の収集によって判断材料を増産を選択することの重要性について述べられていて、ためになった。

学校では馴染みのない「生物地理学」に触れて、今習っている生物基礎とは違った視点からの学問に興味を持てた。月山にブナ林があるので、偶然とはいえ心惹かれる導入だった 18世紀のさく葉標本がきれいな状態で残っているのは、「いつ頃に、誰が、どんな植物があったのか」や「植物の判別の基準になるから」などの理由があると知り、そういった情報のために長い時間保持しておくのは執念に近いように感じた。博物館は展示のみを行っているわけではないのも納得できる。

池田先生による講義は、生徒たちにとって「生物地理学」という新しい分野に触れる貴重な機会となりました。生物の分布を現在の環境だけでなく、過去の気候や地理、歴史的背景から総合的に考えるという視点に、多くの生徒が新鮮さと興味を感じていたようです。今回の講座を通じて、生徒たちは、理系・文系を横断する学びの面白さや、視野を広げて探究する姿勢の大切さを実感し、今後の学びや進路について新たな視点を得ることができました。

R7年度前期 第4回校内東大金曜講座開催

7月4日(金)、今年度第4回目となる、東京大学教養学部が主催する「高校生と大学生のための金曜特別講座」の受講を校内で行い、中学生4名、高校生41名の計45名が参加しました。今回は、「自分の外に出る読書――アメリカ合衆国の短編小説を読む」と題し、東京大学 教養学部 教養学科准教授 井上 博之 先生から授業をしていただきました。今回は文学をテーマにした内容で、生徒たちは英米文学にふれながら「読むこと」の意味について深く考える機会となりました。

以下は受講後の生徒からの感想(一部抜粋)です。

・今日の講座を受けて、物語の中の語り手の心情の変化を詳しく分析していくことはとても興味深いものだなと思いました。繰り返し出てくる単語や人物像、過去形で書かれているなど、物語にはたくさんのヒントが隠されていて、それを探し出して、考察していくという過程がとても面白いなと感じました。また、作者の故郷や文化、生い立ち、性格などが作品に出ていて、作者に実際に会ったような気持ちになりました。これから小説を読むときは、楽しんで読むだけではなく、物語の中にあるいろいろな視点に目を向け、自分の外に出ることができるような読書を心がけていきたいです。

・今回取り上げられた短編小説家のカーヴァーの『大聖堂』は、短いながらも、語り手の思考の変化が、ロバートの印象と関わり方の違いで読み取れ、どんどん小説に惹かれていく感じがした。内容とともに英語の表現について取り上げられていたが、日本語で書かれていない分、どのように自分の中で解釈するのかが自由になり、人物の背景や性格、物語の進み方に着目して、読むことは面白いと思った。

・この話を読んで、「視覚と共感」について、語り手が目を閉じて何も見えない中で世界を見る体験は、私にも深い洞察の余韻が残りました。私達も、普段の生活の中で視覚に頼って世界を見ることが多くあると思います。だからこそ、見たものに興味がなければなんの感情も抱かないし、なにか抱いたとしても、瞬間的なものであったりするのだなと考えさせられました。語り手の閉鎖的な思考、視点や偏見が崩れる瞬間には、私たち自身の「盲目さ」に気づかされ、視野だけでなく心がより開放された気分になりました。日常の中に突然訪れる小さな気づきが、自分にとっての改革になるかもしれないということを考えると、大切にしていきたいと思いました。

井上先生によるレイモンド・カーヴァー『大聖堂』の解説は非常にわかりやすく、生徒たちに深い気づきと新たな視点を与えてくださいました。英語を学ぶ意味や読書の楽しさをあらためて実感し、多くの生徒が、より意欲的に学習や読書に取り組みたいと感じたようです。また、井上先生が語られた進路選択のきっかけについてのお話も、生徒たちが自らの将来を考える上で大きな刺激となりました。今後、生徒たちが世界各国の文学作品にふれ、自分の世界を広げていってくれることを期待しています。

東桜探究フェスタ2025を行います!

昨年度、東桜学館中学校で行った探究活動のうち、優れた活動について、発表します。

◎山形県立図書館(遊学館)3F 第一研修室 入場無料

実施日時:8月3日(日) 9:40~12:00

内容:①現中学2年、現中学3年、現高校1年の特に優れたそれぞれ3グループの探究発表

②昨年度の中学1・2・3年生の優れた探究活動のポスター掲示

③本校卒業生である山形大学大学院生と東北大学学部生による①の発表への講評と、東桜学館時代の学びから現在の研究までの道のりについて講話

駐車場は、県立図書館に隣接する西側駐車場及び文翔館東側の県営立体駐車場をご利用いただけます。遊学館1階カウンターで手続きいただきますと、2時間まで無料で停めることができます。

多くの方のご来場をお待ちしています。

東桜探究フェスタチラシPDFはこちら

 

 

 

 

日本色彩学会第56回全国大会で特別賞を受賞しました

6月7日~8日に日本色彩学会第56回全国大会が山形大学米沢キャンパスで行われ、高校3年次の生徒2名が参加しました。

「東桜学館に調和する視覚デザイン~輝度から考えるピクトグラム~」というテーマでこれまでの探究活動の成果を発表し,特別賞を受賞しました。

また,多くの大学の先生や学生さんに発表を聞いていただき、研究者の方々から専門的なご助言をいただいたことで,非常に大きな刺激を受けたようでした。

【参加した生徒の感想】

全国のさまざまな研究発表を通して,色彩に関する多角的な視点や新たな知見に触れ,大変刺激的な2日間となりました。また,交流会では大学や研究機関の先生方と直接お話しする機会にも恵まれ,いただいたポジティブなご意見のおかげで,研究の楽しさや奥深さを改めて実感することができました。

多くの方々との意見交換を通して,自分たちの研究にも新たな気づきや学びを得ることができ,今後の進路や活動に向けた大きなモチベーションとなりました。

今回の貴重な経験を糧に,今後も学びを深めていきたいと思います。