R7年度前期 第2回校内東大金曜講座開催

6月6日(金)、東京大学教養学部が主催する「高校生と大学生のための金曜特別講座」の受講を行いました。中学生18名、高校生68名の計86名が参加しました。今回は、「史料をどう『読む』か?ヨーロッパ中世の人々の痕跡を見つけ出す」と題し、東京大学文学部准教授の菊地重仁先生から授業をしていただきました。

受講後の生徒からは以下のような感想が寄せられました。

 

・自分は、日本史が好きで、家にたくさん本があるが、今回の講座で、世界についても興味を持つことができた。中学では、世界のことについても学習するので、どんどん知識を取り入れたい。

・史料の「読み方」によって、一つの資料でも様々な解釈ができたり、時代背景を想像できたりと、読み方が歴史を読み解く上での大きな基盤になっていると感じた。大学では史学を学びたいと思っているので、今回学んだことを、大学の授業や研究にもつなげていきたい。

・昔の人々の文書から時代の状況が読み取れるということに驚きました。カールは財力や権力を示すために紙面に余白を残した、という話がとても面白く、時代ごとに高価なものが違って、それを利用した力の示し方がそれぞれあるのだな、と思いました。今まで以上に歴史を学ぶ楽しさに気づけたように感じます。

・人が生み出した文章において、書き手の「主観性」「時代拘束性」を考慮して読解することは重要だと感じた。史料では文書の紙の形、印章、配置などから大体の目的や書き手の立場が分かった。文章を考察するうえでは、時代背景・書き手の情報はもちろん、その文章が他の文章や社会にどんな影響を与えているのか、なども含めて考えることで理解が深まると感じた。

(生徒の感想は一部抜粋)