東桜探究フェスタ2025を行いました

8月3日(日)山形県立図書館の研修室にて、東桜探究フェスタ2025を実施しました。本校の総合的な学習の時間に行っている探究活動「未来創造プロジェクト」の昨年度の成果を現中学2、3年生、高校1年生の代表各3グループが発表しました。本校を卒業し、大学生となった先輩からアドバイスをいただくとともに、現在の大学での学びについてもお話を聞きました。また、高校生の代表11チーム(各種コンクール等に出場)の研究をまとめたポスターも掲示しました。

当日は探究学習に興味のある県内の小学生とその保護者の方、一般の方にもご来場いただき、質問や感想などを頂戴するとともに、意見を交流することができました。

 

 

 

 

 

 

 

本校の探究学習の主なねらいとその概要内容を紹介します。

  • 中学1年生は「身近なところからデザインする」というテーマで、デザイン思考を生かし、自分の周りに目を向けながらよりよくしようとする姿勢と発想を生み出す力を育成します。身近な困りごとを解決するために、様々な方向からアプローチを繰り返し、課題解決策を目指します。モノ・コトに関するデザインについてアイディアを練り上げ、プロトタイプをつくり実際に試してみることで改善点を洗い出し、また作り直すなど、試行錯誤する体験を協働的に行ってきました。

【発表内容の要約】

◇防止で寝癖を防止する

◇食器を早く乾かすラック

◇出し入れしやすいロッカー

  • 中学2年生は「やまがたの未来をデザインする」というテーマで、社会のつながりの良さや郷土愛を育むとともに社会や地域のために自分たちができることを行動する力を育みます。出身小学校の協力を得て、地元の小学生を対象に紹介する機会をつくったり、地元の公民館や各種機関の協力を得て、参加者と交流しながら地域の良さを伝える場をつくったりしてきました。中には継続して、今年度も活動しているものもあります。

【発表内容の要約】

◇天童織田藩と維新軍楽の歴史伝承で郷土愛を育む

◇紙芝居で伝える「若木神社」

◇果樹廃棄物を活用した「果物染め」

  • 中学3年生は、「社会に貢献できる未来の自分をデザインする」をテーマに、個々の興味関心に基づき、調査研究をし、社会の多岐にわたる分野において活躍、貢献できる資質能力の素地を作ります。専門家の研究した文献を参照しながら、自分なりの仮説をたて、検証実験を繰り返し、結論を導きました。

【発表内容の要約】

◇音楽によって運動パフォーマンスは上がるか

◇果物電池による発電

◇紙飛行機の滞空時間を伸ばす

 

 

 

 

 

 

 

本校の卒業生である山形大学大学院生と東北大学学部生が参加し、生徒の発表内容にアドバイスをしてもらいました。発表者はもちろん聴衆者も、深く考えるきっかけになりました。最後に東桜学館中学校・高等学校に在学中に学んだこと、現在の大学での学習や研究内容についてお話しいただきました。中高生の時の探究が、今の学びはもちろんのこと生き方にもつながっていることや失敗から学んだこと、探究そのものを楽しむことなど、等身大のお話にぐいぐい引き込まれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※中学校では8月22日に意見交流会を行います。同学年同士で発表し合い、意見を交流します。東北芸術工科大学や山形大学の先生方や本校出身の山形大学生に来校いただき、アドバイスをいただきます。