東桜コンピテンシー「⑪自己効力感 〜その3 Self-compassion について~」

(以下、PR TIMES MAGAZINEの「セルフコンパッションとは? 自己肯定感を鍛える4つの実践方法を紹介」の記事の内容を引用させていただきました。)

1 セルフコンパッションに重要な要素

私たちは苦しい状況になると、自分のことを非難し傷つけるような言葉を自らにかけてしまったり、自分一人がつらいと感じ、苦しさから目を背けてしまったりすることが多くあります。

その状態から脱するためにセルフコンパッションで重要な3つの要素があります。

(1)自分への優しさ(Self-kindness)

私たちは自分が苦しい時に自分を責めてしまう一方で、親しい友人や家族が苦しむ状況では優しい言葉や態度で接することができます。

セルフコンパッションでは、自分自身を親友と同じようにとらえ、ネガティブに考えたり、自分を否定したりすることなく、他者に対して思いやりを持って接するように、ありのままを受け入れられるような言葉をかけたり、振る舞いをしたりすることで、自己肯定感を高めていきます。

(2)他者と共通の人間性(Common humanity)

人は困難に直面した際に、「なぜ自分だけがしんどいのか」と自分一人の問題として抱え込んでしまい、周囲からの疎外感や孤立感に苦しんでしまいます。

セルフコンパッションでは自分一人で悲観的に考えるのではなく、「誰もが同じように苦しんでいる」「誰もが苦しい時期を経験する」と他者と共通の人間性を見出すことにより、苦しみが緩和されていく状態を目指します。

(3)つらい状態も受け入れるマインドフルネス(Mindfulness)

人はつらいと思った際に、それを我慢しよう、あるいは忘れようと努力をした結果、さらに混乱してしまうことがあります。

マインドフルネスは、苦しみや困難などのつらい感覚を無視したり誇張したりすることなく、「そこにある事実」としてありのままに受け入れ、ストレスを減らしていく取り組みのことです。自分を肯定するセルフコンパッションと密接に関係する概念です。