2学期のスタートにあたり⑤(校長より)

東桜学館生にとって学業は重要です。そして、学業を課題に挙げる人は数多くいるでしょう。

それが、心のバランスを崩すようなレベルまで達することがないよう私は願っています。

先生方からも言われていると思いますが、本来、成績は人と比べて評価するものではありません。あくまでも目安として、順番や偏差値などを指標や目標とすることは悪いことではありませんが、それに縛れてはいけません。

それでは何を指標にすればよいのでしょうか。
私が皆さんによく話をするのは「昨日の自分を超えましたか?」ということです。つまり、「今日の自分は、昨日の自分と比べてどんなところが成長しましたか?」ということです。
授業や部活動、家庭学習など、日々何かに取り組んでいれば、昨日よりも必ず成長している点があるはずです。成長期にある10代の皆さんならなおさらです。それをしっかりとメタ認知して自分を評価できる人になってほしいと思います。

例えば、大学入試を前にした人たちに私が話をする際は、偏差値や順番などという話は一切しません。それは、あくまでも目安であり、問題の本質ではないからです。

それでは、受験生にとって問題の本質は何かというと、例えば、教科書の内容をどの程度身に付けているか、取り組もうとしている問題集の問題をどの程度解けるようになっているかです。それを明確に答えられるようにすることが大切です。
それは、なぜかというと、勉強は、自分がわからないことをわかるようにしたり、できないことをできるようにしたりすることだからです。
そのためには、自分のわからないところ、できないところを自分で自覚する必要があります。(他者からの指摘により、それを自覚するという方法もありますが、自分でそれを自覚できた方がより主体的だと思います。)

以上のような視点で、常に「昨日の自分を超えていけ!」を合言葉に日々の取組を振り返り、自分の成長を実感できるようになってくれることを期待します。