カテゴリー: SSH

SS健康科学[SS家庭]【講話③】

演題  『認知症の基礎知識とリハビリテーション』

講師  山形県立保健医療大学保健医療学部作業療法学科

教授 佐藤 寿晃氏

◆ 日時  令和元年9月19日(木)午前9時40分~11時40分

◆ 会場  山形県立東桜学館中学校・高等学校 中央棟 大講義室

◆ 対象  高等学校1年次生

◆ 概要

作業療法は生活に支障をきたしている、あるいはきたすことが予測される人に対して、作業に焦点を当てた治療・指導・援助を行うものである。行われる作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為である。対象は医療だけではなく、保健・福祉・教育・職業など幅広い分野で行われている。今後さらに高齢化が進行していく中で如何に健康寿命を延ばしていくかが課題である。高齢者が普通に生活することが困難になる病気の一つとして認知症があり、患者数は年々増えている現状である。認知症は、早期から医療やリハビリを行うことで、症状を軽減し、安寧に過ごすこともできるようになってきている。本講義では、認知症の早期発見の目安や予防のための生活(脳の活性化・運動・食事)と家族、そして「家族」を支える作業療法士の役割について御教示いただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆生徒感想

◇リハビリテーションは年寄りの人が受けるものだと思っていたけど、子供やけがをした人も対象になることがわかった。リハビリはリハビリをする本人の「やろう」とする意欲が大切であり、作業療法士はその本人のモチベーションを上げさせることが仕事だということが印象に残った。動画では、元気のなかった人が作業療法士の方と色々な作業を行うことで、徐々に笑顔になっていってすごいと思った。認知症の症状として、徘徊、うつ病、昼夜逆転、暴力などがあって、介護することは本当に大変だと思った。30秒前のことまで忘れてしまったり、家族のことを思い出せなかったりするのはとても不安でつらいし、生きている目的がなくなってしまいそうで怖いと思った。1人で認知症の人を介護することは大変だから、周囲に頼ったり、相談したりして抱え込まないことが大切だと思った。認知症の人のことについて知ることで上手く介護できる工夫をしていくことが大切だと思った。(5組)

◇私は、今まで「作業療法士」という職業の名前を聞いたことはあったけれど、どのようなことをしているのかは知らなかったため、学ぶことが多かった。そもそも、リハビリテーションという言葉は「リ・ハビリテーション」と意味が分かれていて「もう1度能力を回復して社会生活に適合するための過程」であるということを初めて知った。また、作業療法は「こころ」と「からだ」のリハビリテーションであることや「作業」という言葉は生活そのものを示しているということも知ることができた。人は作業をすることで健康になること、その意欲を引き出すのが作業療法士であると学んだ。近年、日本の平均寿命は長くなり、超高齢社会となっている。将来的には3人に1人が高齢者になるそうで、それに伴って認知症の方も増えるということも初めて知った。もし、自分の身の周りに認知症になった人がいたら、できるだけリラックスできる環境をつくり、怒ったり責めたりせずに親身に介護していきたいと思う。(5組)

◇今回の講義を聞いて、作業療法や介護職のことについて知ることができました。作業療法士は自分の思っていた以上に病院や社会で活躍していることを知りました。福祉や教育など幅広く行うことができるおもしろい職業だと感じました。高齢化が進んでいる日本ではますます必要とされると思います。認知症については、私も祖母と一緒に住んでいるので、早期発見が大事だと思いました。運動や脳の活性化を祖母にすすめて認知症を予防し、支えていきたいと思いました。認知症にも種類があることが分かった。身の周りの人のサインを見逃さないようにしたいです。(6組)

◇「作業療法」という言葉は、何度か聞いたことはありますが、どのようなことをしているか分からないのが事実でした。「こころ」と「からだ」のリハビリテーションという寄り添う心を大事にして活動していることが分かりました。障がいをもっている方々も症状は様々なので、一人一人に合った「社会的役割」を見出すことと自尊心を傷つけないようにすることが大事だと感じました。私の周りにも多くの高齢者の方が住んでいるのですが、認知症のような症状が出始めたということを耳にします。介護している方の手助けはもちろんですが、認知症の知識をきちんともち、偏見の目で見るのではなく、受け入れる心を持つべきだと思いました。(6組)

 

SSH沖縄フィールドワークに出発しました

8月4日、おいしい山形空港から高校1年生11名、中学3年生5名が沖縄フィールドワークのため、沖縄県西表島へ向けて元気に出発しました。

スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の一環として行っている4泊5日のこの研修には、山形県とは異なる亜熱帯気候下の自然のもと、西表島の植生や地質の観察を行うフィールドワークがふんだんに盛り込まれています。

シューノケリングしながらサンゴ等を観察したり、カヤックを操作しながらマングローブを観察するなど、様々な経験を積む中で探究する力を養い、多くのことを吸収してきてほしいものです。

平成30年度グローバル語り部事業講演会

2月14日,1年次生を対象(進路希望が一致する2年次生3名も参加)とした講演会が開催されました。グローバル語り部派遣事業とは,国際的な視野の涵養を図り,地域や世界で活躍できる人材を育成することを目的にしており,県内の応募高校の中から選ばれて実現したものです。本校では,海外,それも北極圏や南極圏で研究を行い,国内外で高い評価と称賛を得ている国立極地研究所の田邊優貴子先生をお招きすることができました。文部科学大臣表彰の若手科学者賞受賞やソロプチミスト日本財団の女性研究者賞を受賞され,テレビにも多数出演されている先生の話を聴いた生徒たちは,非常に多くのことを学び,考えることができた講演会になりました。

[生徒の感想から]

今回の講演は、別の世界に行っているような講演でした。南極は、日本とは全く違う環境で、ペンギンやアザラシ、ブリザードなどの実際の映像を見て、本当にこんな世界があるのだと実感しました。音も風もない、人もいない所から、生き物の生死など、南極でしか学べないことがあるんだと思いました。小さい頃からの夢を失わず、叶えるため、いろんな所へ行き、経験し、自分の好きなことをしようという田邊さんの生き方はとてもかっこよいなと思いました。(J.S.さん)

今日講演に参加して、自分が考えていたことの小ささに驚かされました。極地という日常とかけ離れた環境の中で研究されている田邊さんのお話は、どれも興味深く、大変面白かったです。南極での実験や動物の生態観察など、普段は見ることができないものを見れたりできてよかったです。そうした研究を通して得た価値観などを聴き、特に「生きることは何なのか」という大きなテーマに触れることができました。アザラシのミイラや、迷い込んだアザラシ、その他の動物の生死を見てきた田邊さんだからこそ感じた思いは、今後の自分の生活にも深くかかわっていくと思うし、生物に将来かかわりたいという自分の志がさらに強くなりました。(H.N.君)

生き物を通した人間と野生生物の見えない掟のようなものや、生態系の進化など、南極、北極の大きさを知った講演でした。田邊さんの高校、大学時代の話を聴いて、まずは自分のしたいことは何か考えてみようと思いました。ただ好きなことをするのではなくて、自分が将来どうしたいのか考えるようにしたいです。そしてやりたいことをやらないままぐずぐずせずに、まずやってみたいと思いました。一度きりの人生、やらないまま後悔する人生ではなくて、チャレンジしてみて、大きく成長できる人生にしたいです。(S.I.さん)