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SS健康科学 講義 QOLの向上を目指す「食育」を受講しました

令和5年12月15日に、本校大講義室で、高校1年次が学校設定科目「SS健康科学」の時間、講義 QOLの向上を目指す「食育」を受講しました。

講師は、山形大学副学長 大森 桂教授です。

食育について、その歴史や経過、意義、国内や海外の取り組みついて、生徒と対話形式を取られながら、丁寧にわかりやすく教えていただきました。生徒たちは自分自身のの健康の維持・向上について考える、有意義な時間となりました。また、生徒の質問にも、お応えいただきました。ありがとうございます。

[生徒の感想]

〇カナダの怪我の話が印象的だった。一見ただの怪我に見えても、家庭環境や地域の課題など様々な要因があった。自分で健康維持を気を付けることも勿論だが、劣悪な社会的環境を改善することも必要だと分かった。

〇食物新奇性恐怖や、食物嫌悪学習など、何もしないと乳幼児の今後の食生活に影響を与えることを知りました。

〇アメリカのEdible schoolyardがの食育教育が印象でした。学校の菜園で作物を栽培し、収穫した作物を綺麗なキッチンで調理する体験は、様々な教育的効果をもたらし、人生を豊かにしてくれると思いました。

〇食の選択肢が豊富でも、その選択肢を持つ私たちに、選べるだけの知識、つまりフードリテラシーがなければ、貧しい食生活になってしまうことが分かった。自分の選択・行動が、自分だけでなく社会や環境、次世代に影響していく。

〇ジャック・ピュイゼ先生のフランスにおける味覚教育の、「味わうことは、誰にも代われない」の言葉が印象的でした。自分の感覚に向き合い表現するという考えが、非常に興味深かったです。

〇骨密度を高めるために、食事でカルシウムやビタミンDをしっかり摂り、適度な日光を浴び、運動をして骨に負荷をかけ、将来に備えたいです。

 

 

第11回オレンジページ×AJINOMOTOジュニア料理選手権で高校1年次太田悠乃さんが特別賞を受賞しました

中高生を対象とした国内最大級の料理コンテストに、1年次の家庭科の授業で取り組みました。

14,204件の応募作品の中から、太田悠乃さんが特別賞「J-オイルミルズ賞」を受賞しました。

料理のタイトルは「全国大会を目指す弟たちに!トマトたっぷり米粉のラザニア」です。

第11回料理選手権のテーマは「想いを伝える、しあわせごはん」です。お祖父さんの作ったトマトで、栄養バランスを考えた温かいラザニアを考案しました。米粉のアミノ酸や、トマトのビタミンに着目しています。頑張る弟さんたちを応援する、おいしい料理です。

SS健康科学 講義「タンパク質その不思議 -糖質にはタンパク質の節約効果がある-」を受講しました

令和5年11月10日に、本校大講義室で、高校1年次生が学校設定科目「SS健康科学」の時間、講義「タンパク質の不思議-糖質にはタンパク質の節約効果がある-」を受講しました。

講師は、山形県立米沢栄養大学 寒河江 豊昭教授です。

寒河江教授の講義は、「タンパク質クイズ」から始まり、タンパク質の働きについて、図表やデータを使って分かり易く教えてくださいました。

[生徒の感想]

〇タンパク質は食べ溜めができないこと、一度に摂る量が少ないと筋肉の合成を最大にすることができないこと、タンパク質の摂取量30g前後で筋肉の合成はストップするということを初めて聞いて驚きました。私はスポーツをしているので筋肉をつけたいです。食品に、どれくらいタンパク質が入っているのか確認して、適切な量を摂取し、筋肉をつけていきたいと思いました。

〇タンパク質と糖は密接な関係があると分かった。糖質を摂ることで、食べ溜めすることができないタンパク質を節約することができ、そこからアミノ酸に置き換わり、筋肉や皮膚の再生に利用されていることが分かり、体の中で色々な物質が他の物質に様々な影響をもたらしながら、今私は生きていると感じた。

〇人の体内は、必ず血糖値などの数値を元に戻そうとするらしく、私たちは全くそのことを感じることができなくても、体内では機械のように調整されていて驚いた。そうやって、調整することで、体調を崩しても、回復できたり、健康でいられるため、私は食生活で自分自身の体を守れるようにしようと思った。

〇ダイエットの際には、糖質をあまり摂り過ぎないようにすることが大事なのかと思ったが、筋肉を形成するタンパク質が本来の仕事を行えるようにするためには、糖質の存在が重要だと分かった。タンパク質だけを摂って、糖を摂らなければ、しっかり筋肉がつかないと知った。バランスよく食べることが、健康的に痩せることにも繋がると理解することができた。

〇運動部なので、今は筋肉をつけたい時期なので、運動後30分以内を目安にタンパク質を摂ることを心掛けたいです。

〇朝、時間がなくて朝食をしっかり摂ることができないので、補食などを用いて、不足する量や、ビタミン、ミネラルなどの栄養素も摂って、健康維持に繋げていこうと思いました。。

SS健康科学 講義「認知症の基礎知識とリハビリテーション」を受講しました。

令和5年10月4日に、本校大講義室で、高校1年次が学校設定科目「SS健康科学」の時間、講義「認知症の基礎知識とリハビリテーション」を受講しました。

講師は、山形県立保健医療大学作業療法学科長 佐藤 寿晃教授です。

講義の内容は、1.作業療法とは、2.認知症とは、3.認知症の症状とは、4.認知症に対するリハビリテーションについて、スライドを使って分かり易く教えてくださいました。認知症について、日常生活の中での具体的なお話を例に挙げて丁寧にご説明、ありがとうございました。

[生徒の感想]

〇作業療法士の仕事は、患者さんの体を回復させるお手伝いをすることは、分かっていたが、精神的なサポートも行う、心身ともにサポートする職業だと分かった。

〇認知症は自分も含めて年齢に関わらず、誰でも罹ると学んだ。身内が認知症になっても慌てず、その人を受け入れて不安にならないように配慮したり、本人に認知症が悪いことだと思わせないように配慮することを心掛けてサポートしていきたい。

〇認知症にかかったからといって、その人自身が変わったわけではないという言葉がとても心に残った。

〇自分が介護する側になった時、隠さずにオープンにして誰かに相談するか、ストレスをためないようにしたい。

〇認知症は加齢とともに、誰でも自然になっていくと知りました。認知症の人には、リラックスした環境を作ること、怒ったりせずにコミュニケーションを取ること、できることは、やってもらうなど知りました。

〇認知症の人を支えていくために、いろいろな「作業」を行うことで自信を取り戻す、きっかけになったり、モチベーションが上がったり、良い効果があると分かった。

〇医療職に就く人は、人が好きな人、人の世話をすることが好きな人、最新医療の勉強を継続していくことができる人が向いていると知りました。

慶應義塾大学 食育活動に参加しました

令和5年9月16日(土)に、本校で高校1・2年次30名が、慶應義塾大学の食育活動に参加しました。

この事業は、慶應義塾大学グローバルサイエンスキャンパス事業と一般財団法人いのうえ生命の財団の共催で行われました。講師は慶應義塾大学医学部教授井上浩義先生と日本フードスペシャリスト名誉スペシャリストのパティシエ大山栄蔵先生です。初めに、井上浩義教授の講演「日本人の食物繊維摂取とアンチエイジング」を聴きました。食物繊維と腸内細菌の関係からガン等を予防する食生活について、同時に食品ロス問題や地球環境との関わりについて分かり易く教えてくださいました。「大変理解しやすい」と感動する生徒や、「もっと聞きたい」と興味・関心を寄せる生徒が多かったです。次に、大山栄蔵先生のケーキの解説・実演、ケーキの試食を行いました。魔法のようなケーキ作りや、スイーツに関するお話など、とても楽しい笑顔のこぼれる時間でした。また、苺のケーキの試食では、生クリームやスポンジケーキの美味しさに感嘆の声が上がり、「こんなに美味しいケーキは食べたことがない」と大絶賛で、お代わりも頂戴しました。お二人の先生方への質問の時間では、生徒たちの沢山の疑問に、大変丁寧に答えてくださいました。

お二人のスペシャリストに学ぶ、大変充実した、夢のようなひと時を過ごさせていただきました。

中学校 発展理科

中学校の理科では、単元によって高校理科の内容に触れたり、高校の先生をゲストティーチャーにした授業を行ったりして、科学の探究への関心を高めています。

先日は、3年生で遺伝の内容を学習した後、高校の先生から「遺伝情報とは何か?」というテーマで授業をしていただきました。生徒たちは、遺伝物質であるDNAがどのような物質なのか?DNAの遺伝情報がどのようにして生命現象に関わっているのか?ということについて、興味をもち真剣な眼差しで学習していました。

<生徒の感想>

・何となくしか理解していなかったDNAについて、塩基配列などより深いところまで学習することができて興味が湧いた。

・高校で学ぶ内容は、今中学校で学習していることとつながっていて、中学校で学習したことが基礎になっている。今から頑張っていきたい。

・情報量がつまっていて大変だとは思ったけど、すごく興味深い内容で高校の授業が楽しみになった。

【2022年度を振り返る】「飛島フィールドワーク」の報告会を開催しました

スーパーサイエンスハイスクール事業の一環として、7月27日~29日、「飛島フィールドワーク」(高校1、2年生22名が参加)を行いました。10月14日にその報告会を開催しました。

来年度(令和5年度)は、「沖縄・西表島フィールドワーク」を開催する方向で検討しています。

 

1年次 国際理解講演会が行われました

SS総合探究Ⅰの一環として、7月20日(水)に国際理解講演会が行われました。加茂水族館館長の奥泉和也さんにクラゲの生態や加茂水族館の歴史などについてお話しいただき、生徒たちの好奇心が高まったようです。そのため質疑応答の時間では生徒からの質問が非常に多く、盛り上がりました。

(生徒の感想から)

・自分たちのおかれている状況を理解して不利を有利にかえる強さと、何より本人たちが楽しく興味を持って挑む姿に尊敬しました。

・英語を頑張ること、何事も楽しくやることを頭に入れて勉強も部活も頑張りたい。

・危機を乗り越え、成功できた後ももっとより良く、もっとより良くと改善していくことを大切にしたい。

SS健康科学 講義③④⑤

令和3年度後期、高校1年次の科目「SS健康科学」において、県内の大学の先生方から、ご講義頂きました。

コロナ禍で、生徒たちは大学訪問ができずにおりましたが、大変有意義な、学びの場となりました。

講義③:「認知症の基礎知識とリハビリテーション」
講師:山形県立保健医療大学作業療法学科 佐藤 寿晃 先生
日時:令和3年10月6日 4・5校時  会場:本校大講義室
[生徒感想]
〇リハビリテーションには「心のリハビリ」もあることが分かりました。これまで、当たり前に出来ていた生活行為が出来なくなった時、心を大切にしながら、その人の出来ることから支援していくことが大事だと学びました。
〇リハビリテーションは「チーム医療」で行うことが大切だと知った。医療機関の中の様々な立場の人と、本人とその家族が連携を図っていくことが、良いリハビリに繋がると思った。

 

 

 

 

 

講義④:「脳と体の健康」
講師:山形県立米沢栄養大学栄養学部栄養学科 加藤 守匡 先生
日時:令和3年11月11日 4・5校時  会場:本校大講義室
[生徒感想]
〇私は体調が悪くなると、直ぐに薬を飲んで解決しようとしていました。運動・栄養・休養(生活習慣)の、この3つをブレンドすることで、薬よりも強い力になるので、生活習慣や生活リズムを整えることは、とても重要だと学びました。
〇今までストレスと聞くと、悪いイメージしか持ちませんでしたが、ストレスは人を成長させることを知りました。ストレスも経験する必要があることを学びました。

 

 

 

 

 

講義⑤:「QOLの向上をめざす食育」
講師:山形大学地域教育文化学部 大森 桂先生
日時:令和4年1月18日 4・5校時  会場:本校大講義室(リモートによる)
[生徒感想]
〇食文化伝承について再確認できました。私の家では、食の年中行事を欠かさずやっています。行事食を囲み、家族で様々な話ををする時間がとても楽しいです。私が親の世代になっても家族で年中行事を楽しみ、次世代に受け継いでいきたいです。
〇食べることは「人づくり」に繋がるという言葉が印象的でした。1日3食、1年で3食×365食、人生で何万食を食べることになるのか考えました。自分の健康な心と体をつくる、毎日の食事を大切にしていきたいです。

 

令和3年度未来創造プロジェクト中間発表会

10月13日(水)本校北アリーナにて、令和3年度「未来創造プロジェクト」中間発表会を行いました。

今回の発表会を外部団体主催の各種コンクールや本校にて2月に実施予定の成果発表会に向けて、多くの方に質問や意見を頂いて研究改善を図る場として位置づけて開催しました。今回も大学や東根市役所などから研究アドバイザーとして9名の方に参加いただき、生徒の研究に対してご助言いただきました。また、他校の方々にも参加いただき、ポスター発表をしていただきました。発表者は2グループに分かれて、各グループごと、1回の持ち時間は9分間(発表4分、質疑応答4分、評価1分)として4回の発表を行いました。

発表者は初めての発表会ということもあってか最初は緊張する様子も見られましたが、回を重ねるにつれて自分たちの研究を堂々と発表できるようになっていました。また、質疑応答や他校の発表を見学することで新しい刺激を受け、今後の研究活動の参考になったようでした。

発表参加校:山形県立村山産業高等学校、岩手県立水沢高等学校、東海大学付属高輪台高等学校(東京都)(オンラインにて参加)

研究アドバイザー:山形大学理学部教授 栗山恭直先生、山形大学地域教育文化学部准教授 石垣和恵先生、山形大学地域教育文化学部講師 後藤みな先生、山形県立保健医療大学保健医療学部教授 遠藤恵子先生、東北大学大学院生命科学研究科教授 渡辺正夫先生、東根市役所東根教育委員会教育次長 佐藤慎司先生、東根市役所総務部・総合政策課課長 青柳昇先生、東根市役所 経済部・ブランド戦略推進課課長 鈴木豪先生、山形県立博物館研究調査専門員 山口真先生

 

また、中間発表会後に来校して頂いた高校さんと本校代表生徒8名とで生徒交流会を実施しました。お互いの各校の様子や課題研究の様子などについての話をしました。4つのグループに分かれて行ったところ、とても活発に情報交換をしており、有意義な会となりました。

一緒に発表していただいた参加校の皆さん、研究に助言を寄せていただきました研究アドバイザーの先生方、そして来校された皆様、本当にありがとうございました。