東桜学館開校から7年目を迎えて①(校長より)

新たなステージでの挑戦

開校6年目となった昨年度は、中高一貫教育校としての一つの節目の年でした。そして、開校7年目となる今年度は、新たなステージでの挑戦が始まることになります。

昨年度、これまで東桜学館では挑戦することがなかった大学に数多くの3年生がチャレンジしました。学校として過去に実績がない挑戦であり、生徒諸君のプレッシャーは並々ならぬものであったろうことは想像に難くありません。そして、その壁を見事打ち破り、栄冠を勝ち取った卒業生の健闘は、在校生諸君、そして、我々教職員を大いに励ましてくれました。
後輩諸君には、進路希望実現をはじめ、様々な挑戦に果敢に挑んだ先輩の姿から受けた刺激を自らの力に変え、それぞれの可能性を最大限広げてほしいと思います。

“ファーストペンギン”として、道なき道を切り開いてきた今春の卒業生のこれまでの努力に改めて敬意を表するとともに、新たなステージにおいても、自らの可能性を信じ、東桜学館の卒業生としての誇りを忘れずに、それぞれの個性溢れるきれいな桜(はな)を、大きく美しく咲かせてくれることを心から念願します。

学び合い高め合う伝統の継承を!

今春の大学入試を振り返ると、地域の中学校から東桜学館に進学した生徒諸君(東桜学館では「高入生」と呼んでいます。)の健闘が光りました。あくまでも一つの指標ですが、高入生の国公立大学の合格率は、開校以来、過去最高でした。この結果にも高入生の健闘ぶりが表れていると思います。
高入生と一貫生、そして学年全体に、切磋琢磨する環境、互いに学び合い、高め合う環境が醸成されていたことを、たいへん誇らしく、うれしく感じています。
そして、学び合い、高め合う環境を仲間と共に築いていくという点については、東桜学館のよき伝統として後輩諸君にも是非受け継いでほしいものだと感じています。

スーパーサイエンスハイスクール(SSH) 2期目の始動

昨年度まで取り組んできた1期5年間のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業については、1.7倍の難関をクリアし、引き続き2期目5年間の指定を受けることとなりました。
この5年間、「未来創造プロジェクト」をはじめとする新たな事業に取り組んできた生徒諸君、先生方の努力が報われた成果としてたいへんうれしく感じています。

2期目のテーマは「中高一貫教育校を核としたやまがたの未来を拓くグローカルな視点を持った科学技術人材の育成」です。これまで取り組んできた事業に加え、海外の学校との交流の推進、英語プレゼンテーションによる発表機会の増加、地域の小中学校への成果の普及など、生徒諸君の挑戦の機会がさらに充実するとともに、SSH事業の成果の発信に引き続き取り組んでまいります。

また、今年度から、コミニティスクールに移行することを踏まえ、広く地域の皆様のサポートをいただきながら、子供たちの成長につながる環境を整備してまいりたいと考えております。

本年度も東桜学館の取組にご理解とご支援をいただきますようよろしくお願い申し上げます。