東桜学館(楯岡高等学校卒業)の同窓生である草苅康子さんが、日本から1万2千キロ離れたアフリカのマラウイ共和国で「ローカル食堂」をつくろうと奔走しています。以下、2022年5月18日の朝日新聞の記事からその内容を引用します。
草苅さんは、世界遺産のマラウイ湖国立公園の村に暮らすただひとりの日本人です。
草苅さんは、小学生の時から国際情勢に興味を持ち、高校時代に国際協力をライフワークにしようと決め、1998年、青年海外協力隊員として、20代半ばで初めてマラウイに赴いたそうです。その後、国連職員などとしてガーナやエリトリアなど計5か国で暮らし、40か国以上を歩いて農村開発や研究に携わられました。
そして、2021年6月、途上国と共同で科学技術研究を進める「地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)」の長期研究員としてマラウイに戻られたとのことです。
草苅さんは研究のかたわら、アフリカ各地で感染症予防や食糧を支援してきた団体「A-GOAL」の活動に参加し、ローカル食堂の計画実現に動き出しました。
マラウイでは、トウモロコシの粉を練った「シマ」が主食ですが、乾期が4~12月と長く、12~3月は毎年のように食糧不足に悩まされるため、現地で野菜をつくり、失業者や孤児など約3千人に無料配布してきたとのことです。そして、2020年からA-GOALと共に農業支援に取り組む地元メンバーが、ポストコロナを見据えた未来に向けた解決策を共創する、「寄り合いの場」的なローカル食堂の開業に向けて始動しました。地産地消のおいしいローカル料理の提供に加え、若者の職業訓練や日本との交流の拠点を目指しているとのことです。
草苅さんは、「ローカル食堂」をつくるための支援をクラウドファンディングで呼びかけています。https://camp-fire.jp/projects/view/571696。(22日午後11時59分まで)
草苅康子さんには、9月15日(木)、やまぎん県民ホール (山形県総合文化芸術館)で開催される「桜友同窓会創立100周年記念事業」において記念講演(オンライン)をいただくことになっています。
世界遺産の村に「食堂をつくりたい」 マラウイで日本人女性が奔走(朝日新聞デジタル)
JICA海外協力隊 派遣国の横顔~知っていますか? 派遣地域の歴史とこれから[マラウイ]
クラウドファンディング「GoodMorning」のWebページから