カテゴリー: お知らせ

2学期の学館生活にあたり⑨(校長より)

吉野弘さん(1926-2014)という山形県酒田市出身の著名な詩人の作品に「祝婚歌」という詩があります。

「二人が睦まじくいるためには 愚かでいるほうがいい 立派すぎないほうがいい
立派すぎることは 長持ちしないことだと 気づいているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい 完璧なんて不自然なことだと うそぶいているほうがいい・・・」

といった内容の詩です。

もちろんこの詩は、これから結婚生活を始めようとする二人に贈られた詩です。
しかし、受けとめ方によっては、私たちが生きていく際の生き方にも示唆を与えているように思います。

実は、大学受験に合格する人の特徴としても「完璧主義に陥らない」がよく挙げられます。一見すると物事は完璧な方がよさそうですが、最初から100%を目指すのはさすがに”しんどい”ことは想像できます。場合によっては、60%くらいからスタートして徐々に100%を目指す・・・といった余裕があったほうが長続きするということです。

何事にもバランスが大切です。
”いい塩梅”となるさじ加減を身に付けたいものです。

NHKニュースより「村山市の小学校 アフリカにいる卒業生がネットで特別授業」

9月2日のNHKニュースで、村山市立大久保小学校を卒業した女性研究者が、母校の小学校の子どもたちとインターネットを通じて特別授業を行ったことが放送されました。

講師を務められた草苅康子さんは、現在、アフリカのマラウイ共和国で持続可能な地域開発について研究している研究者で、旧楯岡高校の卒業生、すなわち東桜学館の同窓生の方です。

草苅さんはことし6月からマラウイ共和国に居住していて、これまでのアフリカでの研究生活などを子どもたちに話されたとのことでした。

放送の内容は、期間限定でこちらからご覧いただけます。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20210902/6020011355.html

ボランティアサークル「3peace」を「あそびあタイム」で取り上げていただきました

特定非営利活動法人クリエイトひがしねが発行する「あそびあタイム」で、高校生ボランティアサークル「3peace」を取り上げていただきました。

第74回秋季東北地区高等学校野球山形県大会最北地区予選で勝利しました!

8月29日(日)、新庄市民球場で行われた第74回秋季東北地区高等学校野球山形県大会最北地区予選において、東桜学館は県内4校と連合チームを編成し、村山産業高校と対戦しました。

結果、東桜学館  布川、後藤らの活躍もあり、13対11で勝利しました。(写真は、一昨年度の試合の模様です。)
試合の詳細等については、
【高校野球】日程・結果-第74回秋季東北地区高等学校野球山形県大会地区予選 : 一球速報.com | OmyuTech
をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

今回の大会は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、完全無観客で開催しています。
また、8月26日の山形新聞に、5校連合による大会出場について記事が掲載されました。
東桜学館は、現在部員6名で活動しています。来年は、是非単独チームで出場したいとがんばっています。

2学期の学館生活にあたり⑧(校長より)

パラリンピックの競泳男子200m個人メドレーで、山形県出身の東海林大(とうかいりん だい)選手が4位に入賞しました。

世界記録保持者として臨んだ東海林選手。レース後のコメントでは悔しさを口にされるのかと思いきや、「悔いなく泳げたことが一番」といった言葉をとても爽やかな表情で語っておられたのが印象的でした。

今朝、新聞を読んでその姿に納得がいきました。東海林選手は、あることをきっかけに、ネガティブ思考から脱却、ポジティブ思考に切り替えることができていたのです。
”物事は、捉え方次第で幸せにも不幸にもなる”ことを改めて考える機会になりました。

ネガティブ思考を何とかしたい、と考えている人は、是非、次の読売新聞、毎日新聞の記事を読んでみてください。

https://www.yomiuri.co.jp/olympic/paralympic2020/20210901-OYT1T50136/

https://mainichi.jp/articles/20210831/k00/00m/050/308000c

食の視点から防災を考える!

9月1日(水)は防災の日です。防災の日は1923年(大正12年)9月1日に起きた関東大震災を忘れないように、そしてこの時期は台風が起こりやすいということで1960年に制定されました。そこで、本日の給食は防災の日メニューということで、おにぎり、牛乳、災害が起きた時に炊き出しでよく食べられる豚汁、備蓄品保存されている缶詰を利用した鯖の甘露煮、果物の缶詰の盛り合わせの献立でした。最近は、様々な災害が身近に起きています。ぜひ、ご家庭で、非常時の準備や備蓄品の確認、どのような行動をするかを話題にしてみてください。(9月の給食だよりで防災の日についてやおすすめ備蓄方法として「ローリングストック法」を紹介しています。)

山形新聞「1学級1新聞 読んでみました」のコーナーに東桜学館の取組が掲載されました

東桜学館では、山形新聞さん他のご支援を受けながら、社会の出来事等に目を向けながら情報を読み解く力の育成に取り組んでいます。その中から、1年次 布川裕花さんと堀文仁先生の取組が8月30日の山形新聞で紹介されました。

 

【山岳部】月山に登りました!!

【山岳部】月山に登りました!!詳細はこちらから!!

「届けよう、服のチカラプロジェクト」の取組が山形新聞に掲載されました

東桜祭で行った「届けよう、服のチカラプロジェクト」の取組を山形新聞で取り上げていただきました。

これは、着なくなった子供服を回収し、ユニクロを通じて世界の難民に贈る活動です。東桜学館では、開校初年度から取り組んでおり、今年度もボランティア委員会を中心に校内で呼びかけるなどして数多くの子供服を回収することができました。

今回は、本校の「Sクラブ」をご支援いただいている国際ソロプチミスト東根様からもご協力をいただきました。ありがとうございました。

 

2学期の学館生活にあたり⑦(校長より)

込めた思いを学館生らしく表現し、コロナ禍での東桜祭として、また一つ、東桜学館の新たな歴史を築いた生徒諸君に敬意を表します。

東桜学館で生活していると、学館生の団結のパワーに圧倒される機会は数限りなくあります。その一方で・・・友人関係などで学校生活に生きづらさを感じている人がいないのか、心配になることもあります。

今思えば、私は、中学か高校のいつの頃からか、”一人でいること”に対する抵抗感がなくなったように記憶しています。(もちろん、友人を拒絶していた訳ではありません。)逆に、なんでもかんでもつるんでないとできないことの方がカッコ悪いなと感じていたように思います。

今回、そんなことを思い出したのは、甲本ヒロトさんの次のメッセージを見つけたからです。
※甲本ヒロトさん:ラウンド・アバウト、THE COATS、THE BLUE HEARTS、ヒューストンズ、↑THE HIGH-LOWS↓を経て、現在はザ・クロマニヨンズ、ブギ連のボーカリスト。(Wikipediaより)

「学校に居場所がない子に言ってあげられることはありますか?」という質問に対する甲本ヒロトさんの回答を次に記します。
「居場所あるよ。席あるじゃん。そこに黙って座ってりゃいいんだよ。友達なんていなくて当たり前なんだから。友達じゃねぇよ、クラスメイトなんて。たまたま同じ年に生まれた近所の奴が同じ部屋に集められただけじゃん。」
「趣味も違うのに友達になれるわけないじゃん。山手線に乗ってて、『はい、この車両全員仲よく友達ね』って言われても、『いや、偶然今一緒に乗ってるだけなんですけど』って。友達じゃねぇよ。」
「ただ、友達じゃないけどさ、喧嘩せず自分が降りる駅まで平和に乗ってられなきゃダメじゃない?その訓練じゃないか、学校は。友達でもない仲よしでもない好きでもない連中と喧嘩しないで平穏に暮らす練習をするのが学校じゃないか。だからいいよ、友達なんかいなくても。」
ここで一つ確認したいのは、甲本さんは、友達がいる人を否定しているわけではないということです。クラスに友達がたくさんいて楽しかったり、友達いないけど楽しかったりと、すべてを肯定しているんだろうということです。その上で、友達がいない”ことで人生がつまらなくなることはないよ!と言ってくれているんだろうと思います。
他者は、自分とは育った環境、性格、ものの見方や考え方が異なる存在です。
だからこそ、みんなで力を合わせ、一つのことを成し遂げるのは難しいことであり、尊いことなのだと思います。
「他者は自分とは異なる存在であること」をしっかりと認識し、あるがままの自分を受け入れ、「多様性」と「寛容」の心を大切にできる人になってほしいと願います。