SSH関連カテゴリー: 活動報告

H30 第4回東大金曜講座

6月22日(金)に、本校では4回目の東京大学金曜講座を実施しました。今回の講義内容は工藤和俊先生(東京大学大学院情報学環・学際情報学府・准教授)による「運動の上手な人はどこが違う?」で、高校1、2年次75名が参加し、多くの学びを得たようです。

生徒の感想から

この講座を聞いて思ったことが2つあった。1つ目は、やはり努力は才能を超えることがあると思ったことだ。1万時間の法則を実践していた人は、日本代表など努力のために才能以上のものを得ていて、改めて努力のすごさを知ることができた。2つ目は、人体のすごさだ。ピアノやドラムやダンスが上手い人は力の抜き方をしっかり身につけているということだった。才能以前の問題で、これもまた努力が功を奏し、体が順応して身につけたものだと知ることができた。(1年 M.I.)

様々なスポーツのプロと一般の人では、筋肉の動き、共伸縮が大きいか、小さいか、力の抜き方や抜くところ、見ている場所や頭の動きなどが全然違っており、こんなにも違うものかと思った。トータルで運動をうまくなりたい時に、それぞれの階層構造、階層間の伸びしろを伸ばすことが大切、と仰っていたので、自分に合っている、伸ばしやすい所をしっかりトレーニングしていきたいと思った。意識をしないで自然に力が抜けるのは凄いが、練習が大事だとわかった。(1年 T.O.)

東桜サイエンスラボを実施します。

全てのコース、募集を終了しました。申込、ありがとうございました。当日は気をつけてお越しください。

PDFはこちらです。東桜サイエンスラボ募集について

第1回SS健康科学講座が開催されました

6月11日(月)、本校のSSH学校設定科目である高校1年次の「SS健康科学」で、第1回の高大連携講座が開催されました。今回の講師は県立保健医療大学看護学科の豊田茉莉先生で、「思春期の身体と心の変化」「ライフプランを考える」「妊娠から出産まで」「希望した時期に妊娠・出産をするために」の4つの内容で、高校1年次生184名が聴講しました。
途中、妊婦体験ジャケットを使用し、階段の上り下りを体験しながら妊婦さんの身になってみんなでさまざまなことを考える場面などもあり、分かりやすくお話をしていただきました。以下に生徒の感想を記載します。

 今日の講話は今の自分にはもちろん、将来のことを考える上でとても大切な内容でした。思春期には「異性への尊重」や「身体のこと」を良く知ることがあることを知りました。特に異性のことを良く知るということは、その後の妊娠・出産においても大切だと感じました。出産時には産む人はもちろん、赤ちゃんを見守り、応援する人の大変さや大切さが分かりました。家族として団結することは母を助けることにつながると感じました。また、妊婦体験を見て、妊婦さんの大変さや辛さが分かってきました、今日の講話をしっかりと参考にして、今後の自分の人生に向き合っていきたいと思います。(3組男子)

 これからは将来、性に関わる選択をしなくてはいけないということ、それは誰かに決められるのではなく、自己責任で決めるということが大切なんだと思った。相手を思いやり、尊重することが、まず第一歩だと思う。食事・睡眠・運動などのリズムをしっかりつくるという、健康的な生活が全ての基盤であり、酒は控え、タバコは吸わないというのが大切だと思った。妊娠体験では、友達は走っていたりしたけど、やっぱり少し重そうだったし、歩くのも靴ひもを結ぶのも大変そうだった。周りの手助けが不可欠だと思った。(6組女子)

  

 

 

 

 

 

H30 第3回東大金曜講座

6月8日(金)の午後5時半より、東京大学教養学部の教授、池内昌彦先生による「光合成とバイオテクノロジー」と題した講義を、高校1年次生23人が受講しました。炭素濃度が上昇している世界における、重要な研究分野をわかりやすく説明していただき、参加生徒は熱心に聞き入っていました。

生徒の感想より

今回の講座から生命科学やバイオテクノロジーの魅力をこれから私たちがさらに知っていくことが大切だと思いました。ペプシという酵素がとても優れていて、遺伝子改良に期待ができると思います。人間などの動物が光合成をできる時代という不思議な世界が楽しみです。(高校1年 M.S.さん)

光合成をする生物を効率よく利用するには、いくつかの課題があることが分かった。また、シアノバクテリアや大腸菌に他の遺伝子を入れることで、ソルビトールなどの普通は作れないものを作れるという話を聞き、将来的には様々なものがシアノバクテリアなどから生産される時代が来るかもしれないと思いました。(高校1年 Y.T.君)

SSH通信 第4号

PDFはこちら 1805_SSH通信_第4号_①

       1805_SSH通信_第4号_②

H29 SSH研究開発実施報告書

平成29年度(研究開発1年次)SSH研究開発実施報告書の内容です。

1章  研究開発の課題 (2.123MB)

2章 研究開発の経緯 (2.669MB)

3章1節  生徒が主体となる探究的な学びの展開 (3.508MB)

3章2節  体系的な校外研修「東桜夢フィールド」の開発 (1.590MB)

3章3節  学校設定教科「SS」の設置と学校設定科目 (1.841MB)

3章4節  高大連携事業等の推進と高大接続研究 (1.366MB)

3章5節  地域の科学技術拠点校としての発信・普及の充実 (0.775MB)

3章6節  科学技術育成に関する取組 (3.586MB)

4章 実施の効果とその評価 (1.485MB)

5章 校内におけるSSHの組織的推進体制 (0.727MB)

6章 研究開発実施上の課題及び今後の研究開発の方向・成果の普及 (1.877MB)

7章 関係資料 (3.910MB)

 

H30 第2回東大金曜講座

5月11日(金)の午後5時半より、東京大学教養学部の準教授、鳥井寿夫先生による「タイムマシンは可能か?:原子時計とウラシマ効果」と題した講義を、高校60名、中学生1名が受講しました。テレビ会議による受講ですが、講義後には本校1年生がチャットによる質問をし、鳥井先生に解説もして頂きました。

生徒の感想より

未来へのタイムトラベルが、現存の物理学(一般相対性理論など)で理論上可能であることに驚いた。こうした理論をアインシュタインがはるか前に説いたのはすごいと思う。物理に興味を持つとても良い機会になった。(高校1年 M.E.さん)

講義を受けて現代科学の進歩にとても驚きました。アインシュタインの相対性理論などから、未来へのタイムトラベルは原理的に可能であると聞き、時間・空間的な物の移動ができるようになるにはどんな技術が必要になるのか興味を持ちました。原子時計の存在とそれに関わることを学べてとてもためになりました。物理学は私たちの生活に大きく影響しているので、こういった科学の進歩について学び、また自分にどんな関わりがあるのかを知ることは重要だと感じました。(高校1年 H.A.さん)

H30年度第1回東京大学金曜講座

今年度も、東京大学 教養学部教授の西崎 文子先生を講師としたテレビ会議による講座が4月27日に開講されました。今回は「歴史の中のアメリカ外交 ―「トランプ外交」の意味を考える」と題した、トランプ外交の特徴を、アメリカ例外主義を取り上げてアメリカ史の文脈から分析しながら、アメリカ外交の現在をオバマ大統領と比較して考えるという内容でした。本校生は1年生を中心に44名が17時30分から19時まで大講義室で拝聴しました。

生徒の感想から(抜粋)

トランプ大統領だけが「アメリカは例外」を意味した発言をしていると思っていたけど、アメリカ史の中ではしばしば見られたことだと知って驚きました。ICCに参加しない理由や、例外主義の二面性を知り、理解が深まったと思います。(2年 M. H.さん)

トランプ大統領の考え方はアメリカの例外主義に当てはまると思い、第三者の視点で客観的に見ることの大切さがよくわかりました。オバマとは対照的な考えを持つトランプの政治が、ベトナム戦争の反戦運動のように新しい動きの可能性があるならば、良い方向に変化するという願いも込めて期待してみたいとも思いました。(2年 J. S.さん)

私のイメージではオバマ前大統領の政治はとても協調性があり、今までの過ちやアメリカ、世界が抱える問題にしっかりと向き合っていたように思う。しかしトランプ大統領の政治になり、今のアメリカは「攻撃的」「利己的」になったように感じる。「例外的、特殊な国」「模範である」…。正直、今の私では理解できない。だが、トランプ大統領は不動産業を通じて世界を見、世界の抱える問題、また世界を動かすには経済力が必要で、自国が世界の模範になるべきだと考えたのだと思う。私はこのトランプ外交は世界を変える第一歩であると思う。(1年M. T.さん)

台湾国立彰化高級中學校との交流会

去る4月24日(火)、台湾国立彰化高級中學校の生徒72名が来校し、歓迎式典、施設見学と文化交流を行いました。2学年全員で迎え、式典を行ったあとは、施設見学、かるた部と茶道部による文化体験を行い、その後は生徒による7つの日本的テーマ(アニメ、木と暮らし、雪、kawaiiなど)をプレゼンテーションし、質疑応答や写真撮影を行い、最後は自由にお菓子を食べながら交流を楽しみました。基本的に交流はすべて英語でしたが、中には中国語を用いて自己紹介を行うプレゼンもありました。生徒たちは積極的にコミュニケーションを取ろうとする台湾の高校生に、大きな刺激を受けたようです。

プレゼンや施設案内を担当してくれた生徒の感想(抜粋):

交流会を行うまでは不安なことだらけでした。私はとくに英語が得意なわけではなく、むしろどちらかといえば苦手なほうだったので、尚更心配でした。しかし、実際に交流会が始まると、すぐにその不安はなくなりました。プレゼンテーション中は、台湾の方々は私が英語を間違ってしまっても、真剣に話を聞いてくれましたし、私たちが分かりやすいように丁寧に質問などをしてくれました。交流会ではマジックを見せてくれたり、日本語を話してくれる人もいてとても楽しかったです。(M.S.さん)

交流を終えてみて、実際に目の前に相手がいると、文法を考えたりする時間などなくて、言いたいことが全く英語で表現できないことにショックを受けました。改めて英語で人とコミュニケーションをする難しさを痛感したと同時に、これからもっと英語を勉強したいと思いました。自分の今の現状に満足せず、貪欲に英語を学んでいきたいです。(R.N.君)

本番2日前に原稿がやっとでき、前日の指導で不安と焦りを抱いて臨んだ交流会でしたが、台湾の方々が気軽に話しかけてくれて、またお菓子をくれたり写真をたくさん撮ったり、緊張はあっという間になくなりました。プレゼン本番も笑顔で行うことができました。この体験を通じて、まず台湾の方々のコミュニケーション能力の高さに驚きました。忙しくて、正直疲れたけれども、だからこそやり遂げた達成感は大きく、楽しさも倍増し、とても充実した日々を過ごすことができました。たくさんの人の支えに感謝です。(E.S.さん)

私はこの交流を通じて、自分の英語力を高めることができたと思います。テーマを決めるところから始まって当日まで、あっと言うまでした。それだけ充実していたのだと思います。英訳に苦戦しただけではなく、内容もどうすれば共感したり、興味を持ってもらえるかを考えながらプレゼンを作るのは難しく、同じグループの人達と知恵を出し合いました。かるた部でも、百人一首のルールを英語で説明するのはとても難しかったけれど、台湾の高校生が楽しそうにかるたを取っているのを見てうれしくなりました。準備は大変だったけど、台湾の方に楽しんでもらえたし、なにより自分も楽しめたので参加してよかったと思います。またこのような機会があれば是非参加したいし、次はもっと自分から話しかけていきたいと思います。(A. S.さん)

歓迎式典:

 

 

 

 

 

 

 

 

かるた体験&茶道体験

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本的テーマのプレゼンテーション

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

集合写真

 

H29年度科学者の卵養成講座参加者活動報告会

東北大学が主催する「科学者の卵養成講座(飛翔型科学者の卵養成講座)」に参加し、最優秀賞で1年間の課程を修了した、高校3年八鍬知歩さんの研修報告会が4月10日に本校北アリーナで開催されました。

八鍬さんは、東日本大震災の教訓をもとに、水素発電の将来性に関するレポートをまとめ、自己推薦でこの講座への参加を認められました。5月から8月までの研究基礎コースでは、医学、航空工学、遺伝学、宇宙工学など幅広い科学分野を学び、9月からは学校推薦の参加者も加わって、午前は留学生と英語サロン、午後は講義を聞いてレポートを提出していました。研究基礎コースで優秀な成績を修めると、参加者130名の中から30名が研究発展コースⅠに選抜されます。八鍬さんは、研究発展コースに選抜され、高性能の地デジアンテナを製作し安定してテレビを映すことを目的としてアンテナの周波数帯を計測するという実験を行い、その内容についても報告してくれました。3月には口頭発表とポスター発表を行い、雑誌に掲載する論文も作成したとのことです。

最後に彼女は、科学者の卵に参加すると、1) 科学的視野が広がり、2) 他県の科学好きの友人ができ、3) 大学の教授から直接指導を受けることができ、進路目標が明確になります。また4) 英語サロンを通じて、英語でのコミュニケーション能力に自信がつく、とその魅力を後輩たちに伝えてくれました。