SSH関連カテゴリー: お知らせ

第4回東大金曜講座

7月12日金曜日の17時半より、高校1年次生27名が参加して東大金曜講座を視聴しました。今回は東京大学教養学部統合自然科学科教授の大杉美穂先生が「動物の受精・発生の多様性」と題して講義をしてくださいました。冒頭の自己紹介では進路選択に関するお話もあり、また生物の授業で細胞分裂の授業を受けたばかりということもあって、良い学びの機会になったようです。

【生徒の感想からの抜粋(敬称は男女ともにさん)】

核を作る際に自分たちにとって都合が良くなるように、動物ごとに違いがあったりすることが面白かった。人間の体は私たちにとって一番身近なのにも関わらず、まだ解明されていない謎が多いため、人間の体は宇宙のように未知だと感じた。(K. S.さん)

研究も勉強も一つのことを続けるという意志はとても大切だと思った。受精は脊椎動物の中でも哺乳類は特別ということを知った。カエルなどは20~30分で受精卵が一度分裂し、7~8時間では1000以上の細胞に増えるが、哺乳類はとても遅いため、一度目の分裂も時間がかかるということが不思議だった。(M. A.さん)

高校1年次蔵王自然観察実習

SSH事業の一環として、7月3日(水)に蔵王自然観察実習を行いました。高校1年次生全員が、蔵王をフィールドに火山と植物分野の研修を行いました。

梅雨の真っただ中、天候が心配されましたが、雨も降らず、ガスもかからず良い条件で観察実習を行うことができました。

二手に分かれて、刈田岳山頂での火山観察と御田ノ神湿原の高山植物の観察を交互に行いました。

・高山植物の観察
   御田ノ神湿原を散策し、高山植物の観察実習を行いました。6グループに分かれて、それぞれインストラクターの方々から丁寧に解説していただきました。説明を受けるとと同時に高山植物のスケッチも行いました。今まさに咲いているもの、咲き終わったものなど、様々な種類の高山植物を興味を持って観察できました。また、外来種が入り込んでいる等の問題についても教えていただき、環境を維持する大変さを改めて考えさせられました。


・刈田岳山頂での火山観察
   刈田岳山頂付近で火山の観察を行いました。駐車場脇の溶岩露頭の観察、馬の背での火山灰観察、刈田山頂での溶岩餅の観察、御釜のスケッチを行いました。山形大学の大学院の学生さん3人に、専門的な見地から解説していただきました。実際に現場に行き、実物に接し、机上で学ぶことができない貴重な体験となりました。



研修に御協力いただきました蔵王山岳インストラクター協会の方、山形大学大学院の学生さん、事前学習で講義を行っていただいた山形大学の伴先生、本校生徒の実習のために、ご尽力いただきましてありがとうございました、この場をお借りして感謝申し上げます。

第1回体験型実習講座が開催されました。

6月17日。今年度第1回の体験型実習講座が本校化学実験室にて開催されました。今回の講座では、山形大学工学部准教授の奥山正明先生にお越しいただき、「炎の科学」というテーマで実施していただきました。対象生徒は2年次理系生徒約30名です。

以下に、参加した生徒の感想を掲載します。

炎が自分の生活の中で役に立っていることは知っていて、当たり前に今まで使っていた。でも、まだ分かっていないことや研究が進んでいないことを聞いて驚いた。実験では炎の温度の測り方を初めて知ることができた。私がいちばんおもしろいと思ったことは、炎の中でさまざまな反応が起こっていることだった。あまり意識して炎を詳しく見たことがなかったが、中が空洞だったりしたので、周りの物ももっとくわしく見てみたいと思った。

本日の体験型実習講座で、私たちの生活の身近にある炎のことについて、いろいろなことが学べてよかったです。一番驚いたことは、芋煮の時にナベに付着する黒いすすについて、まだ解明されていないことがとても多かったり、実用化できたら今までよりも便利な世界にできる可能性を秘めている物質ということです。課題研究で、このようなことを研究しても楽しいと思いました。

テーマが「炎」ということで身近にあるものだったけど、実際には知らないことが多くて学ぶことが多くありました。炎の色でも青炎と輝炎があり、青炎では水素と酸素の反応でOHが生成されていて、輝炎では、すす粒子が加熱されて輝くと知りました。また、実験では金属の組み合わせや炎の位置で温度が異なると知りました。そして、火炎はエネルギーを作り出すだけでなく、物質の交換や生成にも役立っていると知り、もっと詳しく知りたいと感じた。

奥山先生、本日はありがとうございました。

初めに講義を聞いて、いざ実験。

炎の上から金網をあてると中が空洞なのが確認できる。

第3回東大金曜講座

6月21日午後5時半より第3回の東大金曜講座が開かれ、高校1年次生51名が参加しました。今回は、「いろいろな次元の球」と題した金井 雅彦 先生 (東京大学 理学部 数学科・教授)の講義をオンラインで視聴しました。ボールや地球の表面は,厳密には2次元球面と呼ばれるもので、実は2次元に限らずいろいろな次元の球面を考えることができるとのこと。数学、特に幾何学における近年の大きな成果をご紹介頂きました。

【生徒の感想からの抜粋(敬称は男女とも「さん」)】

数式ばかり教わる授業だと想像していましたが、歴史的な話も入れてくださり、面白かったです。楽しく学べました。質問コーナーでは圧倒されました。今回の内容を理解した上で、質問を見出す高校生の方々。よく先生方がおっしゃる「戦う相手は全国」という言葉の重みを知りました。東桜学館という枠だけであがいていられないんだなとわかりました。(S. T.さん)

次元というのはすごく難しくて、私たちには手出しができないものなのかと思っていましたが、少し理解することができました。特に感動したのは球には2角形があるということで、その2角形が3つなっているところの面積から重なったところを引く面積は球の面積の半分と等しいということです。数学の次元という分野はとても奥深いのだなと思いました。(Y. Y.さん)

高校1年次蔵王自然観察実習の事前学習

   1年次生を対象に学校設定科目「SS総合探究I」の中で、7月3日(水)に蔵王自然観察実習が行われます。その観察実習に向けて、5月28日(火)、6月11日(火)に、火山、地質、樹氷、植生、高山植物についての事前学習を行いました。
   また、6月18日(火)には、山形大学理学部理学科 教授 伴雅雄先生による「蔵王の火山、地質、地形・蔵王の自然観察のポイント」のご講義をいただきました。

講義では
・蔵王山の地形について
・蔵王山の成り立ち(地形の形成・火山活動史)
      馬の背カルデラや火口の変遷、噴火の歴史等
・御嶽山や草津白根山との類似性
・自然観察実習のポイント
      22万年前の溶岩(刈田山頂駐車場脇の露頭)
      1895年の噴出物、それ以前のマグマ噴火の火山灰(馬の背)
      1895年の噴火の火山弾(馬の背)
      蔵王山の地形観察(刈田岳山頂より)
      3万年前の火砕流堆積物と溶岩餅(刈田山頂)
などをお話しいただきました。慶長20年(1615年)の噴火では、伊達宗高(伊達政宗の七男)が、命がけで登頂し、鎮火を祈願したという興味深いトピックスもお話しいただきました。

   事前学習で観察における大切な視点を学び、7月3日(水)の実習では、深みのある観察を行ってきます。

第1回SS健康科学講座が開催されました

6月12日(水)、本校のSSH学校設定科目である、高校1年次の「SS健康科学」第1回の高大連携講座が開催されました。今回の講師は県立保健医療大学看護学科の豊田茉莉先生で、「思春期の性と妊娠・出産」という演題での講話と実習を行いました。内容は大きく4つのテーマで、1)思春期の身体と心の変化を理解しよう、2)ライフプランを考えてみよう、3)妊娠から出産までを見てみよう、4)希望した時期に妊娠・出産・子育てをするために、でした。体験実習として、胎児の重さを想定した妊婦体験ジャケットを装着して、「妊婦さんの身になって行動してみよう」を生徒代表者が階段昇降などを行って体験し、その大変さなどを実感しました。最後には活発な質疑応答もあり、本テーマについて理解を深めました。以下は生徒の感想です。

「身体の大切さが分かった。自分が思っている以上に身体はもろく心もダメージを負ってしまう。安易に遊びと思って身体を使わないで、自分を大切にしなければならないと思った。同時に相手に対して心を傷つけたり、自分も傷つかないようにするために、知識と智恵が重要だと思った。性行動の管理と他者への尊敬の気持ちを大切にしたい。先生のお話しを聞いて、人が生まれてくるということは本当に偶然であり、そうした命を大切にしていかなければならないと思った。思春期の自分たちでも、自分の行動には責任を持って、また人間関係をよくできるように努力したい。また妊婦体験実習で感じたが、これからは困っている人の助けになれるようにしたいと思った。(女子生徒)

「山形県でも20歳未満女性の出産がかなりあり、また人口妊娠中絶も多いことを知って驚いた。低用量経口避妊薬や緊急避妊ピルなどといった避妊の方法があるということだが、私たちの年齢の者はそうした手段を使わないことが大切で、望まない妊娠がないようにすべきであると思った。そのためには、性についての悩みなども含めて、いろいろなことを相談できる友人などの人間関係が大事であると思った。そして、先生がおっしゃっていたように、自分のことをよく知り、相手を尊重し、身体と心を健康に保ち、毎日の生活を楽しむような日常生活を送ることが大切であると思った。(男子生徒)

 

SSH通信 第7号

 

 

「東桜サイエンスラボ」の受講生募集は終了しました!

受講生の募集は終了しました。申込ありがとうございました。後日、受講決定者には、受講受付番号をお伝えします。今しばらくお待ちください。

PDFはこちらです。東桜サイエンスラボ募集について

第2回東大金曜講座

4月26日午後5時半より第2回の東大金曜講座が開かれ、「正義を実験する―実験政治哲学入門」と題した井上彰先生(東京大学 教養学部 教養学科・准教授)の講義を大講義室にてオンラインで視聴しました。貧困・格差・差別などの政治的・政策的課題が深刻の度を増す現状をふまえて,20世紀を代表する政治哲学者ジョン・ロールズの理論装置である「無知のヴェール」に関するオンライン・サーベイ実験を題材に、人々が探るべき「正義」の内実やその方向性を検討する実験政治哲学の意義と面白さに迫るという内容でした。中学3年生12名を含めた、高校3年次生までの88名が参加し、熱心に拝聴しました。

【生徒の感想からの抜粋(敬称は男女とも「さん」)】

政治哲学の方法で、前提条件に問題がないようにしないといけない、というのは、私たちが行っている未来創造プロジェクトにも共通する大事なことだと思った。東大の入学式の祝辞であったように、性別での格差がやはりまだあるので、それがないような未来が来てほしいと思った。(中学A.K.さん)

井上先生の「たくさん実験して、たくさん失敗している。裏切り方が面白い。そしてもう一度調査する」という言葉で、私も失敗しても、もう一度調べなおしたいと思えるような分野に出会いたいと思いました。(1年次M.S.さん)

今回の講座で正義についての見方が広がった。生議論の前提条件を「我々が納得できるもの」にするということをローガンは重視していた。そして実験から得られた結果によって「前提」すら変わってしまうことが分かった。(1年次M.F.さん)

第1回東大金曜講座

今年度第1回の東大金曜講座(オンラインの双方向通信環境で,夕方5時半からの講義を全国の参加校が視聴する)が4月19日に行われました。「天体現象を計算機でシミュレートする」という演題で、東京大学教養学部学際科学科教授の鈴木建先生の講義を行ってくださり、本校からは高校1年次の生徒が42名参加しました。

太陽風や恒星風,ブラックホールの周囲の降着円盤,ジェットと呼ばれる超高速のガスの吹き出しなど,宇宙の「風」や「流れ」は何故、そして、どのように引き起こされるのか昨今のコンピューターの性能の向上により,天体現象をコンピューターの中で模擬し,何が起きているのかを調べる天体現象の数値シミュレーション研究の一端を、太陽風をはじめとする天体からの流れを例に紹介して頂きました。また,講演後の質問には本校生徒2名が質問し,懇切丁寧にお答え頂き,19時までお付き合い頂きました。

【生徒の感想より(男女とも敬称はさんに統一しています)】

見えないものをシミュレーションで見てみようという発想が素晴らしいと思う。見えないのだからどうしようもないか、と諦めず頑張れるのがやはり本物の研究者だなと思った。流石に少し難しい話だったが,理解できるように勉強したいと思った。(S. S.さん)

太陽、宇宙の壮大さを改めて知った。しかしその宇宙に対して人間が持つ技術も予想を超えるもので,とても面白かった。音波などを用いて立体的にシミュレートするというのはやってみたくなった。(K. S.さん)

私は今まで身近なものと天文の世界を密接に考えたことがなかったので,身近なもので(今回は味噌汁など)できるのであれば,実際にしてみたいと感じた。また,宇宙には磁界が飛び交っていて,それが中心に集まっていくことがシミュレーションで分かり,その技術のすごさがわかった。(ブラックホールの中に入ると質量になると知ってびっくり!!)(Y. T.さん)