9月 9日(水) SS健康科学[SS保健] 【講話②】  生徒感想

◆ 講    師  山形県立保健医療大学 保健医療学部 理学療法学科 高 橋 俊 章 准教授

◆ テ ー マ  『 健康寿命の延伸 – 運動が担う役割に着目して – 』

◆ 対 象 者  高等学校 1年次生

 

 

 

 

 

 

◇ 日本で少子高齢化が進んでいることは知っていたが、働いて税金を納める年代の割合が減り、高齢者と呼ばれる年代の割合が増える、すなわち若者が高齢者を支えるのにかかる負担がかなり大きくなり、それが生活の質に直接的に影響するのだと分かった。国民の税金からの医療費のうち、3分の1は生活習慣病に占めているという現状を知り、驚いた。これまでの授業の中で、生活習慣病は日頃の生活を見直すことでどれだけ防げるものなのかを理解してきた。だからこそ、自分の生活習慣と向き合うことは、国全体として、また個人として、健康寿命を伸ばしたり、生活の質を良くしたりすることに繋がるのだろうと考えた。今の自分の歳では自分の健康寿命について考えることは少ないけれど、今のうちから健康面で備えをしておいて、自助や互助ができる人になる意識をもつことが重要なのだと実感した。私自身も自分の老後は介護されることを前提として考えていたし、病院や施設で過ごす生活を想像していた。でもそうではなくて、介護予防の観点で自分の健康を考えていくべきだと思った。老年症候群の中の例のように、老化に伴って避けられない変化、自分自身で予防する、進行を遅らせることができる変化をしっかりと区別した上で認識することが必要なのではないかと思った。

<1組女子>

◇ 今日の講話で、将来、自分が年をとった時に、するべきこと、意識しておくべきことと、今の自分が身に付けるべきことを知ることができました。これからの社会において、老後の生活・介護の中で、受け身な姿勢をとるのは良くないのだと思いました。例えば、生活内での移動。ひざが痛いから座りっぱなし。腰が痛いから寝たきり。物は誰かに持ってきてもらったり、その場にある物だけで生活したり。そういうことはあとから自分に、廃用症候群となって、返ってくるのだと思い知りました。自分は、正直、老後は、できるだけ動かず、最大限楽して過ごしたいと思っていたけれど、そういうわけにもいかないのだと思いました。また、自分の老後のためだけではなく、祖父母や両親を介護することになった時に、少しでも健康寿命を伸ばしてあげられるように、今のうちから、介護の知識をつけておきたいです。女性の方が介護を必要とされる期間が長いと知って、自分も長い時間、介護させてしまうのかと思うと、今のうちから、筋力や、姿勢などに気を付けて、70歳・80歳・90歳になっても、自分の力で生活できるようになりたいです。自助・互助、これを大切に、老後、健康寿命を伸ばして、アクティブな生活をしていけるといいと思いました。今回、学んだことを忘れずに、今後の自分の老後、両親の老後に役立てていきたいです。ありがとうございました。

<2組女子>

◇ 今日は、健康寿命を伸ばす大切さを感じました。私は、コロナウイルスで運動量が減り、学校が無い日は、1日中家で机に向かって勉強したりすることが増えました。最近、気分が乗らなくて心が沈みがちになっていることを感じていました。今日の話を聞いて、軽い運動は心が軽くなるということを知りました。若い時の今に、しっかり栄養をとって、運動をして、休むことが大切だということを学びました。実際に腰のストレッチをやってみて、普段自分がどれだけ固まった姿勢でいるかということを知りました。普段でも、授業中に腰が痛くなってしまうことが多く、辛かったのですが、今日行ったストレッチは、どれも「どこの筋肉を使っているのか」を分かりやすく教えていただき、毎日の休憩中の時間に生かそうと思いました。これからテスト期間に入るので、間にやっていくことを意識していきたいと思います。運動は時間が無いことを言い訳にして逃げるものではなく、ちょっとしたすき間の時間で行うものなのだと感じました。将来のことをイメージすることは難しいけれど、日ごろから続けていきたいです。

<3組女子>

◇ 今回の講話を聞いて、今の日本の現状として、他国よりも平均寿命と健康寿命の差が大きい事を知りました。大切にすべきことは、ただ生きることではなくよく生きること、 Quality of Life 「生活の質」を高めていくことが大事だとわかりました。また、4つの「助」の力を連携させて、さまざまな生活課題を解決していくことが大事だということがわかりました。今までの社会では、共助と公助に頼り過ぎていたので、これからは自分で自分の事をする自助や互助が大事になってくると思いました。国民医療費の約6割が65歳以上の人の医療費になっていて、医科診療費の3分の1以上が生活習慣病に関連していることを知りました。なので、食生活の見直しや、十分な睡眠を取ることを今のうちから心がけていこうと思いました。将来の事だからといって、適度な運動を取り入れなかったりすると、あとあとになって心身の機能が低下してきたりしてしまうので、正しい方法で適度な運動を取り入れていこうと思いました。しっかり、今のうちから日々の体の変化に目を向けていこうと思います。

<4組女子>

◇ 平均寿命と健康寿命の差が「日常生活に制限がある期間」であるということを知ったとき、日常生活に制限がある期間が男性で9年、女性で12.5年もあることに驚いた。確かに高齢者の身体機能などは全盛期よりも衰えてくることは分かっていたけれども、生活に支障が出て来るのであろう期間が約10年近くあるとは思わなかった。しかし、高橋先生の話を聞いていく内に、高齢者は老年症候群など、自分から動かなくなって外出を避けるようになり、自分から寝たきりになってしまう人が多いことを知った。立つ際に使用する筋肉が衰えることによって、動きたくなくなるのは分かるが、自分は筋肉が衰えても家だけにいるということはしないようにしたいと思う。高橋先生によると、筋肉が衰えて立つのが辛くなっても何度もしていくうちに立つのに辛いと思わなくなるらしい。また、日常生活で簡単な運動をすることで筋力低下予防にもつながると知ったため、自分が高齢者になった際に自分の体調に合わせてやってみて寝たきりにならないようにしたい。そして、自分の祖父母にも健康でいてほしいため、今回学んだことを教えて、一緒に運動もしてみたいと思う。

<5組男子>

◇ 私は、日頃健康に対する意識が低いと感じた。QOLを高め、生活習慣病を予防したいと思った。日本では健康づくり活動を数多く行ってきた。全ての国民の活力であふれる社会を実現できたら、4つの助を含め、生活問題が大幅に解決すると思えた。今回初めて聞いた言葉の1つである「ロコモ」。動かなければそれだけ心身共に衰えてしまうという「廃用症候群」のように、心身と運動が深く関わりがあり、対策が大事だと知った。社会において、医療のほか介護も今まで以上に重要視されるようになった。促進する法律も定められている。一方で、高齢者を支える世代が少なく、非常に多大な負担がかかっている社会となっている。それは経済社会を回す人に負担がかかっているということである。予防することで、社会もスムーズに回ると考える。環境も大切だ。

<6組男子>