有機化学高校生講座2019山形大会(10/26)に参加してきました。

一般財団法人国際有機化学財団主催の『有機化学高校生講座』に高校1、2年次生合わせて12名が参加してきました。

山形県内の高校生合わせて70名以上が参加し、山形大学工学部を会場に開催されました。

次の4名の講師の先生方から、化学、中でも特に有機化学に特化したお話を聴いてきました。

プログラム

1.「これだけは知っておきたい有機化学の基礎」 講師 東京理科大学 教授 井上正之先生

2.「合成化学で機能を創る」 講師 東北大学理学部 教授 滝宮和男先生

3.「化学の目からがんを考える」 講師 大阪大学 教授 深瀬浩一先生

4.「国際周期表年を機に共有したい『一家に1枚周期表』に込めた思い」講師 京都大学 名誉教授 玉尾晧平先生

講師の先生方は、高校生にもわかりやすく話してくださり、生徒の化学への興味関心が深まる内容でした。

以下、参加した生徒の感想です。

・今回の講演を聞き、有機化学についてより深く学ぶことができた。特に印象に残っているのは2番目の講演で有機合成によってスマホの画面や太陽光発電などに応用されていることを知りとても驚いた。自分は山形大学高分子有機材料工学科を目指していて、この講座を通して化学にさらに興味を持ち、これから勉強に力を入れていこうと思った。また、化学によって私たちの生活は支えられていて化学の大切さを知ることができました。今後も普段の生活と化学をたまに結び付けて思い出してみようと思いました。今後もいただいた周期表を折にふれてみていきたいです。(2年)

・今回の講演から「化学」というジャンルでもさまざまな方向があるのだとわかりました。考え方が似ていてもどのようにして活用するのか、また需要によっても大きな違いが生じてくることに驚きました。講演の中での瀧宮先生がおっしゃった世界が求める「化学」のあり方が変化しているという言葉が特に印象に残りました。少し前までは人が最優先の考えが求めるものでしたが、近年は環境や資源への配慮も要求されるものが多くなり、研究者も物事への取り組み方を変えざる得ないため大変だと感じました。また、玉尾先生の講演から化学をより身近に感じるとともにアボガドロ定数のすごさを実感しました。今回のことから化学の興味がより一層湧き将来この道に進みたいと思いました。(2年)

 

 

 

 

 


一般財団法人国際有機化学財団へのリンク(各年度の講座内容についても載っています)