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1年次 SS総合探究Ⅰ 国際理解講演会

7月24日、本校1年次生(184名)を対象とした国際理解講演会を実施いたしました。

講師に、山形大学大学院 有機材料システム研究科 教授 城戸淳二先生をお迎えし、「成功への秘訣を教えます」と題し、ご講演いただきました。

城戸先生のご専門である有機ELの分野の研究の歩みや現状、そして未来の姿について、また、城戸先生の小学校時代から現在に至るまでの、さまざまな経験とその時々の考える姿勢についてのお話をお聞きしました。生徒一人ひとりに、高校生活を送る上で、そして、将来を生きる上で大切なことを、励ましも含めて教えていただきました。

<生徒の感想>

私は、教授とは昔から勉強ができて、一流大学に行って、失敗なんか知らないという人生を歩んできていると思っていました。城戸先生は全然違いました。ただただすごいと思いました。いろんな良い刺激をたくさん受けることができました。講演を聞いて、3つの決意ができました。それは、「自信をつけること」、「目標を設定すること」、「やる気、根性を出すこと(ポジティブになること)」です。これらは全て今の私に欠けていることです。今の私に夢はありませんが、夢ができたときにそれを叶えるために、今の自分にできること、確かな学力を身につけようと思いました。たくさんいろんな経験をしたいと思いました。

有機ELの研究についての話を聞かせていただいて、有機ELは案外身近なものなのかもしれないと思いました。2030年の時代のシュミレーション動画を見て、有機ELにより、進歩した画期的な未来が来るんだと期待感を感じました。テレビにも出演され、注目されている城戸教授が、幼いころは勉強が好きではなかったことを聞き驚きました。それでも、英語はとにかく1番を目指して自分の力を試してみたり、やり直すためにアメリカへ行ったりなど、逃げ出さずにチャレンジしていて、そのようなハングリー精神が成功への道に繋がっているんだと感じました。私自身、勉強が好きなわけではないけれど、何かちょっとしたことで、道がひらけるかも知れないので、疑問の引き出しを増やし、好奇心をもって生活しようと思いました。

エジソンの「成功とは1%のひらめきと99%の努力」という言葉を、城戸教授は「1%ひらめいたとしても、99%努力しなければ成功ではないということだ」とおっしゃっていました。私は教授のその言葉を聞いて、改めて努力の重要さに気づきました。講演では、教授の生い立ちについて多くお聞きしましたが、有機ELの研究も、色んなことで成功できたのも、99%の努力の賜物だと思いました。つまり、成功者とは、努力者ということではないかと感じました。私は今16歳です。これから先の長い人生の中で、色んな出来事に出合うことになります。その一つ一つをしっかり努力していきます。そして、忘れてはいけないのが、「You must bilieve !」どんなにつらかったり、難しかったりしても、自分を信じ、突き進んでいきたいです。

今回、私は講演をお聞きして、人生はいつ何が起こるかわからないものだと改めて感じました。始めは嫌いだと思っていたとしても、努力することによって夢を叶えることができるのだとお聞きして、どんな人生でも成功するチャンスはあるのだと感じました。成功に必要なものは、「好奇心、創造力(想像力)、やる気(根気)、独創性(個性)」であるとおっしゃっていて、新しい発見に感じました。私は、日頃から自分で限界をつくってしまうことが多く、「自分ができるのはここまで」だと決めつけてしまうことが多くあります。そんな中でも自分を信じて目標を立て、達成し、努力し続けることこそが成功して、夢を叶える中で大切だと考えました。今のうちにできることは、たくさんの経験をすることだとおっしゃっていたので、たくさんの経験をして、自分の夢や成功に向けてさらに、励み、努力していきたいと考えました。

1年次蔵王自然観察実習の事前学習

本校1年次生(184名)を対象に、学校設定科目「SS総合探究I」の中で、来る7月4日に蔵王自然観察実習が行われます。
先日の「植生・高山植物等について」の事前学習に続き、6月26日(火)には、山形大学理学部理学科 教授 伴 雅雄 氏による「火山・地質について」のご講義をいただきました。
日本は世界有数の火山国であり、111もの活火山を有し、アメリカ、インドネシアに次ぐ火山国です。
講義では、御嶽山や草津白根山との比較を通し、活火山の一つである蔵王山について、地形や地質の特徴を説明いただき、実習における大切な視点についてご指導いただきました。
7月4日の実習では、蔵王山約100万年間の活動史を実感すべく、火山灰の調査、蔵王山・五色岳の成り立ち、1895年の噴火に着目して観察してしてきます。

~生徒のまとめから~
蔵王は約100年前、玄武岩質マグマの水中噴火があり、約50~4万年前には安山岩質マグマの流出が起こり、3.5万年前から現在(最新期)は玄武岩質安山岩の爆発的活動を行っていて、この間、火口は北から南、そして、北へと移動していることを知った。
地層の色について、白色は高温の水蒸気による火山灰が変質したもので、青黒色はマグマの噴火によるもので、茶色は噴火がなかった時期の土壌で粘土が高いということを知った。
刈田岳の山頂に向かうところに、溶岩餅とよばれる、直径60cmくらいのマグマが地面に着地したときに固まった岩があるので、それを見てきたい。