SSH関連カテゴリー: 東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」

第3回東大金曜講座

6月21日午後5時半より第3回の東大金曜講座が開かれ、高校1年次生51名が参加しました。今回は、「いろいろな次元の球」と題した金井 雅彦 先生 (東京大学 理学部 数学科・教授)の講義をオンラインで視聴しました。ボールや地球の表面は,厳密には2次元球面と呼ばれるもので、実は2次元に限らずいろいろな次元の球面を考えることができるとのこと。数学、特に幾何学における近年の大きな成果をご紹介頂きました。

【生徒の感想からの抜粋(敬称は男女とも「さん」)】

数式ばかり教わる授業だと想像していましたが、歴史的な話も入れてくださり、面白かったです。楽しく学べました。質問コーナーでは圧倒されました。今回の内容を理解した上で、質問を見出す高校生の方々。よく先生方がおっしゃる「戦う相手は全国」という言葉の重みを知りました。東桜学館という枠だけであがいていられないんだなとわかりました。(S. T.さん)

次元というのはすごく難しくて、私たちには手出しができないものなのかと思っていましたが、少し理解することができました。特に感動したのは球には2角形があるということで、その2角形が3つなっているところの面積から重なったところを引く面積は球の面積の半分と等しいということです。数学の次元という分野はとても奥深いのだなと思いました。(Y. Y.さん)

第1回東大金曜講座

今年度第1回の東大金曜講座(オンラインの双方向通信環境で,夕方5時半からの講義を全国の参加校が視聴する)が4月19日に行われました。「天体現象を計算機でシミュレートする」という演題で、東京大学教養学部学際科学科教授の鈴木建先生の講義を行ってくださり、本校からは高校1年次の生徒が42名参加しました。

太陽風や恒星風,ブラックホールの周囲の降着円盤,ジェットと呼ばれる超高速のガスの吹き出しなど,宇宙の「風」や「流れ」は何故、そして、どのように引き起こされるのか昨今のコンピューターの性能の向上により,天体現象をコンピューターの中で模擬し,何が起きているのかを調べる天体現象の数値シミュレーション研究の一端を、太陽風をはじめとする天体からの流れを例に紹介して頂きました。また,講演後の質問には本校生徒2名が質問し,懇切丁寧にお答え頂き,19時までお付き合い頂きました。

【生徒の感想より(男女とも敬称はさんに統一しています)】

見えないものをシミュレーションで見てみようという発想が素晴らしいと思う。見えないのだからどうしようもないか、と諦めず頑張れるのがやはり本物の研究者だなと思った。流石に少し難しい話だったが,理解できるように勉強したいと思った。(S. S.さん)

太陽、宇宙の壮大さを改めて知った。しかしその宇宙に対して人間が持つ技術も予想を超えるもので,とても面白かった。音波などを用いて立体的にシミュレートするというのはやってみたくなった。(K. S.さん)

私は今まで身近なものと天文の世界を密接に考えたことがなかったので,身近なもので(今回は味噌汁など)できるのであれば,実際にしてみたいと感じた。また,宇宙には磁界が飛び交っていて,それが中心に集まっていくことがシミュレーションで分かり,その技術のすごさがわかった。(ブラックホールの中に入ると質量になると知ってびっくり!!)(Y. T.さん)

第9回東京大学金曜講座

11月16日の17時半から、2学期最後となる標記の講座を実施しました。約40名の1年次生が「言葉の力と科学の力 ― 『フランケンシュタイン』200周年」と題した東京大学教養学部教授のアルヴィ宮本 なほ子先生の講座を拝聴しました。フランケンシュタインのイメージは、現在、芸術、文学、科学、生命倫理などの多くの分野に関わる重要な問題を提起していますが、生徒たちのアンケートの多くは、科学者になるための6つのC(Curiosity, Courage, Challnge, Confidence, Concentration, Continuation)についてのコメントが非常に多く見られました。

【生徒のアンケートから】

プロメテウスの話を聞き、盗んだ火で文明を発展させるということに疑問を持ったが、その火は、現代の科学者たちのことだと知り、すごく納得できた。これからの世界をより発展させるには、科学者がとても大事な鍵になることを改めて学んだ。6つのCの中からCuriosity, Challenge, Continuationを大切にするということを聴き、挑戦することを怖がらないでいようと強く感じた。(R,S.君)

言葉も、私たちと同じように、意味などが移り変わったり進化を遂げてきたことがわかり、人文学と科学についての興味が深まった。そして6つのCの中の最も重要な3つのCの話をお聞きし、今の私の、将来に対する見方が似ていることを感じ、自分の考えに少し確信を持て、自分のためになりました。(M. I.さん)

第8回東京大学金曜講座

11月9日の17時半から、アカデミックツアーから帰ってきた1年次生を対象に、ネット中継による標記の講座を実施しました。90名を超す参加者が「言葉の理解を科学する:心理言語学的アプローチ」と題した東京大学教養学部教授の広瀬友紀先生の講座を拝聴しました。ネット配信でも質問ができ、本校生徒も質問をさせて頂きました。音声知覚の不思議について、生徒は興味を持って拝聴できました。

【生徒の感想から】

私たちは日々の生活の中で、言葉を理解するために無意識のうちにいろいろな方法を使って理解しているということを改めて実感しました。中でも、アクセントを聞き取ることで、1つの単語なのか、複合語なのかなどを推測しているということに納得できました。広瀬教授が「国語の勉強をしているときに、勉強しなくても使えるのに、なぜ勉強するのだろう」と感じておられたことは、私も感じていました。日々の生活の中で、自分なりに調べ、普段の生活を面白くしていこうと思いました。(1年 H. K.さん)

子供のころから段々と慣れて身につけていく過程の中で、頭の中に組み立てられているものを科学で実証するという行為が、1つの研究分野として確立しているのは魅力的だと思いました。他の言語でも多種多様なメカニズムが存在するということなので、日本語以外のものも知りたいと思いました。(1年 M.S.さん)

私は言語を理解するには単語を並べれば意志を正しく相手に伝えられると思っていましたが、母語によって理解の仕方が違うと知って驚きました。会話中、無意識に相手の次に言う言葉を予測しているんだとわかり、これはとても重要なことなのではないかと思いました。というのも、これを意識することでもっと意思疎通を正確にできるのではないかと思ったからです。(1年 H.S.さん)

第7回東京大学金曜講座

11月2日開催の後期2回目の東京大学金曜講座は、「きれい? かわいい? 思想史から考える」と題した、東京大学 教養学部准教授の森元庸介先生の講座を40名が聴講しました。「joli」というフランス語(とりあえず「きれい」と「かわいい」のあいだぐらい)を例に、新しい感じ方が登場してきたかも、という歴史的なモメントのひとつを眺めてみるというアプローチの講座は、本校生に改めて知ることになったことも多かったようです。

【参加者の感想】

今まで私は「きれい」「かわいい」というと、顔や体のことだと考えていた。しかし、18世紀のフランスの小説家ラクロは、『きれいな女』で、きれいな女とは、表面的なきれいさではなく、何度も恋愛にチャレンジするような大胆さのことを言っている。「きれい」と「美しい」も、今では同じもののように感じられるが、18世紀のフランスでは、きれいといったら小さくて細いという意味も込められていて、若くて体の細い女性には「きれい」、年配で体の大きい女性には「美しい」という言葉を主に使っていたことを知った。今と昔だけでなく、国と国の間にも「きれい」の意味に違いがあることを知り、様々な言葉をグローバルな視野でとらえていきたい、と思った。(1年R.U.君)

18世紀のフランスの芸術から「きれい(joli)」という捉え方が生まれ、そこから今使用している「きれい」に変わっていったというのは、驚きでした。この頃のフランスの「きれい」とは、子供らしい魅力として使用されており、時代とともに「きれい」のイメージが変化していったのだと思いました。(1年K.M.君)

同じ地球上の人間でも、住んでいる場所によって言葉の感覚が大きく違うのだと知りました。例えばヨーロッパでは、きれいと美しいは全く別のものであるが、ヨーロッパの「きれい」が大人で堂々としているというところは日本と同じ感覚を表したものなのではないか、と思いました。ヨーロッパで「きれい」と言えば少し嫌味っぽく聞こえたり、褒め言葉にならなかったりすると知り、1つ1つの言葉を考えて使う必要性と同時に、普段使う言葉の軽さのようなものを感じました。(1年S.I.さん)

第6回東京大学金曜特別講座

 

 

 

 

 

 

東京大学金曜特別講座(後期全6回)は、本校の日程の関係で4回のみ実施となりますが、その第1回(通算で第6回)が10月5日に行われました。講師は東京大学 教養学部 学際科学科・助教の小豆川 勝見先生で、「放射線をとことん測ってみる ―測定の現場から―」という演題で、放射線をとことん計ってみたらどんなことがわかったのかを伝えてくださいました。少人数ながら、スマートフォンを参加者は使って参加し、講師にアンケート結果や質問が届くという形態で行われ、「とてもいい講義でした」と好評でした。

【参加者の感想】

セシウムはウランの破片でとても大きなエネルギーを発することがわかりました。たった1gで人間は死に至り、プールの水がお湯になるほどとは知りませんでした。テレビで聞くベクレルやシーベルトの意味を初めて理解して、今後は情報を役立てることができそうです。(1年 A.S.さん)

原発事故で飛散した放射性物質の量は手に載るほど少ないことを知り、とても少ないように思えたが、その量を回収するためだけに数兆円もの予算が使用されていると知り、驚いた。今日の講演を聴いて、放射線を安全に使用する技術を持っていない私達がそれを使用していいものなのか、疑問を持った。放射線についてより多くの人に知ってもらい、社会全体で考えなければならない問題だと思った。(1年 A. T.さん)

 

 

H30 第5回東大金曜講座

7月13日(金)、本校では第5回目となる「東京大学 高校生と大学生のための金曜特別講座」が本校大講義室で行われました。今回は、「微積分でよみとく脳・生命・社会」というタイトルで、東京大学先端科学技術研究センターの小谷潔先生にご講演いただきました。参加者は高校1年次生10名と2年次生1名、保護者1名、教員3名でした。「微積分」ということで、高校1,2年次生にとっては、まだ未習分野であることから、難しい内容になることが予想されました。しかし、いざ講演が始まってみると、難しい微積分の計算は省かれ、自然現象のみならず経済などの社会現象の中にも数学の微積分が役立っていることが興味深く紹介され、文系理系問わず教養が深まる講演となりました。残念ながら高校3年次の参加はありませんでしたが、微積分を学習した3年次生であれば、一層興味深い内容であったに違いありません。受験勉強の息抜きにでも、この東大金曜講座を受講してくれる3年次生が現れると、受験解法だけでなく、興味や関心が広がり、向学心の向上にもつながっていくものだと思います。

生徒の感想

意外なところで微積分が使われていることに驚いた。今、微分を授業で習っているので、楽しみながら将来使えるようにしたい。また、三角関数、指数・対数関数、確立、データ分析とも深く関わっていることがとても面白かった。自分は文系だけれども、数学全体的に頑張ろうという気になれたので良かった。(2年男子)

 

これから学ぶ微積分への興味が高まった。社会に出てから使わないような計算も、使う機会があるのだなと思った。今回の講座はとても難しかったが、いつか理解できるようになりたい。(1年女子)

微積分をまだ学習していないので難しかったです。微積分は高校で学んでから大学でも学び直すくらい大切だとわかったので、しっかりと学習していこうと思いました。様々な物事の法則や規則を読み解くことに微積分は役立っていることが分かりました。関数で表される動きや法則は、私たちの生活に関連しているところもあり、微積分は身近なものだと感じました。(1年女子)

 

H30 第4回東大金曜講座

6月22日(金)に、本校では4回目の東京大学金曜講座を実施しました。今回の講義内容は工藤和俊先生(東京大学大学院情報学環・学際情報学府・准教授)による「運動の上手な人はどこが違う?」で、高校1、2年次75名が参加し、多くの学びを得たようです。

生徒の感想から

この講座を聞いて思ったことが2つあった。1つ目は、やはり努力は才能を超えることがあると思ったことだ。1万時間の法則を実践していた人は、日本代表など努力のために才能以上のものを得ていて、改めて努力のすごさを知ることができた。2つ目は、人体のすごさだ。ピアノやドラムやダンスが上手い人は力の抜き方をしっかり身につけているということだった。才能以前の問題で、これもまた努力が功を奏し、体が順応して身につけたものだと知ることができた。(1年 M.I.)

様々なスポーツのプロと一般の人では、筋肉の動き、共伸縮が大きいか、小さいか、力の抜き方や抜くところ、見ている場所や頭の動きなどが全然違っており、こんなにも違うものかと思った。トータルで運動をうまくなりたい時に、それぞれの階層構造、階層間の伸びしろを伸ばすことが大切、と仰っていたので、自分に合っている、伸ばしやすい所をしっかりトレーニングしていきたいと思った。意識をしないで自然に力が抜けるのは凄いが、練習が大事だとわかった。(1年 T.O.)

H30 第3回東大金曜講座

6月8日(金)の午後5時半より、東京大学教養学部の教授、池内昌彦先生による「光合成とバイオテクノロジー」と題した講義を、高校1年次生23人が受講しました。炭素濃度が上昇している世界における、重要な研究分野をわかりやすく説明していただき、参加生徒は熱心に聞き入っていました。

生徒の感想より

今回の講座から生命科学やバイオテクノロジーの魅力をこれから私たちがさらに知っていくことが大切だと思いました。ペプシという酵素がとても優れていて、遺伝子改良に期待ができると思います。人間などの動物が光合成をできる時代という不思議な世界が楽しみです。(高校1年 M.S.さん)

光合成をする生物を効率よく利用するには、いくつかの課題があることが分かった。また、シアノバクテリアや大腸菌に他の遺伝子を入れることで、ソルビトールなどの普通は作れないものを作れるという話を聞き、将来的には様々なものがシアノバクテリアなどから生産される時代が来るかもしれないと思いました。(高校1年 Y.T.君)

H30 第2回東大金曜講座

5月11日(金)の午後5時半より、東京大学教養学部の準教授、鳥井寿夫先生による「タイムマシンは可能か?:原子時計とウラシマ効果」と題した講義を、高校60名、中学生1名が受講しました。テレビ会議による受講ですが、講義後には本校1年生がチャットによる質問をし、鳥井先生に解説もして頂きました。

生徒の感想より

未来へのタイムトラベルが、現存の物理学(一般相対性理論など)で理論上可能であることに驚いた。こうした理論をアインシュタインがはるか前に説いたのはすごいと思う。物理に興味を持つとても良い機会になった。(高校1年 M.E.さん)

講義を受けて現代科学の進歩にとても驚きました。アインシュタインの相対性理論などから、未来へのタイムトラベルは原理的に可能であると聞き、時間・空間的な物の移動ができるようになるにはどんな技術が必要になるのか興味を持ちました。原子時計の存在とそれに関わることを学べてとてもためになりました。物理学は私たちの生活に大きく影響しているので、こういった科学の進歩について学び、また自分にどんな関わりがあるのかを知ることは重要だと感じました。(高校1年 H.A.さん)