年: 2025年

1年次 国際理解講演会が行われました

9月4日に、日本電子(株)技術顧問、(公社)日本顕微鏡学会 学会連携推進委員の広瀬治子 先生をお招きして、本校1年次を対象に国際理解講演会を実施しました。広瀬治子先生は、山口大学にて獣医師免許、医学博士を取得された後、帝人(株)に入社し、バイオミメティクス研究会運営委員や、日本顕微鏡学会 常務理事などを歴任し、2022年に帝人(株)を退職後、JEOL(日本電子株式会社)技術顧問として活躍されています。

今回の講演では、「みなさんの日常と電子顕微鏡」というテーマで、日本が世界に誇る科学技術である電子顕微鏡について、その構造や製造過程、さらには日常生活や社会のさまざまな場面での活用事例について、わかりやすくお話しいただきました。生徒たちは、電子顕微鏡が多様な分野の研究開発や社会課題の解決に貢献していることを学び、科学技術への理解と関心を一層深めることができました。

講演を聞いた生徒からは、以下の感想が寄せられました。

・日本電子株式会社の生産拠点が山形にあるということに驚いた。工場というと、太平洋ベルトのような沿岸部の工業地帯を想像してしまう。しかし、山形のような自然が豊かで静かな土地が「電子顕微鏡」という精密な製造工程を必要とする作業にマッチしているのだという。山形だからこそできるものづくりに誇りを持ち、地域の特色や良さを守っていかなければならないと感じた。

・顕微鏡を物を観察する道具としてしか見ていなかったが、「問題を可視化し、解決するためのツール」として使われることを知り、顕微鏡に対する考え方が変わりました。

・バイオミメティクスという技術の話が印象に残りました。ハスの葉の表面の構造を真似てヨーグルトのフタが作られていたり、サメの皮膚の構造を学んで、水着が作られていることを知り、驚きました。多様な生物の機能が私たちの生活に役立てられているのだと、電子顕微鏡の活用を身近に感じることができました。

広瀬治子先生、お忙しい中、貴重な講演をしていただき、誠にありがとうございました。

令和7年度沖縄・西表フィールドワークに行ってきました

令和7年7月31日㈭から8月4日㈪まで沖縄県石垣市の石垣島と竹富町の西表島に本校高等学校の1年および2年の生徒23名が令和7年度沖縄・西表フィールドワーク研修に行ってきました。

7月31日:東根市のおいしい山形空港に集合し、保護者の皆様の見送りを受けてJAL174便で羽田国際空港に向かいました。関東地方は雲が多く空港手前で少しゆれました。羽田国際空港では昼食を取り20分遅れのJAL973便で新石垣空港に向かいました。天気は良く富士山もきれいに見えました。沖縄島付近からはエメラルドグリーンの海が見えきれいでした。石垣島は湿度が高く南国でした。夕食を空港内で食べましたが、人が多く食事をする場所はどこも混んでいました。タクシーに分乗し、街路燈のまったくない密林に囲まれた山道を前勢岳頂上付近の石垣島天文台まで行きました。残念ながら曇りで少し月が見えましたが星を望遠鏡で見ることができませんでした。代わりにスライドを使って石垣島で見える「南十字座」や「カノープス」「夏の星座」の説明をしてもらいました。九州以南で最も口径の大きい口径105㎝の「むりかぶし望遠鏡」を見学しました。天文台の屋上から石垣市内の明かりや石西礁湖方面の島々の明かりがきれいでした。その後、ジェットコースターのような山道を下り、ホテルに着きました。

8月1日:ホテルを出て荷物を引いて離島桟橋まで歩いていきました。離島桟橋は石垣島から周辺の島々への船が出る場所で多くの人がいました。船に乗り40分ほどで西表島の上原に着きました。船はほぼ満席で生徒の多くは外の席に座り景色を堪能しました。昨晩行った天文台や竹富島、小浜島などの奥に台地状の西表島が見えました。上原港でバスに乗り換え、琉球大学西表研究施設で、荷物をまとめてマングローブ林のある船浦湾に向かいました。バスを降りて琉球大学渡辺准教授の案内でマングローブ林を探索しました。満潮に近く、多いところでは胸近くまで水がありました。生徒は7種類のマングローブ林を構成する木々、アナシャコがつくる陸地、キバウミニナの食事、巨大なヒルギシジミ、多数のシオマネキなどを見る貴重な体験をしました。帰りは道路に戻り琉球大学西表研究施設まで歩いて戻りました。道路わきがヤシやクワズイモ、ヘゴ、アダンなどの密林状態で隙間がないことに驚きました。泥を落とし着替えてバスに乗り上原港で昼食休憩を取りました。次に住吉の星砂の浜に行きました。海岸は穏やかな砂浜なので多くの家族が海水浴に来ていました。砂と思われたのはほとんどが底生有孔虫の殻でした。星砂と言われる突起があるものや円盤状のものなど様々な有孔虫の殻がありました。また、岩礁をつくっている第四紀の琉球石灰岩とその下の新第三紀の硬い西表層の砂岩・泥岩の様子を見ました。丸いポットホール、亀甲状の割れ目なども見ることができました。バスに戻り白浜港に行き、船浮まで船で行きました。昨日まで台風と津波の影響で波が高かったとの事ですが、穏やかな海を10分ほど進むと船でしか行けない船浮に着きました。宿のふなうき荘ではリュウキュウアカショウビンのキョロロローという鳴き声が鳴り響いていました。夕食の時間までに今日使ったラッシュガードなどの洗濯をして過ごしました。夕食は班ごとに同じテーブルにつき食べました。同じ班員同士が話をしながらにぎやかに食べました。タケノコの煮物やイソハマグリの味噌汁などをいただきました。食事の後ご主人の池田卓さんの話を伺いました。歌手、船浮海運社長、民宿の経営など様々な事を行い本も出されている話は説得力がありました。雲があり残念ながら星は見えませんでした。夜になっても暑いままでした。

8月2日:夜明け前にイダの浜まで散歩をしました。とてもきれいで波も穏やかでした。多くのカニ孔、オカヤドカリを見て人の痕跡がほとんどない静かな浜を堪能しました。朝食後、午前中シーカヤック午後シュノーケリングの班と午前シュノーケリング午後シーカヤックの班に分かれて活動しました。昼食は内離島西側の硬く締まった砂浜で弁当を食べました。シーカヤックで水打川のミズウチの滝まで行き滝の水を浴び、滝つぼで泳ぎました。白浜と内離島往復+αで7㎞ほどをこぎとても疲れました。シュノーケリングは船でサバ岬を廻りゴリラ岩を見て、綱取集落跡の東海大学沖縄地域研究センター付近で器具の使い方の練習をしました。慣れてから西側の崎山湾で様々なサンゴ礁の生き物を観察しました。青や桃色のサンゴ、色鮮やかな熱帯の魚たち、シャコ貝、ウミガメなどを見ることができました。浅い部分には死んで白くなったサンゴ骨格がありました。時折雨が降ったりしましたが貴重な経験が出来てよかったです。夕食には地元で採れた魚 グルクン(タカサゴ)のから揚げ、島豆腐の味噌汁などが出ました。ゆっくり最後の会食を楽しみました。食後、外で雲の合間から星空が見えました。緯度24度で北極星が低く、牛飼い座、おとめ座、白鳥座、琴座、わし座などがクッキリ見えました。残念ながら雲が多く満天の星にはなりませんでした。昨晩から時々降雨があったのでカエルの鳴き声がうるさいほど聞こえました。

8月3日:カエルの大合唱で目が覚めました。朝荷物をまとめて朝食後に船浮を後にしました。白浜まで船で行き浦内川までバスで行きました。遊覧船に乗り浦内川をさかのぼりました。浦内川は沖縄県で最も長い川で100種類以上の魚が住む川です。魚が時々跳ねたり、リュウキュウイノシシやチュウサギ、カンムリワシ?などが見えました。本当に生き物にあふれていました。終点の軍艦岩で降りて、展望台、マリデューの滝、カンビレーの滝まで歩きました。途中キノボリトカゲ、マルヤスデ、などが道端にいました。熱帯の密林を構成するヤシ、シダ、ヤブレガサウラボシ、サキシマスオウ、アコウ、ガジュマル、クワズイモ、アダンなどが見られました。マリデューの滝は水量が多く迫力がありました。カンビレーの滝のポットホールにはオタマジャクシがいて、いつもカエルが発生する亜熱帯を実感しました。帰り道、セマルハコガメが散歩をしていました。動きが速くじっとしていませんでした。遊覧船に乗り込み汗を拭き船の中で昼食を食べました。次に産業遺産のウタラ炭鉱跡まで行きました。明治時代にエネルギー資源を求めて施設をつくったのが跡形もなく、閉鎖から約80年で密林状態になることを実感できました。バスに戻り西表野生生物保護センターに行きました。センターでは2班に分かれて展示の説明とVTRを見ました。解説員の説明で希少生物の保護と観光で生きる島民の生活の両立は難しい事を実感できました。大原港へ行き船で石垣島に行きました。日曜日なので船は満員でした。離島桟橋に着いてホテルまで歩いて行きました。ホテル着後夕食と買い物に行きました。

8月4日:ホテルで朝食後、バスで石垣島鍾乳洞に行きました。鍾乳洞は140万年前から13万年前にできた琉球石灰岩が隆起後、雨水(弱酸性)に溶食されてできたものです。上から垂れた鍾乳石と下から伸びた石筍や溶けてできた空洞を覆う様々な形の石がきれいでした。石垣空港に向かう途中では広いサトウキビ畑が見えました。空港は多くの人がいて混雑していました。飛行機ANA090便が遅れたため30分ほど遅れて出発しましたが順調に羽田空港に着きました。空港内で全員が今回の研修に対する感想を発表しました。山形行きの飛行機JAL179便は出発が1時間近く遅れ、おいしい山形空港に1時間近く遅れて19時30分頃に着きました。

*参加した23名が4泊5日の日程を無事に過ごすことができ、予定した研修をすべて行うことができました。

7月31日:石垣島天文台むりかぶし望遠鏡の前で

8月1日:船浦湾マングローブ林で琉球大学渡辺准教授の説明を聞く

8月1日:船浦湾マングローブ林の中の川を渡る

8月1日:星砂の浜で星砂を採集

8月2日:日の出前のイダの浜で

8月2日:崎山湾のサンゴ礁

8月2日:崎山湾でシュノーケリング

8月2日:内離島で昼食後に海に浸る

8月2日:シーカヤックでミズウチの滝の水を浴びる

8月3日:浦内川カンピレーの滝で

8月3日:浦内川稲葉集落跡リュウキュウイノシシとカンムリワシ?

8月3日:浦内川遊歩道で機敏なリュウキュウセマルハコガメ

8月4日:石垣島鍾乳洞で

東桜探究フェスタ2025を行いました

8月3日(日)山形県立図書館の研修室にて、東桜探究フェスタ2025を実施しました。本校の総合的な学習の時間に行っている探究活動「未来創造プロジェクト」の昨年度の成果を現中学2、3年生、高校1年生の代表各3グループが発表しました。本校を卒業し、大学生となった先輩からアドバイスをいただくとともに、現在の大学での学びについてもお話を聞きました。また、高校生の代表11チーム(各種コンクール等に出場)の研究をまとめたポスターも掲示しました。

当日は探究学習に興味のある県内の小学生とその保護者の方、一般の方にもご来場いただき、質問や感想などを頂戴するとともに、意見を交流することができました。

 

 

 

 

 

 

 

本校の探究学習の主なねらいとその概要内容を紹介します。

  • 中学1年生は「身近なところからデザインする」というテーマで、デザイン思考を生かし、自分の周りに目を向けながらよりよくしようとする姿勢と発想を生み出す力を育成します。身近な困りごとを解決するために、様々な方向からアプローチを繰り返し、課題解決策を目指します。モノ・コトに関するデザインについてアイディアを練り上げ、プロトタイプをつくり実際に試してみることで改善点を洗い出し、また作り直すなど、試行錯誤する体験を協働的に行ってきました。

【発表内容の要約】

◇防止で寝癖を防止する

◇食器を早く乾かすラック

◇出し入れしやすいロッカー

  • 中学2年生は「やまがたの未来をデザインする」というテーマで、社会のつながりの良さや郷土愛を育むとともに社会や地域のために自分たちができることを行動する力を育みます。出身小学校の協力を得て、地元の小学生を対象に紹介する機会をつくったり、地元の公民館や各種機関の協力を得て、参加者と交流しながら地域の良さを伝える場をつくったりしてきました。中には継続して、今年度も活動しているものもあります。

【発表内容の要約】

◇天童織田藩と維新軍楽の歴史伝承で郷土愛を育む

◇紙芝居で伝える「若木神社」

◇果樹廃棄物を活用した「果物染め」

  • 中学3年生は、「社会に貢献できる未来の自分をデザインする」をテーマに、個々の興味関心に基づき、調査研究をし、社会の多岐にわたる分野において活躍、貢献できる資質能力の素地を作ります。専門家の研究した文献を参照しながら、自分なりの仮説をたて、検証実験を繰り返し、結論を導きました。

【発表内容の要約】

◇音楽によって運動パフォーマンスは上がるか

◇果物電池による発電

◇紙飛行機の滞空時間を伸ばす

 

 

 

 

 

 

 

本校の卒業生である山形大学大学院生と東北大学学部生が参加し、生徒の発表内容にアドバイスをしてもらいました。発表者はもちろん聴衆者も、深く考えるきっかけになりました。最後に東桜学館中学校・高等学校に在学中に学んだこと、現在の大学での学習や研究内容についてお話しいただきました。中高生の時の探究が、今の学びはもちろんのこと生き方にもつながっていることや失敗から学んだこと、探究そのものを楽しむことなど、等身大のお話にぐいぐい引き込まれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※中学校では8月22日に意見交流会を行います。同学年同士で発表し合い、意見を交流します。東北芸術工科大学や山形大学の先生方や本校出身の山形大学生に来校いただき、アドバイスをいただきます。

令和7年度 高校生国際サミットに参加しました

令和7年8月7日~8日、福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校で行われた、高校生国際サミットに高校2年次生3名が参加しました。本イベントは、ふたば未来学園が拠点校となっている、「WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業」の一環として、国際社会で活躍できる人材を育てることを目的に行われたものです。福島県や宮城県、石川県の高校生に加え、フィリピンやイスラエルの高校生など、生徒・教員合わせて100名以上が参加するサミットでした。

本校は、ふたば未来学園の事業連携校として、これまでもオンラインミーティングに参加し、他校の生徒と約半年間、ゼミ活動を行ってきました。今回は、対面での議論を通じ、地域や世界の課題に対し、当事者としてどのように関わることができるのか、より深く考える機会となりました。

一日目は、OECD教育局教育訓練政策課 シニア政策アナリスト、田熊 美保 氏の基調講演をいただき、東日本大震災・原子力災害伝承館の見学、歓迎レセプションなどが行われました。

二日目は、各グループで、これまでのゼミ活動や前日の見学をふまえ、「2065年への手紙」の作成・発表を行いました。「災害からの復興」や「人口減少社会の到来」などの課題に対して自分たちができることを議論し、スライドにまとめて発表しました。どのグループでも活発な意見交換が行われ、昼食の時間も議論が盛り上がる様子が見られました。

今回のサミットは基調講演やスライドの発表が英語で行われました。様々な社会課題に関する話題を英語で聴いたり発表したりすることに加え、他県や他国の高校生との交流が、生徒にとって大きな刺激となったようです。以下は、参加した生徒の感想(一部抜粋)です。


学校や住んでいる地域、学校で行っている探究の内容は人それぞれ違ったけれど、共通して自然を守りたいという思いをもって集まった仲間と多角的に議論することはとてもいい刺激になりました。各々が相手を否定せずに自分とは違った価値観を受け入れる、オープンマインドな姿勢を持つことで、新しい視点を得ることができ、自己刷新していくことでよりよい未来へ繋げていくことができるということを学ぶことができました。


今までの探究活動では、自分の周りの地域のことにしかフォーカスしていなかったけど、私たちが住む地域と他の地域を比べて探究することも大事ということを知った。OECDの田熊美保さんの話を聞いて、自分自身のコントロールの仕方も知ることが出来たのがとても良かった。


最初は不慣れな環境と知らない人への緊張からあまり積極的に話すことはできなかったけれど、それがなくなるにつれ、色々な人と話すことができました。普段話すことができない人と話すことで、違う文化や考えと出会い、とても楽しかったし、これからにも活きるような新たな考えを得ることができました。


なお、本事業について、福島県内のニュースで紹介されました(リンクはNHKのホームページ)。

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 神戸医薬研究所へ見学に行きました!

8月5日(火)に、SS総合探究Ⅱで「セイタカアワダチソウが持つ発芽・生長抑制物質の可能性」というリサーチクエスチョンを引き継いだ高校2年次3名が、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 神戸医薬研究所へ見学に行き、ラボの見学や多くの研究者からアドバイスをいただきました。

最初、神戸医薬研究所 所長 和田耕一様から薬に関する講演をお聞きし、新薬開発についての概要を学びました。新薬ができるまでの道のりは長く、新薬誕生の成功率は3万分の1とのことで、大変な苦労を強いられる現状を知ることが出来ました。その後、ラボ見学を実施していただき、最先端機器類が整然と並んでいる様子も見ることができ、研究所の規模大きさに圧倒されました。次に、本校の生徒たちが、10数名の研究者を前にして「セイタカアワダチソウが持つ発芽・生長抑制物質の可能性」のテーマで研究発表も行いました。生徒たちは様々な角度からの質問に困りながらでも何とか答えていました。最後に、研究所の職員の皆様から今後の研究についてのアドバイスもいただきました。私たちが思いつかない観点での研究の方向性など大変勉強になりました。

実際の資料分析やこの訪問をご計画頂いただいた神戸医薬研究所の立石様をはじめ、多くのスタッフの皆様にお世話になりました。本当にありがとうございました。

8月6日(水)と7日(木)は、神戸国際展示場で行われた令和7年度SSH生徒研究発表会の見学を行いました。ここでもレベルの高い研究を聞いて、その質の高さに驚いた様子でした。今後の研究の継続に期待しています。

【生徒の感想】

今回は大変貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。ベーリンガーインゲルハイムさんを訪問させて頂いた場面では、初めての発表で戸惑ってしまうこともありましたが、ディスカッションを通して今後の計画や実験方法について話し合う事ができ、大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。また、SSH生徒研究発表会では思わず圧倒されてしまうような研究発表ばかりでしたが、来年自分達もあの舞台に立てるように努力していきたいと強く感じました。この気持ちを忘れずに日々の研究に励んでいきたいと思います。

私は今回の見学で、様々な新しい発見をし、全国の高校生の探求の質の高さを実感することが出来た。ベーリンガーインゲルハイムでは薬の開発についてのお話をお聞きしたり、最先端の機械を見学させていただいたりし、薬の開発の難しさを実感したとともに、技術の高さにとても驚かされた。そして研究発表で様々なアドバイスを頂き、これからの探究活動を更に良くできるように努力しようと思った。全国SSH研究発表会では、他校の発表から自分たちの探究活動に取り入れられそうなものをたくさん発見することが出来た。そして、全国レベルの研究にとても圧倒され、自分たちもこのレベルに到達できるよう、頑張りたいと思った。今回学んだことを忘れずに、探究活動により一層力を注ぎたい。

今回参加したSSH生徒研究発表会では様々な学校の研究を聞いた。どの学校の発表もレベルが高く、研究の面白さに気付かされた。自分には考えたことがないような斬新な研究テーマを追求し、それを将来に活かしていくんだという熱意を感じた。この経験を活かして自分たちもこれからの研究により力を入れてあのレベルで戦えるように日々精進していきたい。

SSH生徒研究発表会に参加してきました!

 

 

 

 

 

 

  ポスター発表審査の様子                              会場前での記念撮影

参加生徒の感想

 発表会を通じて研究に対する考え方や方法について様々なことを学ぶことができた。例えば、実験によって得た結果をグラフ等にまとめる際、留意すべき点として「結果に偏りがないか・有意差が見られないか・十分なサンプル数であるか」などが挙げられる。また、発表していたチームの多くが何年もの研究を引き継いでおり、研究を引き継いでいくことの重要性を再認識することができた。実際、今回文部科学大臣賞を受賞したチームは小学6年から始めている研究であり、9年もの長期的に取り組んだものであった。以上のことから、研究を引き継いでいくことの重要性を学校で後輩の方々に伝え広げていきたいと思った。私たちの研究の集大成の発表会となったわけであるが、非常に充実した時間を過ごすことができたと感じている。発表している時間帯に多くの生徒や教授が来てくださり、自身らの研究をきっかけとして多く交流することができた。同時にアドバイスや人との繋がりを作ることができ、今後の活動にも役に立つであるだろうと感じた。こういった体験は実際に感じてみないと現実味を帯びないと思うため、ぜひ、多くの生徒にこのような体験をしてほしいと思った。

 今回の神戸でのSSH生徒研究発表会は私たちの研究の集大成ということもあり、これまでの研究活動はもちろん、大会で得た経験やフィードバックを活かして発表を行いました。ポスター発表はおそらくこれが最後になるのでとても名残惜しいですが、この活動の中での達成感や葛藤、結果を得られたことへの喜びはきっと忘れることは無いと確信を持って言えると思います。特に私たちの研究を引き継ぐ皆さんへ、研究への愛が原動力になります。やらなければいけないからやるのではなく、知りたい確かめたいという気持ちを大切に研究を行ってください。

 今までの発表の反省を活かし、今回は話す内容を簡潔に分かりやすく伝わるように考え直した。また、班全体で今までの大会で視聴者に指摘されたことや、教授や先生からのアドバイスを基にポスターを修正したおかげもあってか、今回の大会ではポスター発表を褒めてもらうことが多かった。自分から見ても、今までで一番伝わりやすいポスター発表だったと思う。しかし、遠慮してしまう部分もあり、もっと積極的に自ら質問に答えたり、自分から聴者に話しかければよかった。

SKYSEF2025に参加しました!

令和7年7月30日~31日、静岡県清水市で行われたSKYSEF2025に高校1年次生4名が参加しました。静岡北高校が主催する本イベントは、台湾、タイ、グアムから8校と、国内からは本校を含む6校が参加する国際科学技術フォーラムで、ポスター発表と口頭発表に分かれて発表が行われました。

初日に予定されていた開会セレモニーと、参加者の貴重な交流の場となるはずだったレセプションパーティーが、津波警報のために中止になり、翌日の発表も危ぶまれましたが、様々な方のサポートがあり、ポスター発表、口頭発表ともに無事に行うことができました。

会場では外国の学生が半数以上を占める状況で、ポスター発表では活発な意見交換が英語で行われていました。本校生徒も”What Keeps a Paper Airplane in the Air? Exploring Key Variables Affecting Dwell Time”と題して紙飛行機の飛行時間を延ばすために必要な要素について、実験・考察したことを発表し、大学の先生や、海外の学生から質問やアドバイスをいただきました。

今回参加した高校1年生は、英語での資料作成、発表や当日の交流や雰囲気など、多くのことについて学びがあったことと思います。大舞台での経験を糧に、今後の探究活動にさらに意欲的に取り組んでくれることを期待しています。

 

令和7年度東桜サイエンスラボを開催しました

令和7年度東桜サイエンスラボを令和7年7月29日㈫本校北棟2Fで行いました。

県内の小学生親子74名が参加し、4つのコースに分かれて実験を楽しく体験しました。

コースは次の4つです

コース1「身近なものでおもちゃをつくろう!~ねるねるねるね・スーパーボール・冷たい玉~」

コース2「身近なもので電池を作ろう」

コース3「楽しむ科学~めっき・シャボン玉・ブラックライト~」

コース4「DNAを見てみよう」

各コースは中学、高校の探究部が指導したり、TAとして実験の補助を行うなどして活躍しました。

加者の感想から「自分のペンダントをつくれてとても楽しかった。さいぼうを見れてよかった。」「素晴らしい準備物と環境の中で、普段経験できない体験をさせていただきありがとうございました。先着順というのが、なかなかハードルが高かったですが、良い思い出になりました。」

  

コース1:ねるねるねるねをつくる

   

コース2:できた電池でモーターを動かしてみる

コース3:めっきをしてみよう

          
       

 

 

 

コース4:親子で顕微鏡を使って細胞観察

 

START2025を開催しました

令和7年7月18日(金)、本校を会場に、第4回となる英語プレゼンテーション大会STARTが山形県教育委員会の後援で開催されました。今年度は、タイからナレースワン大学付属中等学校と、同じくナレースワン大学理学部付属科学プログラムであるSCiUS、そしてノーンヒンウィタヤコム高校の3校が海外から、国内からは東京、兵庫、新潟、岩手、秋田、宮城、福島から計10校、そして県内の3校を加え、合計16校が現地、オンラインで集いました。参加した生徒たちは、全体でのオープニングセレモニーの後、分野ごと5つのルームに分かれて、これまでの探究活動について英語でプレゼンテーションをし、その内容について他校の生徒や審査員である大学の先生方からの質問に回答しました。また、発表の後にはルームごと交流の時間が設けられ、参加者同士が親睦を深めました。参加した生徒たちからは、「母国語ではないということもありその場で対応する力はあまりなかったので沢山練習を繰り返しました。そのおかげで自分なりに良い発表をすることが出来ました。準備の大切さを改めて学びました。」「自分と似た実験をしている方の研究を聞けたので今後の実験の参考になって楽しかった。」「交流時間がとても良かった。司会の方が優しくサポートしてくれて、楽しく交流することができた」などの感想が寄せられました。

当日の発表だけでなく、準備の過程や交流の時間も、参加者にとっては特別な経験になったようです。

各Room、受賞タイトル、発表校は以下の通りです。

Room 1 

第1位:How can we increase the number of organ donors in Japan  / Asaka

第2位:Proposal for Enhancing Public Transport in Yamagata City Based on the Ausbau ÖPNV Framework / Touohgakkan

Room 2

第1位:What Stories of Stepchild Bullying Tell Us / Yokote

第2位:A Study on the Attitudes of Students and Parents at Naresuan University Secondary Demonstration School Toward Child Labor in the K-pop Industry / Naresuan

Room 3

第1位:The Relationship of Circle Sequences Inscribed in a Vertical Parabola / Naresuan

第2位:How to Make a Spinning Top Rotate Longer : An Investigation into Factors Affecting Rotation Time / Touohgakkan

Room 4

第1位:The Usefulness of vegetable -Derived surfactants / Yokote

第2位:The effects from onion extract lemon grass extract and moringa leaves extract in slowing down the adhesion of blood / Nonghinwittayakom

Room 5

第1位:Nanogel Formulation of Ocimum basilicum L. and Ocimum sanctum L. Oils for Acne Treatment and Prevention / SCiUS

第2位:Creating Traditional Mineral Pigments from Local Agate : A Study in Natural Material Use / Touohgakkan

おめでとうございます!

各校でのこれまでのご指導や、円滑な運営の協力に改めて感謝申し上げます。また、当日は多くの本校生徒もボランティアで、司会や案内役としてイベントの運営に協力してくれました。

本校としても、引き続きこのような機会を広く提供し、国際的な場面で活躍できる生徒を育成していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

【国際】タイのナレースワン大学と連携協定を締結します

 

 

 

 

 

 

 

この度、本校はタイのナレースワン大学と連携協定を締結することが決まりました。本校で行われたSTART2025のために来校したナレースワン大学付属中等学校のスコンチャイ校長と、ナレースワン大学理学部付属科学プログラムSCiUSの代表であるマルーンポン博士らと協定締結に向けた最終協議を終え、今後ナレースワン大学の学長の承認をもって、正式に協定が締結されることとなります。協定締結後は、これまで以上に二校間の連携を深めて、生徒・教員の交流事業や、共同研究を行うことを予定しています。

STARTの前日には、本校1年次、2年次生徒との合同授業や合同昼食会が行われ、タイから来校した8名の高校生との交流を本校生徒も楽しみました。また、夕方からは本校生徒会との交流事業も行われ、早速活発な交流がスタートしています。生徒会との交流の様子は、こちらの記事をご覧ください。

今後は、海外連携協力校として、互いに、本校の国際的な教育活動のさらなる充実を図っていきます。

高2授業での交流の様子「タイの発明品を英語で紹介しよう」

高1授業「パスタとマシュマロでタワーを作ろう」