11月2日(日)山形大学小白川キャンパスを会場に「令和7年度山形県中学校探究学習課題発表会」が開催されました。本校からは日頃の総合学習の時間で取り組んでいる探究活動の内容として、4テーマの個人、グループが参加し、発表しました。発表会では、他校で取り組んでいる探究活動の内容を知り、良い刺激を受けたことはもちろんのこと、自分たちの研究内容について広い視野で質問やアドバイスを頂くことができました。更なる研究に向けて意欲を高めるきっかけとなりました。発表会には、「山形大学ヤマガタSTEAMアカデミー」のメンバーとして活動している、本校の2名の生徒の発表も行われました。
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10月10日(金)は、中学1年生から3年生の全校生徒を対象に、未来創造プロジェクトジュニアフィールドワークとして、探究学習をより深める時間として午後4時間を設定しました。自分たちの探究テーマに関連する内容について校外に出て関係機関を直接訪問し、情報を収集したり、試作や検証するための実験などを行ったりするなど、存分に探究活動に取り組みました。
※ 育成したい東桜コンピテンシーは次の5つです。
【実行力】【論理的思考力】【批判的思考力】【表現力・発信力】【創造力】
◆テーマと実験の様子を紹介します。
1年【スカート×自転車問題】 1年【靴の通気性が悪い問題】
自転車をこいだ時にめくれないようにする 運動の後の靴の中は熱気がこもってしまう。
磁石を利用して道具を作り、試してみた。 靴のシートの下を冷却したらどうなるか。
サーモグラフィで測ってみた。
1年【破けにくく動きやすいズボンを作りたい】 1年【雨の日でも軽くて滑らない杖を作ろう】
まずは布の耐性を調べてみた。コンクリート お年寄りの杖の先は雨の日は滑ってしまい
土、砂利の道路で転んだ場面を設定し、布 がち。持っている杖に、ひと工夫して
(毛、綿、ポリエステル等)の強さを調べた。 滑らない杖にしたい。
2年【廃棄されるさくらんぼの魅力を 2年【規格外の野菜をリメイクせよ】
作ろう】さくらんぼ染をした糸でコース 野菜の絵具を試作する。この日の目標は
ターやキーホルダーを編む。 完成形により近づけること。
2年【脳トレで脳に”NO!”と言わせない】
養護老人施設に訪問し、利用者さんとの交流やインタビューを行った。
介護士さん等職員の方にもお話をうががって、よりよいアイデイアを生もうとした。
3年【音楽は野菜の生育に影響を与えるのだろうか】 3年【太陽光パネルを様々な条件に
違う環境下で育てたラデッシュの細胞や繊維を 設置したときの違い】
顕微鏡で観察した。 実際に太陽の光を当てて発電させてみた。
他にも、3年生は次のようなテーマで検証実験をしています。
【自家製酵母の原料の違いによるパンの保存期間への影響】
【甘酒作りの方法を用いてデンプンから甘みを取り出せるか】
【バナナの皮から潤滑油成分を抽出するには】
【最速で倒れるドミノの配置・設計はどのようなものか】
【米ぬかを用いて水質を改善することはできるのか】
本校の探究部が、今年も第13回科学の甲子園ジュニア山形県予選会に挑戦しました。本校からは1,2年生の3チームが出場しました。3チームとも8月に行われた一次予選を突破し、二次予選に出場しました。二次予選は、9月21日に山形大学を会場に行われました。一次予選を突破した他校生とともに、緊張感を共有しながらの試験に挑みました。
一次予選は、理科や数学などの複数分野(物理・生物・化学・地学・数学等)6題の「筆記試験」に、チームで協力して取り組みました。
二次予選は、一次予選の「筆記試験」の結果に加え、「実技試験」2問に取り組み、総合点を競いました。実技試験のは300満点の課題2題に取り組みます。1題は事前に課題を提示されており、今回の課題は、指定された用紙でグライダーを折り、その飛距離を競うものでした。折り方は自由で、飛ばし方も工夫次第です。何度も練習し、本番に臨みました。もう一題は、当日に課題が示され、大会側が準備した道具の中必要なものを自分たちで選び、実験方法を考えて、挑むものでした。
今年度は、惜しくも2位で、全国大会への切符を逃しました。来年こそは全国大会出場をねらおうと、探究部はまた学び続けます!
◆2位 東桜学館中学校 Cチーム◆
松田 純麗さん 遠藤 日陽さん 奥山 修都さん
石原優虎王さん 中川 楓彩さん 長坂 律杜さん
◆4位 東桜学館中学校 Aチーム◆
浅黄 悠貴さん 西塔 想太さん 佐藤 舞奈さん
塩野 正宗さん 髙橋 羽珠さん 森谷 一輝さん
◆5位 東桜学館中学校 Bチーム◆
石原 龍王さん 國分 百華さん 今野 潤 さん
岡﨑 楓 さん 佐藤 咲翔さん 多田 和史さん
第75回山形県統計グラフコンクール
第13回算数・数学の自由研究コンクール
本校では、夏休みの課題として、2,3年生全員が上記のコンクールのどちらかに挑戦しています。
日常生活や社会の中で感じた疑問を、数学の学びを生かして発展して探究していくことの面白さを感じたり、生活の中でどのように役立っているのかを考えたりするきっかけにしてほしいと考えています。また、それらを統計的に整理し、考察することで、新たな疑問を持ったり、新たな見方ができるようになったりすることが期待されます。これからも、身の回りの中の事象を数学の数学的な見方や考え方で見て、根拠をもとに論理的に説明する力を高めていきたいと思います。
【第75回山形県統計グラフコンクール入賞者】
山形県教育長賞「そうだったのか!眼精疲労の原因は斜位!?」 3年 松田 蓮音さん
審査委員特別賞「熊の目撃数とブナの関係性について」 3年 伊藤 春人さん
佳作「外国人ウケの良い山形県へ」 3年 佐藤 沙星さん
佳作「増える!外国人住民どう変わる?地域社会」 3年 今野 澪 さん
上記の上位2名の作品は、全国統計グラフコンクールに出品されました。松田さんは全国でも入賞しました。
また、今年度も学校として優秀学校賞を頂戴しました。
【第73回統計グラフ全国コンクール入賞】
★佳作「そうだったのか!眼精疲労の要因は斜位!?」 3年 松田 蓮音さん
【やまがたSDGs活動発表会出場】
【サイエンスキャッスル研究費 ロッテ賞2025認定】
山形新聞社による年間企画「山形SDGsアクション」の主要事業「やまがたSDGs活動発表会」が令和7年9月25日に山形市の遊学館で開催されました。県内の小中高校11校の代表が日頃の研究成果を発表しました。本校からは、中学3年松田蓮音さんが参加し、堂々とした姿で発表に臨みました。発表タイトルは「地域の歴史を知り、郷土愛を感じてもらおう!~天童織田藩と維新軍楽から~」というもので、母校小学校の地域活動に注目した内容でした。松田さんは昨年から母校小学校に足を運び、後輩たちに江戸末期の天童織田藩から伝わる「維新軍楽」について、その歴史をわかりやすく伝える活動に取り組んできました。今年も昨年の内容に引き続き、さらなる深化を進めようと探究活動を頑張っています。
中学3年東海林朝日さんが取り組んでいる、研究テーマ「カリンの還元剤としての可能性」がサイエンスキャッスル研究費ロッテ賞に認定され、株式会社ロッテ社員の方によるメンタリングや研究費の助成を受けることとなりました。採択件数は(全国中高生対象)3件で、その一つとして本校中学生生徒の研究内容が選出されたこ とになります。現在では、リモートによる定期的なメンタリングを受け、自らも予備実験を重ねているところです。今後の見通しとしては、東京科学大学を会場に行われる「サイエンスキャッスルワールド2025」への参加や全国の採択者による成果発表会への参加等があります。科学の可能性に、飽くなき探究心で挑んでいます。
10月24日(金)、後期第2回目となる、東京大学教養学部主催の「高校生と大学生のための金曜特別講座」の受講を校内で行いました。今回は、中学生15名、高校生66名の計81名の生徒の参加となりました。今回は、「2次元(描ける)3次元(見える)4次元(感じる?)… 無限次元(るるる?)」と題し、東京大学 理学部 数学科・教授 高津 飛鳥先生から授業をしていただきました。
受講後の生徒からは以下のような感想が寄せられました。
・今回の金曜講座では、2次元から3次元、そして4次元以降の多次元空間へと概念を拡張しながら、超立方体や超球体といった構造を通じて“次元”の本質について考える機会を得ました。私たちが普段当たり前のように感じている空間の感覚が、次元が増えることで全く異なる性質を示すという話が印象的でした。特に、超立方体の各頂点や辺の関係性が次元の増加とともにどのように変化していくか、また超球体における体積や表面積の振る舞いが直感と大きく異なるという点に、数学的な美しさと不思議さを感じました。多次元という一見抽象的なテーマを通して、数学が持つ想像力の広がりや、目に見えない世界を論理で描き出す力を改めて感じる講義でした。
・n次元のものの体積を考えるときはn-1次元のものの体積を考えればよく、n-1次元の体積が長さl(半径r)だけ積み重なっている、という考え方が新鮮だった。数ⅡBの微積分、数列を学習したら、もう一度考える機会を持ちたいと思う。最後に言及された、超球体の体積Bn(1)は、無限大に発散せず0に収束するというものは今の自分では説明できなかったので、これを示すことを今後の課題としたい。
今回の講義では、タイトルに興味を惹かれ参加した生徒も多く、空間を数学的視点から捉える手法を熱心に学んでいました。一見創造しづらい空間図形の様子もわかりやすく説明してくださり、生徒たちの今後の学習意欲がさらに高まったように思います。また、高津先生の学生時代のお話をお聞きし、「先生のように授業で習ったことに疑問を持ち、自分の中で納得するまで問題と向き合う姿勢を持つようにしていきたい」と多くの生徒が感じ、良い刺激となったようです。
10月10日(金)、令和7年度後期の東京大学による、高校生と大学生のための金曜特別講座が開講されました。本校からは、中学生7名、高校生29名の、計36名が聴講しました。「生き物はなぜ過酷な環境にも適応できるのか?――細菌に学ぶ複雑システムの適応原理」というタイトルで、東京大学教養学部 統合自然科学科・教授の若本 祐一先生から、生物物理学についての講義をしていただき、生徒からは次のような感想が寄せられました。
●生物物理というあまり触れたことがない分野だったけれど、とても興味深い講義だった。多細胞生物だけでなく単細胞生物についても過酷な環境における適応能力があるということを初めて知った。細胞が置かれている過酷な環境を再現して増殖しにくくした実験でも、大腸菌などの生物が生き残ろうとする性質があることに驚いた。増殖について強い意識があると感じたし、生命に関する重要な部分を変えないで適応していくのもおもしろいと感じた。
●自分たちの何倍も小さな細胞の強い生命力に驚いた。細胞は、温度や抗生物質、放射線などの様々な環境へ適応・順応していて、細胞の適応力・順応力は、体の大きな自分たちと比べ物にならないほど強いものなのだと思った。 細胞の抗生物質に対するパーシスタンス現象では、しぶとく生き残ろうとしたり、集団の中で新たに死ににくい細胞が生まれたりなど、自分のその環境への弱い構造を変化させる能力が面白いと思った。 若本祐一さんのおっしゃていた、ゆらぎが適応において重要だという考えにすごく納得した。
微細な生物の生き残り方を学び、感銘を受けた、また、自分ごとに置き換えて、粘り強く頑張ろうと思ったという感想を寄せてくれた生徒もいました。今回の講義では、最新の研究や学問だけでなく、細菌の生き様を通して、私たち人間にとって大切なことも教えてくれたようです。
本校で聴講する東大金曜講座は全6回を予定しています。引き続き、多くの生徒の皆さんの参加をお待ちしています!

10月8日(水)に、本校の高校2年次生が中心となり「未来創造プロジェクト」中間発表会・生徒交流会・教員交流会を実施しました。この会では、中学校3年生と高校1年次生が高校生2年次生の研究発表を見学し、質疑応答を通してお互いに学びを深め合いました。また、研究アドバイザーとして、山形大学理学部栗山恭直教授や山形県立保健医療大学保健医療学部遠藤恵子教授など多くの先生方にご出席いただき、生徒の皆さんが行った全ての研究に様々なアドバイスを頂きました。さらに、この発表会では、県内から寒河江高校・長井高校・致道館高校・酒田東高校・村山産業高校・上山明新館高校、県外から岩手県立水沢高校・宮城県古川黎明高校より総勢85名もの高校生にご参加いただき、より活発な発表会となりました。そして、発表会終了後、本校生徒24名と他校の生徒の皆さんが小グループを作り、生徒交流会も行いました。ここでは普段の探究活動の取り組み状況や悩みなどを自由に話し合い、お互いに情報の共有化を行いました。さらに本年度も、引率教員8名による交流会も行い、お互いの学校の探究活動指導について和気あいあいと様々な話ができ、大変有意義な時間となりました。生徒の皆さんには、これらの機会を経験し、今後の成果発表会に向けて更なる深化を期待しています。

開会式の様子

ポスター発表の様子 その1

ポスター発表の様子 その2

ポスター発表の様子 その3

生徒交流会

教員交流会
8月22日(金)に、未来創造プロジェクトにおける意見交流会を行いました。これまでの探究活動の内容を発表し合い、意見を交流することで、見方を広めていくとともに考えを深め、今後の探究活動の方向性を探っていくことをねらいにしています。
ここでは、東桜コンピテンシーの【表現力・発信力】【傾聴力】【批判的思考力】の育成もねらいます。
発表は、ポスターセッション形式で、1グループ20分を持ち時間とし、探究テーマの設定理由や今考えている探究の方法などを説明しました。
東北芸術工科大学より5名、山形大学より1名の先生方、そして山形大学理学部の学生さん5名(本校の卒業生)も助言者として来校いただきました。全学年、活発な発表が行われ、聞き手も疑問点を発表者に積極的に質問し、共によりよい探究となるようにと発言する前向きな姿勢がみられました。この意見交流会を通して、これまでの探究活動に新たな気づきが加わりました。今後はフィールドワークに臨み、さらなる探究の深まりをめざしていきます。


◆基本目標(6年間)と中学校の学年毎の大テーマとめあては添付資料の通りです。
◆ここまでの学習の様子を、学年毎に簡単に振り返ります。
【1学年】***つくる・うみだす【身近なところからデザイン(よりよく)する】*****
5月 探究の根幹となる「デザイン思考」「Yes, and」の考え方を理解
東北芸術工科大学の柚木泰彦教授をお招きし、「デザイン思考」について学びました。デザイン思考は、本校の探究学習「未来創造プロジェクト」を進める上で基盤となるイノベーション・メソッドです。ガイダンスでは、「Yes,and」の会話からアイデアを広げていく手法や「Will、Can、Need」の意識で課題を見出していくことを学びました。今年度も、3回にわたり「デザイン思考」について演習をしながら学びました。
- 1回目:ガイダンス 「デザイン思考」「Yes,and」「Will,Can,Need」
- 2回目:「身近な課題を通してアイディアの広げ方やまとめ方を学ぶ」
- 3回目:「他者の視点に立つ探究の基本姿勢を育む」友人のペンケースをデザインする
演習では、仲間との交流から課題を明確化するワークなどを行い、課題解決の糸口を探ることができました。「友人のペンケースをデザインする」では、友人の思いに寄り添って、自分たちでアイデアを膨らませたプロトタイプの制作を行いました。使用する人の思いに立ち、インタビューを繰り返してアイデアを考え、試作品を製作しました。



6月 「身近なモノ・コト に、なんでやねん!」で「探究のタネ」を見つける
身近なことから興味のタネを見つけ出すために、『身近ななんでやねん』をテーマに、1日の行動のリスト化し、「なんでやねん」とつっこみを書き、それらを細分化していきました。また、春課題『探究のタネ探し』(本校作成)を活用して、自分の困りごとだけではなく、家族の困りごとにも視野を広げました。
※本校使用テキスト 未来を拓く探究シリーズ「探究ナビ」Benesse 参照
7月 「探究のタネ」を育て、課題設定する
多面的に見通すためにワークシート(フイッシュボーン等)を用いて、探究のタネを育て、課題設定しました。その課題を解決するために、インタビューしてリサーチしたことなどをもとに、夏休みの活動も含めた探究計画を立てました。
※本校使用テキスト 未来を拓く探究シリーズ「探究ナビ」Benesse 参照
※1年学習シート①②
【2学年】***うごく・つながる【やまがたの未来をデザイン(よりよく)する】****
5月 地域創生講話を聴き、視野を広げるとともに「探究のタネ」を探す芽を育てる
広い視野で人々と力を合わせて共に生きる社会をつくるために、地域に深く根ざしてご活躍されておられる3名の方を講師にお招きし、地域創生講話を開催しました。
- 大山精機専務 大山 真吾 様
- 果樹園経営 結城こずえ 様
- 社会福祉士 柴田 邦昭 様



第1回は、大山精機の大山真吾様より「君たちが創る価値の羅針盤」と題してお話しいただきました。 「何のため(目的)を考えれば、本当のニーズを見つけられるということを知り、「イノベーション創出思考法」では、「新しい価値」のとらえ方や付加価値をつけることの大切さなどを学びました。
第2回は、山形まるつね果樹園の結城こずえ様より農業支援についてお話しいただきました。結城様は、ニューヨークの国連本部にて、国連女性の地位委員会でスピーチの経験をお持ちで、また、やまがた農業女子ネットワークの発起人でもあります。何事も前向きに行動してみることの大切さを学びました。
第3回は、社会福祉士の柴田邦昭様に、「私たちの生活と福祉」と題してお話しいただきました。講話の最後には、柴田様より「未来を担うキミたち一人一人が『誰かを思いやる気持ち』を持つことが地域の力になる」とのメッセージをいただきました。
6月 課題を見つけ、テーマを探る
新聞や市報、広報誌などから気になるワードを拾ったり、山形県の様々なデータを分析したりすることを通して、地域を知り、山形の良さや課題を見つけました。自分が興味を持ったキーワードから「自分がやりたいことは何か」「社会で求められていることは何か」「今の自分が技術的にできることか」を改めて自己に問いかけながら探りました。
7月 テーマを設定し、解決方法を探る 見通しを持つ
課題設定に向けたビジョンシート(本校作成)を用いて、探究の具体的なビジョンを明確に持ちました。ターゲットを明確にし、どんなことをねらいとして、誰とつながると上手くいくかを考え、具体的にどんな行動を起こしていくかを考えました。
※2年ワークシート①②③
【3学年】さぐる・たしかめる【社会に貢献で見る未来の自分をデザインする】
4~5月 課題研究テーマ決定に向けて
本校の高校の先生を講師に迎え、「課題研究」について講義をいただきました。3年では、個々の興味関心に基づき、社会の多岐にわたる分野から、テーマを見つけ研究していきます。リサーチクエスチョンとは何かということや、リサーチクエスチョンをより焦点化して検証を進めていくことについて、先輩方の実践例をもとに学びました。情報収集(先行事例・先行研究)⇒リサーチクエスチョン⇒仮説⇒検証方法の検討⇒検証(調査・実験)⇒結果の考察⇒新たな仮説 というプロセスで、実践を通して学びます。
6月 リサーチクエスチョンを導く
個々の興味・関心のあることをキーワード化し、そのキーワードについて定義を明らかにし、学術分野に分類します。それに関わる先行研究を調べ、具体的な「問い」を立てます。「問い」を立てるために、関連する知識を広げたり整理したりしながら、キーワードに刺さっていきます。生徒それぞれの興味・関心を掘り下げるということは、生徒自身の今後の進路選択や生き方にも関わるものであるととらえます。問いに対する答えを導く難しさと、その楽しさや喜びを味わうとともに、他者と協働して課題に向かい、飽くなき探究心を醸成しています。
※本校使用テキスト「課題探究メゾット 2nd Edition 」(啓林館)参照
※3年学習シート①②③④⑤
7月 リサーチクエスチョンの設定 検証方法を探る
「問い」から「リサーチクエスチョン」を導き、仮説を立てて(答えの予想)、研究の方向性を定めます。ゼミの先生にグループごとプチプレゼンテーションをし、助言をもとにRQ, 仮説、検証方法を検討しました。プレゼンテーションの視点として次の5つを挙げました。
■リサーチクエスチョン(RQ)
■問題の所在(研究の目的や意義、言葉の定義)
■先行研究・先行事例(この問題に関する現状・自分たちの研究との違い)
■研究の仮説(RQに対する「答え」の予想)
■研究の方法(RQの答えを導き出す手法)
ゼミ担当教員は、問い返し、リサーチクエスチョンの内容がより明確になるように指導しました。あやふやなリサーチクエスチョンは、これまでのワークシートを振り返らせ、クエスチョンマッピングを活用しながら導き、先行研究等の情報収集に努めるよう助言しました。


























