6月7日~8日に日本色彩学会第56回全国大会が山形大学米沢キャンパスで行われ、高校3年次の生徒2名が参加しました。
「東桜学館に調和する視覚デザイン~輝度から考えるピクトグラム~」というテーマでこれまでの探究活動の成果を発表し,特別賞を受賞しました。
また,多くの大学の先生や学生さんに発表を聞いていただき、研究者の方々から専門的なご助言をいただいたことで,非常に大きな刺激を受けたようでした。
【参加した生徒の感想】
全国のさまざまな研究発表を通して,色彩に関する多角的な視点や新たな知見に触れ,大変刺激的な2日間となりました。また,交流会では大学や研究機関の先生方と直接お話しする機会にも恵まれ,いただいたポジティブなご意見のおかげで,研究の楽しさや奥深さを改めて実感することができました。
多くの方々との意見交換を通して,自分たちの研究にも新たな気づきや学びを得ることができ,今後の進路や活動に向けた大きなモチベーションとなりました。
今回の貴重な経験を糧に,今後も学びを深めていきたいと思います。

山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
6月13日(金)、今年度第3回目となる、東京大学教養学部が主催する「高校生と大学生のための金曜特別講座」の受講を校内で行い、中学生2名、高校生38名の計40名が参加しました。今回は、「量子で紐解く光と物質の不思議な関係」と題し、東京大学 生産技術研究所・准教授 黒山 和幸 先生から授業をしていただきました。
受講後の生徒からは以下のような感想が寄せられました。
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・講義を聞いて、「光」と「物質」の相互作用が私たちの身の回りに様々な現象として存在していて、それが量子力学と深く関係していることにとても驚かされました。最初に出てきた、LEDや鏡、レンズなどの例は、学校でもよく見るものだったので、「光と物質の相互作用」だと知ってとても興味が湧きました。以前から知っていた「炎色反応」の裏に、そんな深い仕組みが関係しているなんて思いもしませんでした。また、先生が「世の中の流れではなく、自分の興味関心に合わせて進路を選択するべき」とおっしゃっていたのが、とても心に残っています。今、私は自分が得意な分野だからという理由で進路を選んでいますが、自分が面白いと思えることを大事にしていきたいと思いました。
今回の講義は自分にとってとても難しい内容でしたが、量子力学が、身近な現象とも関係していると知り、物理分野に対する興味がさらに広がりました。これからも、自分の「なぜ?」を大切にして学び続けたいです。
・量子コンピューターというものは古典的なコンピューターより膨大な量のデータを扱うことができ、計算も高速でできると考えられているようなので、それが今後実現し、身近なものになれば更に速いスピードで科学が進歩するのではないかと感じた。同時に、今後どのように科学が進歩するのか興味を持ち、未来が楽しみなものになった。また、理学部や工学部の実験・研究は成功したときに世の中に大きな影響を与えるのだなと今回の講義を聞いて改めて感じた。自分は工学部を目指しているので、もし自分も研究をすることになったら黒山准教授と同じように世の中に影響を与える素晴らしい研究ができるようになりたいと思った。
(生徒の感想は一部抜粋)
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30代前半という、若手の研究者から最先端の研究内容について講義を受けて、科学技術の発展の速さを実感した生徒も多くいたようです。また、若手研究者ならではの、中学、高校時代のエピソードや、進路選択のアドバイスも、比較的年の近い中高生には、いつも以上に心に響いたようでした。「5年、10年で世界は大きく変わる。流行に流されず、自分の好きな気持ちに素直に従って進路を選んでください。」という先生の言葉は、10数年前までは、まだ研究が進んでいなかった最先端の分野の研究者だからこそ言える、説得力のあるメッセージだったように思います。

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昨年度、東桜学館中学校で行った探究活動のうち、優れた活動について、発表します。
◎山形県立図書館(遊学館)3F 第一研修室 入場無料
実施日時:8月3日(日) 9:40~12:00
内容:①現中学2年、現中学3年、現高校1年の特に優れたそれぞれ3グループの探究発表
②昨年度の中学1・2・3年生の優れた探究活動のポスター掲示
③本校卒業生である山形大学大学院生と東北大学学部生による①の発表への講評と、東桜学館時代の学びから現在の研究までの道のりについて講話
駐車場は、県立図書館に隣接する西側駐車場及び文翔館東側の県営立体駐車場をご利用いただけます。遊学館1階カウンターで手続きいただきますと、2時間まで無料で停めることができます。
多くの方のご来場をお待ちしています。
東桜探究フェスタチラシPDFはこちら

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6月6日(金)に日本機械学会主催「ROBOMECH2025 in Yamagata 」が山形ビッグウィングで行われ、その中の高校生特別セッションに参加しました。
本校からは高校3年次生1名が”コマ芯棒の先端形状と回転時間の関係性について”というテーマでこれまでの研究成果を発表し、質疑応答を行いました。多くの大学の先生や学生さんに発表を聞いていただき、研究者の方々から専門的な助言をいただきました。
機械学会ということで熱気のあふれる学会発表の場も体験でき、発表生徒にとって大変有意義な時間となりました。

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毎年恒例の小学生及びその保護者、中学生を対象とした東桜サイエンスラボを、今年も実施します!
実施要項は以下の通りですので、ご覧ください。
本年度も参加者を各コース先着10組20名を定員とします。
募集期間は7月2日(水)10:00から行いますので、サイエンスラボの実施要項をよくお読みいただき、ご応募ください。なお、申し込みの際は、本校HPへのアクセスが集中するとサーバーがダウンする可能性があります。そのため、事前に申し込みフォームにアクセスしURLをブックマークとして保存していただく等、本校HPを介さずにお申し込みいただくことにご協力ください。多数のご参加をお待ちしております。
【サイエンスラボの案内】
R7サイエンスラボ募集要項
【サイエンスラボ申し込みはこちらに!】
R7サイエンスラボ申込フォーム
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6月6日(金)、東京大学教養学部が主催する「高校生と大学生のための金曜特別講座」の受講を行いました。中学生18名、高校生68名の計86名が参加しました。今回は、「史料をどう『読む』か?ヨーロッパ中世の人々の痕跡を見つけ出す」と題し、東京大学文学部准教授の菊地重仁先生から授業をしていただきました。
受講後の生徒からは以下のような感想が寄せられました。
・自分は、日本史が好きで、家にたくさん本があるが、今回の講座で、世界についても興味を持つことができた。中学では、世界のことについても学習するので、どんどん知識を取り入れたい。
・史料の「読み方」によって、一つの資料でも様々な解釈ができたり、時代背景を想像できたりと、読み方が歴史を読み解く上での大きな基盤になっていると感じた。大学では史学を学びたいと思っているので、今回学んだことを、大学の授業や研究にもつなげていきたい。
・昔の人々の文書から時代の状況が読み取れるということに驚きました。カールは財力や権力を示すために紙面に余白を残した、という話がとても面白く、時代ごとに高価なものが違って、それを利用した力の示し方がそれぞれあるのだな、と思いました。今まで以上に歴史を学ぶ楽しさに気づけたように感じます。
・人が生み出した文章において、書き手の「主観性」「時代拘束性」を考慮して読解することは重要だと感じた。史料では文書の紙の形、印章、配置などから大体の目的や書き手の立場が分かった。文章を考察するうえでは、時代背景・書き手の情報はもちろん、その文章が他の文章や社会にどんな影響を与えているのか、なども含めて考えることで理解が深まると感じた。
(生徒の感想は一部抜粋)
文書に記載された言葉だけでなく、文書の字体や、書かれた羊皮紙の性質など、様々な要素から事実をあぶりだしていく歴史学の面白さを実感できる講義でした。次回は、6月13日(金)に「量子で紐解く光と物質の不思議な関係」を受講します。
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6月3日(火)の6・7校時、高校2年次SS総合探究Ⅱにおける「研究計画書」発表会を実施しました。この会では、研究分野ごとに分かれた教室で、事前に作成した「研究計画書」に基づいて、班ごと発表・質疑応答を行いました。この会を経て、これから行う課題研究に具体性を持たせることが狙いの一つです。
本校で教育実習が行われている期間ということもあり、6名の実習生にも参加していただき、活発な意見交換ができました。生徒にとっては、今後の研究に向けた具体的な活動を考える上で、大きな収穫となったようでした。


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4月25日(金)、今年度第1回目となる、東京大学教養学部が主催する「高校生と大学生のための金曜特別講座」の受講を校内で行い、中学生15名、高校生63名の計78名が参加しました。今回は、「植物が光に反応して『動く』メカニズム」と題し、東京大学教養学部准教授の末次憲之先生から授業をしていただきました。
受講後の生徒からは以下のような感想が寄せられました。
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・植物も運動するということに驚きました。また、フォトトロピンという光受容体が植物の光合成を促進していることを知り、大変興味深く感じました。まだ理解が不十分な部分も多く、少し難しいと感じるところもありましたが、この講座を通じて植物への興味がさらに深まりました。 今後の学びに活かしていきたいと思います。
・植物は、屈性という性質があり、光によく当たるように植物が動いていることがわかった。 また、光が強すぎると葉緑体が光を避けるように動くことがわかった。植物にあまり興味がなかったが、この講義を聞いておもしろいなと思えた。
・久しぶりに東大金曜講座を受けて、大学の教授からのとても興味深い内容を聞けて、大学をとても近く感じることができました。また、この、「植物が光に反応して『動く』メカニズム」の講義は、今、高校でやっている生物の単元と同じようなもので、生物の詳しい分類の仕組みや、今まで小学校・中学校でやった生物の仕組みから少し発展した、葉緑体や、呼吸、気孔の仕組みが更に細かく説明されていて、普段の授業を更に大切にして行きたいと思いました。また、これからの東大金曜講座にも積極的に受けていきたいです。
・今回の講話を聞いて、動物と植物の定義が曖昧ななかで、私達が一般的に植物といっているものが系統樹で見るとかなり限定された範囲であることに驚いた。また、植物が曲がるのは屈性の中の光屈性と呼ばれる現象で、それは青い光をchup1が受容して葉緑体を動かし、葉緑体アクチン繊維が沢山生産されることによってそれが起こっているということで、シロイヌナズナが動いているということがわかった。しかし、まだそれが具体的にどう作用しているのかが具体的に理解しにくかったので、理解できるように学習に励んで行きたい。
・植物に光を当てると光合成をするというのは誰もが知っていることだと思うが、植物は光の波長、強さなど様々なものに反応していて、葉緑体自体も光に反応して動いているということを始めて知り、興味深いと思った。また、その反応にも植物の中の様々な物質が関わっていることを知り面白いと思った。その反応が起きる信号についてはまだわかっていないということだったが、その信号の正体を探っていく研究の方法、考察、プロセスなどを詳しく説明してくださり、探究の方法を学ぶことができた。今回学んだことを、探究学習などに活かして行きたい。
・本日の講義で、植物は自分が思っているよりも賢く、生存や進化を行っているのだなと思った。特に、植物に備わっている「光の情報を分析する機能」が備わっているのがとても興味深かった。そして、その光の情報で環境に適応して行くのが面白く、植物にも脳があるのではないのかなと思った。 私は生物があまり得意ではなかったが、今日の講義で少し興味が湧いてきたので、生物の授業も楽しみながら学べたらいいなと思う。
・光屈性や葉緑体集合反応に何が必要なのかがわかった。光の色によって反応や特徴が違うことが不思議だと思った。植物の種類によって葉緑体集合反応や光屈性に必要なフォトトロピンやnptタンパク質が違うことがわかった。植物の動くメカニズムを知り、さらに植物への興味が湧き、自分でも観察してみたいなと感じた。
(生徒の感想は一部抜粋)
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大学レベルの研究と高校授業の繋がりに気が付いて、さらに授業や探究活動への意欲が高まったなど今後の授業や探究活動への取り組みに繋がるような刺激が多くあったようです。また、新たに植物に興味を持つきっかけになった、自分で実験してみたいなど、特に高校に入学したばかりの1年次生徒にとっては、自然科学に興味を持つ良いきっかけとなったようでした。今年度前期は第5回の受講を予定しています。今年度も、この講座が生徒の学習意欲向上の手助けや、新しい学問に興味を持つきっかけとなるよう運営していきます。生徒の皆さんはぜひ、奮ってご参加ください。
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7月18日(金)13:00~16:45に本校において、「START2025(国際英語プレゼンテーション大会)」を開催します。
複数の高校から高校生が集い、海外とオンラインで結び、高校在学中に取り組んだ個人やグループの探究・研究活動の内容を英語で発表し、質疑・応答を行います。
昨年度は、本校高校3年次生の代表4グループ他にも17校(理系16テーマ、文系10テーマ)からの参加がありました。昨年度の様子はこちらのページ(国際英語プレゼンテーション大会(START2024)を開催)をご覧ください。
他校生の皆さまの参加をお待ちしております(発表の参加申込は5/19(月)まで)。
参加、見学を希望する場合は、詳細について以下の要項をご覧いただき、7/4(金)までに本校担当までご連絡下さい。会場の広さの都合により、見学は学校関係者のみとさせていただきます。
START2025 参加案内 参加申込票
START2025 見学案内 見学申込用紙
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3月28日(金)・29(土)につくば国際会議場にて、「つくばScence Edge2025」が行われました。この発表会は課題研究やクラブ活動で取り組んだ研究をもとに、科学に関する「アイデア」を、全国から集まった多くの高校生が発表する会となっています。本校からは令和6年度の2年次生9名が以下の3つのテーマで発表し、国内外の高校生と交流を行いました。
・発表タイトル
「セイタカアワダチソウが持つ発芽,生長抑制物質の可能性」:日本語フロアポスター発表とブースポスター発表
「ルービックキューブの揃え方をプログラミング的に考える」:日本語フロアポスター発表とブースポスター発表
「コマ心棒の形状と回転時間の関係性について」:日本語フロアポスター発表
生徒の皆さんは、この発表会において、研究内容のアイデアやレベルの高さ、他校生徒の積極性と質問力、発想力の高さに感心していました。本校の選ばれた2つグループの生徒たちはブースでの発表も行い、多くの聴衆を惹きつけていました。それぞれの発表では、物おじせずに発表を行い、堂々と質問にも答えていました。また、海外から参加した高校生も多く、日本人であっても全て英語による発表を積極的に行っており、英語発表の重要性が認識できた2日間となりました。
【生徒の感想】
・この2日間で、とても参考になるアドバイスを頂いたり、この研究の長所を賞賛して頂いたりして、とても良い体験ができました。いつもの発表会以上に専門的な知識を持つ人が多く居たため、よりハイレベルで濃密な意見の交流ができたと思います。この研究を更に進化させるためにも、ここで得たものを研究を引き継いでもらう後輩に伝えていきたいです。
・私はつくばScience edgeに参加するにあたりより多くのデータを集め形にしたものを自分の研究として持っていったが、これでは戦うことができないということを実感することができた。この発表会に参加し上位に選ばれた研究の多くは大学と連携しなければできないような高校生にとっては難しい研究や、アプリや物販可能なものなど誰もが使える形になったものが研究の結果となっている研究だった。私の研究は基礎研究なので上記のような応用研究と比較することはあまりできないが、私はこの研究の活かし方を考えていなかったので意識の面ですでに彼らよりも十分後ろにいることを認識することができた。三年次になると論文にまとめなければならないので実験をすることは難しくなるが、今回得た新たな視点の研究も行いより正確な論文を書き上げたい。
・探究内容も多岐に渡り、様々な着眼点から研究に取り組んでおり、なるほどと感じる体験を過ごすことができた。また、自身の研究について他校の生徒や教師の方、教授の方々と議論を交わすことができ、今後の指針を決める有意義な時間を過ごせた。この経験を生かして、今後の探究活動をブラッシュアップしていきたい。




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